コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

17時間の旅

世の中がドラクエ9で盛り上がっている中、昨日の日記で書いたような次第で行ってまいりました、金沢。23時33分上野発。翌日16時20分頃東京着。約17時間の旅。


や、なんでそもそも金沢かって言うと、「そうだ、旅に行こう」と言った後に会社の友達に「どっか行きたいところある?」と聞いたら、最初「アメリカ」→無理、続いて「沖縄」→行けない、じゃあ「金沢」→行けんじゃね? って感じでもあったんですが、同時に調べていた夜行バスや夜行列車で、間に合いそうだったのが急行「能登」の金沢行きだったってのが最大の理由。ある意味妙なシンクロニシティ


会社を出てタクシーで上野駅へ。ワリとギリギリでしたが無事に乗れましたので、ビールとツマミでこの日の晩飯。「能登」は寝台ではなく座席ですから、空いている席を適当に合わせて寝やすくしてみますが、あんまり寝付きは良くなかったです。きっと、途中途中起きて国盗りしてたせいですけど(ぉ)。


朝の6時29分に金沢着。まったくのノープランで来てますが、列車の中でケータイで調べて、取りあえず朝飯どころにはあたりを2つくらいつけていたところ、ちょうどからすの書き込みでも書かれていた「市場食堂」ってのがワシの調査と被っていたので、そちらに行ってみることに。朝の金沢の街を20分くらい歩いて着いたのは本当の魚市場。要は築地場外市場の食堂のような感じでしょうか。


こういうところに一見さんで観光客が入るのは案外度胸がいるわけですが、意を決して暖簾をくぐってみたら……誰もいない、応答なし。鍵は空いているのに……どうにも人の気配がないので、諦めて駅に戻ることに。諸々また20分くらい歩いて、駅の前でタクシーを捕まえて、もうひとつのあたりをつけていた近江町市場にある「いきいき亭」に行ってみることに。


金沢市場食堂
http://r.tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17001151/

いきいき亭
http://www.ikiikitei.jp/


こちらが見事に開いておりました!朝ビールを飲みつつ、店の名を冠した「いきいき丼」を頼んでみますれば、豪華絢爛な海の幸がたっぷり乗った上に、さらに金箔が!おお金沢っぽい!で、魚介類もどれも鮮度が良くとろけるようなお味で、いきなり大満足の朝飯でした。


ところで、朝食の後は温泉にでも行こうと思っていて、最初の市場で躓いて40分のロスをしたおかげか、そのバスの時間ギリギリまで朝食を取っていたのですが、なんとか店を飛び出てバスには間に合って、これまた車中にケータイで調べていた「曲水温泉」というところに向かいます。


曲水温泉
http://www.kyokusuien.co.jp/


が、夜行列車の疲れにビールの誘眠効果が発動したか、バスの中ではウトウト、ウトウト。たまに乗り込んでくる北陸大学の学生さんの若さに目をさませられますが、大学を過ぎた後はウトウト……してたら、降りるべきバス停を過ぎていました。で、このバスの終点がまたちょうど温泉地で、結局その「湯涌温泉」で湯浴みをすることに。


湯涌温泉
http://www.yuwaku.gr.jp/

総湯白鷺の湯
http://hse.dyndns.org/hiroto/private/Bclass/onsen/on01/on0130/onsen_d0.htm


宿ではなく、いわゆる公衆浴場の「総湯白鷺の湯」に行きます。なんと350円という破格の値段。設備は洗い場と内湯がひとつというシンプルなものですが、全体的に綺麗ですしお湯も気持ちよく、前日までと移動の疲れはここで吹き飛んでしまいました。


ここ湯涌温泉は金沢の奥座敷といわれる、歴史ある温泉街らしいですが、またぞろ竹久夢二の展示館があったのに吹いた。なんか最近、旅に出ると夢二の展示を目にしているような気がする……一時間ほどの滞在で、金沢の市街地に戻ることに。


この頃には、夜行列車でケータイを酷使しすぎてたか(調べ物的な意味で)、かなり電源が無くなっていたのですが、駅前のドコモショップで充電しつつ、皆さんからいただいた金沢情報を見つつ、でも帰京の時間までに行って見て戻るのも厳しいかも……ということで、昼飯だけ食って帰ることにします。


それも、富山で。


や、最近よく名を聞く「富山ブラック」と呼ばれるラーメンが気になっていたんですよ。後輩のひだりにメッセージでオススメのお店を聞いてみたら、富山ブラック発祥の「大喜」って店を教えてもらったんで、金沢から特急「サンダーバード」に乗って富山へ。


大喜
http://r.tabelog.com/toyama/A1601/A160101/16000522/


富山の滞在時間は40分。本当にラーメンを食いに来ただけになります。で、駅前のお店を探して食べてみましたが……これは濃い。想像以上に濃い。濃い味好きのワシですら濃い。トッピングで生玉子を入れてみたんですが、それでもまろやかになりきらないほどに、味が濃い。


「ご飯のおかずになるラーメンを作ろうと思った」という創業者の理念は確実に守られていますが、これはたぶん、賛否が出る味だと思います。濃くてしょっぱい、それを受け入れられる方なら美味しくいただけると思います。ちなみにワシは、食ってる最中は「美味いけど、二度目はないな」と思ってましたが、今はもう一度食べてみたい。ある意味、クセになる味かも。


その後は、夕方の予定に間に合うように帰京します。特急「はくたか」で越後湯沢へ、そのまま上越新幹線に乗り換えて東京へ。上野で降りるはずが、これまた寝過ごして東京まで行ってしまい、予定に10分程度遅れるというトラブルはありましたが、短いなりに十分充実した思いをした旅でした。





まー、余りにも唐突に出かけすぎだし無計画すぎだし時間の無駄も多い気がしますが、例えばただ列車やバスに揺られて、窓外を流れる景色を眺めているだけで、ワシにとっては充分にリフレッシュになるんだな、というのとつくづく感じました。



写真

1枚目:能登@金沢駅。今や珍しいボンネット形ノーズ。


2枚目:いきいき丼。金粉が鮮やか。


3枚目:大喜のラーメン(富山ブラック)に生玉子の載せて、ご飯と。