高千穂鉄道に乗れなくて
一応、神道の信仰を持つワシにとって「高千穂」ってのは特別な響きを持った場所でもあったんですが、初めてそこを訪れたのは2005年12月の頭、友人と車で入っていったのでした。
九州周遊〜備忘録(mixi日記 2005年12月4日付)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=60636292&owner_id=65677
そういえば、この年の夏の行き当たりばったり独り旅は、最初、宮崎県は高千穂や椎葉村に行こうと思っていたんですが、ちょうど出発ごろに台風が来たので進路を変更して北陸と立山黒部アルペンルートに行ったんでした。その旅先で、台風14号によって交通網に甚大な被害が出たことを知りました。
いわば自分にとっては、タッチの差で乗ることができなかった高千穂鉄道。鉄道旅が好きな身ですから、その沿線風景の美しさはよく聞いていて、本当に残念に思っていました。
冬、高千穂に入ったとき、高千穂から延岡に抜けるのに高千穂線のそばを車で走りましたが、所々に台風被害の爪痕が色濃く残っていて驚愕したものです。
フォトアルバム(mixi)
http://mixi.jp/view_album.pl?id=229710&mode=photo
日之影温泉駅の惨状
その旅から帰った直後、一度「高千穂鉄道、廃線」の報が出たのですが、どうやらそれはまだ「確定」ではなかった、ということで、ちょっと安堵したこともありました。
高千穂に架かる橋(mixi日記 2005年12月11日付)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=62830244&owner_id=65677
それから三年。ついに、正式に廃線が決定したようです。
高千穂線73年の歴史に幕 宮崎、復興かなわず全線廃止
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081228/trd0812280050000-n1.htm
復興のために何かしたわけじゃないですし、単なる一旅好きの勝手な心情ではあるんですが、本当に本当に、残念です。
今後は、自治体に譲渡された線路を使って観光利用が出来ないかを本格的に模索していくようです。引き続き忘れないように注目し、何か応援できることがあればやりたいな、なんて思っています。そう思わせるだけの魅力が、あの土地にはあるのです。
高千穂あまてらす鉄道株式会社
http://www.torokko.jp/
高千穂鉄道の動きについてまとめたブログがありました、といっても(一部で)有名なブロガーさんですが。
高千穂鉄道の橋脚の撤去が始まった(とれいん工房の汽車旅12ヵ月より)
http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20080206/1202312168
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ようつべでこんな動画がありました。
神話高千穂トロッコ鉄道
http://jp.youtube.com/watch?v=6NuwwkiI3Ok
高千穂鉄道をかつて走っていたトロッコからの映像です。車窓や前面展望などが見られます。
なんか、例によって無責任に、ふと思ったんですけど。
この風景を、ゲーム「電車でGO!」とかで再現して、ここに鉄道があった軌跡として残せないのかなぁ、とか。
「鉄子の旅」というマンガで、電GO!を作るタイトーの社員さんが高千穂鉄道を訪れたこともありましたし。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E5%AD%90%E3%81%AE%E6%97%85#5.E5.B7.BB
それで行くと、日本の様々な廃線を、ゲームという形ではありますがデータとして残していく、という行為も、あり得るのかな、とか妄想が広がっていきました。
……需要、少なそうだな……採算取れないんだろうな……。