コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

雑話〜選挙放談〜

おおむね毎日毎日何かをやっております某ncnc生放送。今日は、新木場STUDIOCOASTで行われた、ボーカロイド初音ミク」発売2周年イベント「ミクフェス'09(夏)」を中継。


3Dモーションの演出といい、「歌にあわせて楽器を奏でる」手法といい、そしてヴァーチャルの歌姫が結構なキャパの箱を一杯にすることといい、あくまでメインカルチャーから外れた世界の出来事かもしれないけど、このイベント自体の意味って、もしかしたらワシが想像していたよりも大きいのかもしれないな、とか。


これぞまさにシャロン・アップルではないか!(←黙れw)



で、昨夜は20時から5時間以上の長きに渡って、第45回衆議院議員選挙の特番をお送りしておりました。まぁなんだろう、手前味噌な感じでアレがナニですが、きちんと選挙特番になっていて、そこに諸々ncncらしさも盛り込まれていて、大変だったけど面白い番組でした。なにより、nc生が選挙特番をやっている、というのが面白い、と思う。


でまぁ最近は、自意識過剰というか考え過ぎとは思いつつも、仕事の立ち位置的に、政治論議を公衆の場で文章化するのを避けるようにしているので、今回の選挙結果についても書きはしないのですが、それは置いておいても気になったテーマが一つ。


それは、ネットとリアルの、政治意識の乖離。


「政治意識」っていうと漠然としていますが、まぁ某ncnc動画を通じて、政治や選挙についてのいろいろを見せられて、やはりそこにある乖離がものすごく気になったんです。もっとも端的に言えば、ネットでは自民党政権支持者が多いが、現実の世論調査では民主党への政権交代への期待が高い。


これが、「ネット対現実」なのか「若年層対中高年」(ネットで意見を発する人間は20〜30代が多いが、一般的な世論調査は40代オーバーが多いと思われる)なのか、恐らくその両方な気もしますが、それが様々な場面で如実に出ているんです。


例えば、ncnc動画で取ったアンケート。

「第45回衆議院総選挙 ネット出口調査」総合結果
http://www.nicovideo.jp/static/enquete/special/exit/200908/index.html

説明をするまでもなく、この選挙期間中に世の中に出ていた世論調査とは真逆の結果を出しています。


で、ネットには、いわゆる「ネット右翼」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E5%8F%B3%E7%BF%BC)と呼ばれる人たちがいて、その人たちは「ノイジーマイノリティ」とされています。もしかしたら、世の中との乖離も、このノイジーマイノリティが賑やか故なのかな、と断じる人もいるかもしれません。


でも、例えば前出のアンケートは23万人というサンプル数ですし、何よりワシが実感したのは、mixiでのマイミクさんたちが、今回の選挙の感想をことごとく「日本は終わった」という、いわば自民党支持(というより民主党不支持)として漏らしていたこと。いうまでもなく、ワシのマイミクさんの多くは20代〜30代ですし、普段の付き合いでネット右翼と呼ばれるカテゴリーにいる人ばかりではありません(そのカテゴリに入りそうな人もいるけど)。


そして、J-Castのこの調査。

民主新政権に「期待しない」半数 若者100人に街角緊急調査
http://www.j-cast.com/2009/08/30048466.html

サンプル数は少ないものの、若年層の傾向に沿った結果になっています。


もしかしたら、ネット右翼はノイジーマイノリティで考慮すべき勢力ではない、というのはその通りであったとしても、ネット右翼と同様の結果を選択している若年層の数は、実は相当数いるんではないかな、ということ、言い換えると若年一般層の右傾化、というのは、現象として起こっている気がします。


そして、その背景にあるのは、いわゆる「バブル後」や「就職氷河期」を経ていた層による、「実績あるもの」や「頼れる(気がする)」ものへの依存心かな、とも思います。逆に中高年は、気に入らなければ変えてまえばいいねん、というある種の達観があるのかもしれない。


どうしても、中高年は保守的で若年層は革新的、すなわち前者は自民支持層で後者は民主支持層、という類型化がされがちな気もしますが、今回はそれが逆転しています。それが結果的に、若年層の多いネットと、実際に選挙に行く中高年が多いリアル、その乖離に繋がっているんだろうな、と。





いや、ちょっと考察というか関連付けが浅すぎますね。概論的になってすみません。



まぁそんなこんなで、気になっている現象を軽く概括。そして、選挙になるといつも言っている、現在はまったくの無駄になっている「白票」を政治に活かすための私論。


白票を有効投票として、全投票数に対する白票の割合を、その自治体(国会)の既定議席から減らす。


すなわち、立候補者から選ばないということ、あるいは政治不信というものを、投票の結果としてきちんと反映させるシステムです。例えば衆議院なら480議席あって、投票総数が5000万票あったとします。その内白票が1000万票あれば、白票の割合は投票数の20%。よって、議席も480のうち20%(96議席)を無くして、384議席しか当選者を無くする。


こうすれば、政治家の方も政治無関心を解消するために頑張るんじゃないかな、と思いますけど、まぁわざわざ自分の食い扶持を減らすような改革はしないでしょうね。残念。


ていうか、選挙制度に関しては議員以外の人が制定して決めるべきなんじゃないかなー、なんて暴論まで吐いて、まとまらぬこのお話しをおわりにしたいと思います。かしこ。