コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

変化の節目

TX系の音楽情報番組「みゅーじん」に、ワシの日記にはよく出てくる、ワシの好きなピアニスト塩谷哲(Salt)が出ていました。


……って、先日いったSTB139のライブの時も言ってたし、そういえば兄からも「塩谷哲出るぞ」って朝言われた気もしますがすっかり忘れてまして、友人からの電話で思い出した始末。ホントにファンか?


でまぁ、途中からの観賞だったワケですが、ひとつ気になったことがあったので書いてみます。


曰く、音楽性が変わったきっかけについて語っていて、それは2003年に小曽根真とのセッションがきっかけだったとか。


それを聞いてなるほどやっぱり、と思ったわけですよ。


Saltのことを書いたmixi日記からテキストを引っ張ってきますが、かつては【場末のバーで、職業ピアニストが、お客さんの女性を口説くかのような音。】だったものが、いつの間にか【「お客さんとの間に一線を引いている、『そこからボクの演奏を聴いててください』と言われるような、額縁の中の完成された絵のような音】になっていたな、という印象。


表現はともかく、その変化を感じていたのは事実で、それもちょうど小曽根真とのデュエットコンサートでのことでしたから、きちんとその変化の節目を感じられてはいたんだな、と。


そして、よく一緒にSaltを聞きに行く友人も、4年くらい前に「小曽根さんと一緒にやるようになってから(後、子供ができてから)音が変わった」って言っていたことがありまして、その耳の確かさに今回感心してしまいました。





番組の最後、「自分を調味料に喩えるとなんですか?」という撮影クルーの質問に、苦笑しながら「塩、と言いたいところだけど違うんですよね」「ダシかなぁ。それ自体は味ではないんだけどベースになるような」と言った主旨のことを仰っていて、かつてのしょっぱすぎるくらいの強烈な演奏を知っている身としては、なるほどこれも変化の結果(あるいは経過か)と思った次第。