コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

食い物雑記〜天の川で食事を〜

今日は半年に一度くらいの家族棒茄子飯に行ってきました。『家族棒茄子飯』ってのは、文字通りボーナスを貰ったら家の人にワシが飯を奢る、なんかここ数年の恒例行事。今日に、母、兄、兄嫁、近くに住む伯母と行ってまいりました。ところで、何故ワシのボーナスの時だけなんだ?


いつもは、兄嫁あたりに店のチョイスもお任せするんですが、「今回は友作プロデュースで!」ってことになったんで、じゃ、良い機会かな、と行ってみたかったお店にすることにしました。行ったこと無い店に連れてくのって、プロデュースって言うのか?


dom 天の川 -和楽洋割烹-
http://www.perignon.co.jp/shop11/index.html


……うん、「和楽洋割烹」っていうジャンル設定といい、店名といい、ツッコミたい気持ちは分かる。だが、だからこそ挑戦しなければ成らない時が、男にはあるんだ!(イミフ)
ちなみに場所は、東京メトロ千代田線の根津と千駄木の間、根津神社のすぐ近くです。


なんでこの店を選んだのかって言えば、元はと言えば少し前に書いた「そうりとごはん」というエントリー( http://mixi.jp/view_diary.pl?id=971478863&owner_id=65677 )。麻生総理が行くお店ってどんなとこかな、ってのをネタにしたワケですが、そのひとつ、「ペリニィヨン」( http://www.perignon.co.jp/shop01/index.html )というフレンチの系列のようです。値段も手頃だし、和とフレンチを合わせた割烹、という形態にも興味はあったんで。


いわば、自分の食への興味に家族を巻き込んだ形です。良いんだよ、ワシの金なんだから!(←やらしい言い方)


とまぁ、前置きが長くなりましたが、つい先ほど行ってまいりました。お店は、割烹と言うだけあって和のテイストが強いわけですが、小料理屋を思わせるところもあって、そんなに敷居は高くない。


料理は、和洋取り混ぜたおすすめコースを頼みました。和だけ、洋だけ、アラカルトでの注文もできるようです、


●前菜三種盛
・タコ燻製と胡椒
・鴨の燻製
・カレー風味のライスコロッケ
・海老とアボカドのタルタル
・つぶ貝煮

五種ある不思議。少しずつですが、それぞれ素材の良さが分かるシンプルな料理。


●アサリの酒蒸し

スープに柚子ピールが浮いていてすごく良い香り。アサリよりもスープに夢中。


●野菜のグラタン

ゴロゴロとした芋類(サツマイモ、ジャガ芋、里芋)にカリフラワー、ブロッコリーなどに、ホワイトソースをかけて焼き上がけています。シンプルに作っている分、これも素材の良さが際立ちます。


●魚料理
・黒ムツのソテー
・牡蠣のムニエル バルサミコ風味
・白子のフライ

特に美味しかったのは白子のフライ。あまり温かい白子を食う機会って無かったんですけど、舌触りだけでなく香りも濃厚になって口中に残ります。フライであることを忘れる味わいが絶品。


●肉料理
・牛ホホ肉のワイン煮
・豚タンのガーリックバターソテー
・付け合わせ(マッシュポテト、おくら、白インゲン)

豚タンは斬新な味わい。タンではあるんだけどロース肉を食べているような錯覚も覚えます。ホホ肉のワイン煮は箸で切れる柔らかさで、口に入れると肉汁の甘さとワインの風味が広がります。


●アサリのお茶漬け

お茶じゃなくてダシですが、ワリと濃い味のものが続いた舌を、さっぱりと休ませてくれます。海苔の風味が爽やか。


●林檎のムースと博多のアマオウ

林檎のムースが絶品。林檎のザクザクとした歯ざわりと柔らかムースのコントラストがステキ。アマオウも爽やか酸味でナイス〆。


総じて濃い味の傾向はありますが(ワシは好きですが)、繰り返しますが素材の良さが際立って感じられて、5250円という値段がお値打ちに感じる料理の数々でした。


酒も、一番品揃えが良いのがワインでしたが、日本酒も珍しいのがあり出てくる器も楽しかったです。そして、ホスピタリティーが素晴らしい。控え目ですが感じの良い店員さんでした。


……と、自分でも予想外なくらいがっつり書いてしまいましたが、お値頃感の高いお店ですので、普段使いしてみたいかも、でした。