コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

一流には、一流であるだけの理由がある。

……なんかもう、趣味丸出しの長文テキストになってしまったので、読み流し推奨です。



昨夜は、大阪城ホールで開かれた、FM802の二十周年記念ライブイベント「RADIO MAGIC」の二日目に参加してきました。わざわざ大阪まで、泊まりがけで入ったのは、ひとえに大好きなグループ“SING LIKE TALKING”が数年ぶりにグループとしてライブ出演するから!


とはいえ、他の出演者も非常に豪華。サイトにセットリストが書かれていますが、まぁ消えるかもしれないのでコピペもしておきますと、

http://funky802.com/magic/#song
M1:トランジスタ・ラジオ(RCサクセション カバー) 藤井フミヤ浜崎貴司
M2:幸せであるように 浜崎貴司
M3:ルパン・ザ・ファイヤー SEAMO
M4:マタアイマショウ SEAMO
M5:CONTINUE SEAMO
M6:そばにいるね 青山テルマ
M7:何度も 青山テルマ
M8:HOME 清水翔太
M9:アイシテル 清水翔太
M10:TRUE LOVE 藤井フミヤ
M11:ANOTHE ORION 藤井フミヤ
M12:タイムマシーン 藤井フミヤ
M13:POP STAR 平井堅
M14:白い恋人達桑田佳祐カバー) 平井堅
M15:ハナミズキ 一青窈
M16:もらい泣き 一青窈
M17:はじめて 一青窈
M18:キラキラ 小田和正
M19:たしかなこと 小田和正
M20:君住む街へ 小田和正+一青窈佐藤竹善
M21:500マイル(忌野清志郎訳詩バージョン カバー) 小田和正+松たか子
M22:明日、春が来たら97-07 松たか子
M23:SEASONS OF CHANGE SING LIKE TALKING
M24:WITH YOU SING LIKE TALKING+SEAMO
M25:SPIRIT OF LOVE SING LIKE TALKING
M26:Oh! RADIO(FM802 2009年春のキャンペーンソング) SESSION

ね、豪華でしょ?


いやね、当たり前のことを書いちゃうんですけど、皆さんすっっっっっごく歌が上手いんです。ワシみたいな素人に言われるこっちゃないですけど、ただ、ここのところライブで聞いていた音楽が、歌に関しては「……」なものが多くて、それはその人たちは歌手が本職ではないから仕方ないんですが、なんか、ひっさびさにステキな歌声たちを聞いた気分。


一流の歌い手であることは、心に残るメロディと、心に訴える歌詞を、心に響く歌声で奏すること。この出演者たちが、一流の歌い手であるのにはそれだけの理由があるんだなぁ、と、ライブを聴きながら感じていました。


そして、こういうイベントだからか、曲目もそれぞれに歌い手のヒットナンバーがずらりと並んでいて、音楽のヒットシーンに疎いワシでもほとんどの曲を知っているという嬉しい編成。正直、新曲とかやられても分からなかっただろうなぁ、と思うと、ベタですが価値ある構成でした。


で、座席はアリーナが売り切れてたのでサイド・バック席というところになったのですが、ステージのほぼ真横で、スタンドで角度があって前方視界は良かったし、演者の出ハケがある上手側でステージにもワリと近かったので、下手なアリーナ席よりよっぽど良かったです。



てことで、幾つか思ったことを頭からトピックス的に。


青山テルマ氏は、二年近く前のデビュー直前に事務所の社長さんと一緒に挨拶する機会があったりしたのですが、一気にスターダムに駆け上った感がありますね。ていうか、仕事の付き合いのある事務所さん所属のアーティストが幾人が出てたワケなので、もしかしたらそこにお話ししてたら特典g(ry。なんてアレなことを考えちゃいけませんね。


藤井フミヤは、もちろんずっと昔から聞いたことのあるアーティストですが、ライブでは初めて。この人も、もう40代半ばなんですねー。なんか、やっぱり幼少の見切りのチェッカーズの印象が強いので、ものすごく意外に感じますが、もっともパフォーマンスはまったく年齢を感じさせないもので、曲も鉄板の三曲。貫禄だなぁ。


平井堅は、シークレットゲストと言うことで大きな歓声に迎えられて、一曲目はいきなり“POP STAR”。や、素晴らしく盛り上がったんですが……ちょうど前日、ncnc動画のユーザー生放送でkobaryu氏の放送をチラ見したせいもあって、脳内では“POP STAR”にかぶせて“VIP STAR”が流れてましたよ! あ、このくだり、意味が分からない人は、そのまま分からないままで過ごしてください。笑。


一青窈も人気曲を歌います。新宿のオカマバーで「あなた知ってる!えぇとほら、“泣き寝入り”の人!」と言われたというエピソードは爆笑でした。で、以前日記に『“ハナミズキ”って、別れた恋人の幸せを歌った歌じゃないの?結婚式には相応しくないんじゃない?』という解釈論をぶったことがあったんですが、実際に本人が歌って表現するところを見て、自分が間違いだったな、と気付きました。どっちにしろ解釈の問題ですが、誤解を解くだけの表現力のある歌い方に感じ入ります。


小田和正! これも初生! 事前の期待値も高かったんですが、期待通りでした。この人は、ものすごくラフに歌っている(ように見える)ワケですが、もう歌の巧さが半端無い、歪みない。で、そんな中の一曲で、小田和正がメインボーカルで、コーラスに佐藤竹善一青窈とか入って、オフコースの曲を歌うとか、どんだけ豪華なセッションですか、これ。


小田和正に呼び込まれたシークレットゲストの二人目、松たか子は、あんまり歌い手のイメージが無かったんですが、思わぬ安定した歌唱力に驚きました。そして、目力がありすぎ。この日の出演者でそこが際立っていたのは彼女だけで、やはりこの人はまず役者なんだな、と感じます。そういえば、この日のバックバンドに旦那さんがいたので、夫婦共演だったんですね。



さぁそして、ワシにとっての真打ち、SING LIKE TALKING。まさかの大トリ。なのに会場のリアクションは比較的静か。笑。まぁ、前半の歌手目当ての若い人は知らないだろうからなぁ……。それでも多くのファンが、やはりこの日を心待ちにしていたんでしょうね、三人が出てきたときに、会場から誰かが「待ってたー」っていうかけ声をかけました。それを聞いて、嗚呼、ワシもこの瞬間を待ってたんだなぁ、と自覚し、若干、涙腺が緩んでしまいました。


三人揃ってモニターに映ったところとか、13年前の彼らの初武道館ライブ(もちろん行きました)の映像を思い出させます。ていうか、あの時の三人の年齢に、ワシが追いついてしまいました。そんな三人でのパフォーマンスは5年半ぶりだとか。そんなにか! 確かに、6年間新曲も出てないしなぁ。。。


曲は、もっとも売れていた頃の代表曲のラインナップで、初期の曲も聞きたかったワシにはちょっとだけ残念でしたが、それでもやっぱり嬉しい。竹善さんの歌&トークも、千章さんのキーボード&コーラスも、智彦さんのギタープレイも、どれも懐かしい思い出に被ります。そして、バックバンドを巻き込むライブスタイルも健在。ただ、一部高音部を竹善さんが歌い切れていなくて、調子が悪かったのか、それとも寄る年波か……。


ともあれ、まさに「往年のバンドプレイ」に魅せられた時間帯でした。


人それぞれに好きなアーティストがいて、人それぞれの一流があるんでしょうけど、ワシにとってはやはりSING LIKE TALKINGがその筆頭にあがります。“WITH YOU”でセッションしたSEAMOも、好きなアーティストSLTでその影響を受けているのだとか。なるほどデビューから早20年、彼らもそういうポジションになってきているんですね。18年くらい彼らのファンをやってますが、それがなんかすごく嬉しく感じました。