コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

ひとりジャズ

勤務先が、ビルボードの日本でのモバイルサイトをやっている関係で、受付の所に「billboard live」(http://www.billboard-live.com/)のフリーペーパーが置かれていたりします。で、その9月号の表紙を飾っていたのが、「マーカス・ミラー Tutu Revisited The Music of Miles Davis


「すげー!マーカスがマイルスのナンバーをやるんだ!」と興奮気味に席に戻りながら話しても、周りの人たちがポカンとしてたので、「志ん生の落語を志ん朝がやるようなものだよ!」と喩えたところ、余計分かりにくくなった模様。今思い返すと、この喩えがあっているかも微妙。


てことで、この週末も良い具合に仕事と遊びでフルフルンのスケジュールっぽい何かでしたが、ちょうど仕事の合間に時間が取れそうだったので行ってまいりました。ほぼ衝動買い。もちろんお一人様。


……なんでもかんでもお一人様で行ってしまうワシですが、こういうお洒落っぽいものを、スッと二枚買ってどなたかをお誘いできるようになれば、こう、モテ度も上がるかもしれないんですけどねぇ……とまぁ、これはまた別のお話(残念な方の)。


まぁそもそもなんでこのアーティストを知っているかと言えば、ワシは高校から大学の始め頃にかけて、誰彼となく音楽を聴いていた時期があったのですが、その時にジャズもほんのちょっぴり聞きかじって、曲名やアーティストは全然分からないなりに好きだったのです。


でまぁ、マイルスは当然通る道として、マーカス・ミラーは、好きなアーティストがたまたまラジオで紹介していたのを聞いて、アルバムを1枚だけ買ったことがある、ってのが実態。なので、冒頭の興奮も、ぶっちゃけ知ってる名前が重なったからと言えなくもないですが、それでもマーカスはライブで聞きたかったアーティストなのは確か。


というわけでライブ。や、良かった。語彙が貧弱で恐縮ですが、元々最近、ベースって良いなー、と思っていたんですが、今回のも良かった。なんだろ、ベースって低音で、決して表に出てくるものじゃなく、実際今日のパフォーマンスでも、主役なのに裏方風、という向きがあったように感じましたが、それでもやはり渋さというか、いぶし銀というか、音の土台を作っているなー、と感じました。


セッションするドラムス、ペット、サックス、キーボードも、どれもかっこよかった。そう、ガキみたいな感想で恐縮ながら、ジャズって音楽は、ワシの感覚的には「良い音楽」というよりも「カッコイイ音楽」。だから、曲名を知らなくても、パフォーマンスが一流だったらそれだけで楽しめる音楽です。


1時間半の短いパフォーマンス(そう、ジャズの場合は「パフォーマンス」って言葉が似合うとも、感じてます)ではありましたが、堪能してまいりました。惜しむらくは、ビルボードライブ、もうちょっと値段が安かったらなぁ……もっといろんな人を聞きに行きたいところです(やっぱりお一人様)。