美しい入れ歯作り
数日前に書きました、虫歯の治療痕に入れる義歯についての悩み(?)を綴った『判断力欠如』の日記に、多くのコメントをいただきまして、皆さま、ありがとうございます!
特に、実際に口腔外科のお友達に聞いてくださった方や、あるいは元歯科助手の方からのコメントが、とてもとても良い情報でワシの判断力を幇助してくれましたので、これは是非まとめて書いておけば、皆さんの時にも手助けになるのではないかと思ってのまとめ日記、です(ワシは同じテキストソースを、複数のSNSとブログに使っているので、情報が分散しておりまして……)。
ん? で、結局オマエは何を入れたのかって? それは最後に明らかに……って、別に引っ張るようなネタでもないですが。
ちなみに、コメントをいただいた方の許諾はいただいておりますが、文章を多少整形している部分があります。
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- 口腔外科医の方からのアドバイス-----
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1案(保険適用内の銀歯)と2案(保険適用外のセラミック)の場合で回答しています。
●1案
保険でできる治療なので費用もかからないうえに、異常が生じて再治療が必要になった場合でも2年間は無償で治療するという健康保険上のルールがあります。材料が合金のため割れるということはほとんど無いです。
しかし、金属のため長期間口の中に入っていると腐食はある程度起こります(輝きは失われくすんできます)。また、削った歯と金属の境界ができてしまい(鋳造、いわゆる溶かした金属を型にながして詰め物を作成するため、ひずみが生じて隙間ができます)接着剤が唾液で溶けて隙間から虫歯になってくることがあります。
これが再治療の必要につながります(2年間は無償ですが平均5−7年くらいが再治療になる時期ですね)。
●2案
陶材を使用しご自身の歯と同色にまで色調を合わせることが可能です。1本3−4万円だと金額的には妥当と思われます。実際に材料費がかかるため高価なものではあります。
問題は『再治療のリスクが低い』と言われたところです。
確かに削った歯と詰め物との隙間が少なく境界から虫歯にはなりにくいです。しかし、金属に比べて格段に割れる可能性が高くなります。しかも完全に割れればよいのですが縁が欠けるという事態に陥る可能性があり、その場合は完全に除去が必要です(一部の修正・修理は不可能)。
よって再治療のリスクが減るということは微妙な言い回しですね。虫歯による再治療のリスクは確かに減りますが、破損にて結局再治療しているという可能性があります。
虫歯は歯磨きを怠ったなどご自身の責任というところも多少はありますが、破損はかみ合わせの調整不足など診療所の責任もあると思います。お金をかけるなら破損時の保障がどのようになっているかをきちんと確認とることをお勧めします!!!
以上より、破損などの保障(無償)がしっかりされるなら白い歯がよいということになります。
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- ここまで-----
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- 元歯科助手の方からのアドバイス-----
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何となく察するに……『グラディア』or『アートグラス』なるセラミック的な物を勧められたのでは?
右上の奥歯なら、日常的にはあんぐり口を開けて上を向いて笑わないと見えない位置。上よりも下の歯の方が目立つからね
その前に聞きたいのは……全体を一層削った系? それとも穴があいた感じ系? 料金から察するに、後者?
後者だとするならば……『CR』(シーアール) が出来るかどうか聞いてみると良いかも。
『CR』てのは、コンポジットレジンって言って、光で固まるプラスチック的な素材なんだけど、保険範囲内で白く出来る。
出来ない範囲である可能性もあるけど……そこらへんは見ないとなんとも言えない。
あと、耐久性が弱いって事で嫌う先生が多いけど(保険点数が取れないって噂も耳にした事がある) 、私も奥歯やってもらってるけどそんなに不便感じない。石も噛まないし。
最悪悩むなら、一度銀歯にして『やっぱり……』ってなったら、再度やりかえればいかが?
私なら『CR』出来るか聞いて、出来ないなら、見えない位置なら銀歯かな……。
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ちなみに、ワシが勧められたのは『エステニア・インレー』というもので、元歯科助手の方のコメにあったセラミック的なものに近いのだとか。
さて、治療当日。ワシの心持ちとしては、
1.第三の選択肢として出てきた「CR」ができるかどうか聞いてみる。
2.セラミック系の際の、破損時の料金について確認する。
3.それらを総合的に勘案して、納得いかない部分があれば「銀歯」にする。
というワケで、上記を踏まえて歯医者さんに相談をしてみました。
歯医者談。
●「CR」は確かにあるが、今回の治療では二本の歯にまたがって治療がされていて、歯と歯の間を埋めるには「CR」では不十分で、そこから歯周病などになる可能性がある(うろ覚えですがそんなニュアンス)。なので、できることはできるが、オススメはしない。
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納得
●セラミック破損時の保証は、2年目までは無償、3年目からは経年によって保証料率が変わっていく(3年目:治療時の10%〜10年目以降:治療時の100%)。
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ちょっと無料保証期間が短く、経年での費用の上がり方もワリと馬鹿にならないなぁ。
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納得せず。
●銀歯を詰めといて、後でセラミック系にすることもできる。
うーーーん。うーーーーーーーーーん。
……よし。
銀歯で!
と言うわけで、結局のところ銀歯に落ち着きました。前回は型を取って、来週詰めます。や、正直「高い歯を詰める」という経験そのものに好奇心を抱いていたのも偽らざる心持ちですが、破損時のことに気を回すと好奇心を上回る自制心が働きましたので、これで良かったのかな、と。
で、これはワシの穿ちすぎかもしれませんが、歯医者さんはセラミックに誘導しているように感じたのも確か。まぁ、だとしても、彼らはこれでご飯を食べているんですから、ある意味、当たり前の所業だよな、とは思います。いわば、営業トーク。
ワシはそれが悪いことだとはまったく思っていなくて、そりゃ、説明不足や故意に選択肢を隠すなら考え物ですが、そういう悪質性がないなら、多少の商売っけは良いと思うんです。実際、値は張るけどベターな治療法って意味で勧めているんだろうし。
特に今は、口コミや情報サイトで、患者側、一般的な商売でいえば「消費者側」がそれなりのリテラシーを手に入れることができる時代ですから、医者に過剰な聖人性を求めるのではなく、また出来るだけ冷静に情報をかみ砕いて、適切な判断ができるようになると良いですね。
最後になりましたが、その判断材料を預けてくださった皆さん、本当にありがとうございます。こうして教えていただけることが、前述の「適切な判断」に繋がりますし、そういう友人がいるワシは幸せ者です!