コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

母なる島1【小笠原旅記5】

や、名前の話ですけどね>母島


てことで、昨日7月19日は、投宿先の父島から船で南へ二時間、母島に行ってきました。


と書いていきなり余談なんですが、もうなんか、日付の感覚、曜日の感覚ともに失われつつあって、今朝も朝食をとりながら一瞬考え込む始末。今日は本土行きの船の出港日、またぞろ25時間超かけて帰るワケですが、そろそろ時間感覚を戻さねば。


それはさておき。


母島はわずか4時間の滞在でしたが着いた瞬間からノープラン。父島に比べてもはるかに小さい集落を巡りながら、観光案内所に解説のあった「静沢遊歩道」を歩いて点在する太平洋戦争の戦跡を巡ることにします。


……えーっと。


これは、遊歩道ではなく、獣道と言うのでは?


林立する亜熱帯植物、下生えの草草の中を申し訳程度に開けた道にはヤドカリやトカゲが走り、蚊やよくわからない虫が飛び交う中をを独り、ハーフパンツにサンダルで歩くワシ。いろんな意味でツッコミどころ満載です。


戦跡そのものは興味深く拝見しました。木々の中に放置された弾薬庫や高射砲、司令部あとらしき施設を見ると、身につまされるというか、身が引き締まる思いがします。


当たり前ですが、ワシは戦争を礼讚する気は微塵もありませんが(とはいえ、戦争を「絶対悪」と断じられる程の信念もありませんが)、思想的な立場を越えて、この場所で戦った人々や外地、内地で戦った人々が現代日本の礎であること、「礎」という言い方が気に入らなければ「祖」であること、その事実の認識と彼らへの哀悼は、真摯に捧げたいと思います。


独り戦跡ツアーは一時間強で終了。再び集落に戻り、「ロース石」という美味しそうな名前の、母島でしか取れない石の展示館で係りのオバサマに色々教えてもらいます。


折りから雨も降り出したのでそれ以上の遠出はせず、昼飯食べて集落散策して、別集落に移動して昼飯食べて、雨の打ち付ける海を見てぼーっとしたら出港時間でした。





写真
・かなりでかい高射砲。
・朽ち果てた弾薬庫。
・戦跡のある高台から南方。この空を飛んでくる敵爆撃機に対抗していたようです。