コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

連続オーチャード

昨日(13日)今日(14日)と、Bunkamuraのオーチャードホールに日参。で、その感想とかを、長文にて記してみる。



昨日は、『光源氏 さかさまに行かぬ年月よ〜美しき男たちの「源氏 音かたり」〜』( http://www.genji1000.com/stage/index.html なんか、大阪公演のサイトしか見つかりませんでしたが……)。


なんでも、『音楽と朗読、そして生け花のパフォーマンスで、「源氏物語」の華麗な世界を幻想的に演出します。』ということでしたが、なんと言ってもメンバーがすごい。


東儀秀樹(雅楽/舞楽)
古澤巌(ヴァイオリン)
ジョン・健・ヌッツォ(テノール)
塩谷哲(ピアノ)
橋爪淳(朗読)
小川珊鶴(生け花)


……なんだ、そのギャグみたいな編成は。


もちろん、ワシはsaltこと塩谷哲に釣られて行ったわけですが、まぁこういう企画ものでは基本おとなしくしているというか、当たり前ですがキレた演奏はしないですね。でも、丁寧に弾き込んでいるsaltさんは当たり前ですがさすがの実力で楽しめました。


というか、音楽イベントと思いきや、どちらかというとパフォーミングな感じでしたね。音楽は基本にあって、それはどれもさすがに高い実力で演じられるワケですが、なんか、演出過剰で……まぁ、そういうものだと割り切れば、これはこれで楽しいのかもしれません。


テノールの方の存在意味がほとんど見えなかったり(一箇所、素晴らしくハマったところもありました)、華道の方も「何でいるのかなー」と思っていたら大ラスに見せ場があったり、ツッコミどころは満載ながら最終的にそれなりにまとまったステージになっていたんで、まぁ面白かったんだと思います。


音楽の方で言うと、篳篥、笙とバイオリンの相性は良いですね、というか音のイメージが似通っている感じ。ピアノは、どうしても伴奏的な使い方になってしまいますが、合わないわけでもなく。雅楽曲に西洋楽器を混ぜる、って、正直上手く行くかどうか分かりませんけど、こういった試みは今後も見ていきたいなー。


ちなみに、一緒に行った友人(セミ雅楽師)に言わせると、東儀秀樹は、雅楽の伝統ではなく「聞いてもらわにゃ伝統も消える」とばかりに、西洋音楽に耳慣れた現代人に聞きやすいアレンジ、奏法をしているらしく、でもワシや友人はその方法論は正しいのではないかと思っています。伝統は伝統で残しつつ、残るための進化は常にしなければならない。個人的には、ちょっと東儀秀樹のライブを見てみたくなりました。



今日は、『PRESS START -Symphony of Games-』( http://fami-web.jp/pressstart/ )。公式サイトより説明を抜粋すると、


竹本泰蔵(指揮者)、桜井政博(ゲームデザイナー)、植松伸夫(作曲家)、酒井省吾(作曲家)、野島一成(シナリオライター)の5名が発起人となり、ハードやメーカーの枠を越え、新旧を問わず、日本を代表するゲーム音楽を選抜し、演奏するオーケストラコンサート。


とのこと。ワシは、ゲームも好きだしゲーム音楽も好きですので、特にクオリティの高い音楽が聴けるらしいこのイベントには前々から興味津々でしたが、今回友人が取ってくれたチケットに便乗して行くことが出来ました。サンクス。


いろいろ書きたいけど、キリがないんで特に感銘を受けた曲のゲームタイトルから抜粋して記録。


スペランカー
一面の曲始まって、すぐやられた時の音楽とか、予想はしてたけど、予想を超えるやられっぷりに吹いた。


逆転裁判
個人的には今日のメインでした。鳥肌たった。3の追いつめられてとか最高。やっぱりオケコン(来週)行きたいー!ヤフオクか?



●若かりし時の植松メドレー
タイトルは知ってても曲は知らないのがほとんど……と思いきや、魔界塔士SAGAが聞けるとは!懐かしさに鳥肌。ちょうどライブ前にこのタイトルの話してたし。


モンスターハンター
モンハンやったことないけど、友人宅でCD聞いてたんで計らずも予習になって良かった。オーケストラになると、ジョン・ウィリアムズっぽいやね。壮大さに鳥肌。


●イース
コンピューターゲームでオーケストレーションが似合う、最初のタイトルじゃないかしら?ってくらいハマってました。


レイトン教授と不思議な町
このゲームの、謎解き中の曲の素晴らしさは前に書いたかも知れませんが、いきなりそれがきて鳥肌。


ロックマン
まさかの「おっくせんまん」にnc厨涙目(DRワイリーステージの曲)。リアル「オーケストラで弾いてみた」ですよ!心の中で「おっくせんまん」と歌ったのはワシだけではないはずだ。


残念だったのは、カミシモにモニターがあるのに、タイトルを映すだけだったこと。曲の変化にあわせてゲーム画面を動画でも静止画でも流す演出が欲しかったなー。権利の問題か、観客の目線がそっちにいくことを恐れた演出の問題か、分かんないけど。


個人的には、勤務先が主催や特別協賛している、メーカー(レコ社)の垣根を越えたイベントを担当していたこともあり、これも大変だろうなぁとお察し申し上げますが、今後も続けていただきたい所存。


いやー、しかしひっさしぶりにオーケストラで音楽聞きましたけど、やっぱり深みを感じる気がするなー。まともなクラシックのコンサートなんて久しくいってないですが、行きたい熱が盛り上がってまいりました!



ついでに、併せて行った店のグルメネタも。光源氏の後に行ったのが……


ビストロ 八詩(はちうた)( http://r.gnavi.co.jp/g203603/


先日、何故かN●Kに打ち合わせに行く機会があったんですが、その帰りにフラッと入った路地で気になったんで入ってみました。野菜料理の豊富な店、とは思っていたんですが……


これは美味い、そして楽しい。


野菜料理を中心に、まぁ肉や魚もありますが、新鮮で、いろんな味で、いろんな調理法で楽しめます。あ、信じてもらえないかもですけど、野菜料理も好きなんですよ、あたしゃ。感動するほどの逸品には会えませんでしたが、どれもこれもフツーに美味いレベルはクリアしてるんで、食べてて楽しいです。


ワインも、かなりの種類がグラスで頼めて、しかも旨めの国産ワインも揃っています。小布施ワインなんて、東京のお店じゃ滅多に見ない。日本酒や焼酎、梅酒も、種類は少ないながら揃っているので、自分好みで料理に合わせられます。


今日行ったのは、「ゴールドラッシュ」なるハンバーグ専門店。で、何故かワシだけ1ポンド(450g)+大盛りご飯。


もう、食い過ぎた記憶しかない……。


味は、大味でした。濃い味スキーのワシですら「これは濃すぎる!」と驚くほど。ガーリックは苦いほどでした。けして不味いワケではないんですが、なんかもう、後味がいっぱいいっぱい。



で、実はハンバーグの後に一騒動あったんですが、もう長いので省略。簡単に言えば、財布なくして見つかった。苦笑。