コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

強靭

昨日、例によって例によったる終電での帰路、そこそこ混んでてワシはドア前に立っていたのですが、すぐ後ろの席に座っている松葉杖を持った男の挙動がどうもおかしい。隣に座っている女性に話し掛けているんですが、どうも知り合いではない様子。


女性も適当にいなしていたので最初はあまり気にしていなかったのですが、そのうちよく分からないこと……「俺はさみしがりだから人に触れたいんだよ」とか言いながら女性に触ろうとし始めたので、さすがに見かねて止めに入ります。


中年ヤンキーふうな外見と言動とは裏腹に、意外なくらい素直に言うことを聞いたので、まぁ事なきを得たのですが……。


ま、正直言って怖かったわけです。特に昨今じゃ、こんなことをキッカケにナイフとかバールのようなもので襲われかねない世の中ですからね。。。止めに入る決意をするまでの一瞬、他の誰かが止めてくれないかな、という願望と迷いが生じたことも、恥さらしではありますが曝しておきましょう。


基本的にチキンハートなもんですから、こういうときはいつも迷いが生まれます。仕事とか私事とかで、相手が常軌を逸しない、すなわち言葉の応酬だけであって暴力といった自分にとっての不得意ステージに移行しない、と分かっていればそれなりにタフに行動できるんですけどね(自分で言うこっちゃないですが)。……うん、やはり暴力的なリスクがある場に踏み込むのは、迷いが生じる。喧嘩だって、基本的には嫌いですし、苦手ですから。


ワシは弱い人間ですが、人を助けられる強さってのは欲してやまないものです。肉体的な強靭さと、何より精神的な強靭さ。恐怖を忘れると暴走しがちなのが人という種ですのでそれは残しておきたいところですが、やっぱりもっともっとタフにならないとなー、と思った夜でした。


乗換駅で改札を抜けようとしたところで後ろから背中を叩かれて振り返れば、先ほどの女性。同じ降車駅だったようですが、わざわざお礼を言いに来てくれました。





……あ、妙なフラグは立ってないですよ!(台無し)