コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

愛を探す旅

ツイッターやボイスでつぶやき続けてましたが、昨日から今日にかけて、またまた旅に出ています。今回も、金曜夜に切符(土日きっぷ)を取るという突発旅。しかも金夜は飲みすぎて帰れず、着替え無し&会社行った格好で旅立つ、という初っぱなからなんともご無体な模様。


今回の目的は、位置ゲーケータイ国盗り合戦」のキャンペーン「天地人 直江兼続紀行 愛の章」攻略。攻略、といっても一日で巡りたいので、あらかじめ攻略サイトで情報を集めて、効率的に回るルートを考案します。最近、この手の企画ものが楽しいと思えるようになってきたのは、ワシの旅への意識が変わってきたんですかねぇ。


さて旅の始まりは東京駅。指定席が満席ということでしたが自由席はなんとか座れた7時10分発の東北新幹線に乗って、郡山で快速に乗り換えまずは福島県・会津若松へ。磐越西線の会津以東に乗るのも久しぶりな気がします。すっかり刈り取られた稲畑の黄色と、早くも色付き始めた磐梯山中の木々が、一気に旅情を誘います。


で、会津若松まで来たら返す列車で郡山に帰還。旅情もへったくれもないようですが、まぁ、旅をしていること自体が楽しいワシにはこれで良いのです。会津若松で買った駅弁「会津う米う米弁当」がこの日の朝食。「う米」で「うまい」と読ませる、会津のお米を使ったおにぎり食べ比べ弁当です。郡山からは新幹線つばさに乗り換えて、今度は山形県は米沢へ。


計ったかのように昼時に到着したものですから、これはもう定められた運命だな、と割り切って米沢牛を食えるお店を探します。と言っても1時間弱しかないので、駅前を歩いてなんとなくピンと来たお店「まるぶん」で、サーロインステーキ定食。値段的にも3500円と、他のお店よりはお手頃だったので……。


果たして肉が目の前にきますれば……おほっ、美味い!柔らかい肉の甘みが旨味となって凝縮され、また付け合わせの大根おろしに肉汁を吸わせると美味さが重なってやってきます。お米も美味しくて満足満足。と、よくメニューをみたら、このお店、基本的には米沢牛なんですが(肉鍋とか。隣の人が食っててこれも美味そうだった!)、ワシの食ったものだけは「県内産黒毛牛」ってなってて、どうやら米沢牛では無かった模様。ま、うまきゃブランドなんてどーでも良いんですけどね!


駅に戻って、米坂線に乗って「今泉」という駅へ向かい、ここで山形鉄道・フラワー長井線に乗り換えて、終点の「荒砥」まで。キャンペーンのチェックポイント的には途中の「長井」という駅で取れたのですが、せっかくだし下手したら二度と乗らない線かもしれませんから、終点まで乗ってみることにしたのです。ほら、どうせなら未乗線区は無くしたいと思うじゃないですか(何)。


終着・荒砥駅は、何もない町でした。ただ、翌日にお祭りがあるらしく、若者を中心に駅前はちょっとばかし活気づいていた模様。後は、駅の近くを流れる最上川やそこにかかる古い鉄橋なんかが駅近の見所の模様。車があるかタクシーを使えば、それこそ直江兼続ゆかりの史跡もちらほらとあるようです。ワシは、ここで戻りの列車を一本遅らせて、1時間半程周囲を散歩してみることに。


何もない街にある何か、どこにでもあるここにしかない景色。……禅問答のようですが、荒砥の街を歩いて得た印象はそんな感じ。特別な何かがあるわけではない、でも、ここに来たから見られる景色がある……名もない街に行くといつも感じることではあるんですけどね。名もない、なんていうと荒砥の方に怒られてしまいそうですけどね。


16時。戻りのフラワー長井線に揺られながら、そのまま終点の「赤湯」まで移動。と、ここで軽いハプニング。この線区で取れる(ケータイGPSで拾える)と思っていたチェックポイントがどうにも取れない。仕方ないので、当初は赤湯から山形に抜ける予定だったのですが、急遽一回米沢まで戻って、再び北上することに。まぁここは、その可能性があると思って時間組みをしていたので想定内。


せっかく米沢まで戻って、且つ夕食のお時間だったものですから、有名な駅弁「牛肉どまん中」を所望。今度は米沢牛(のはず)です。まぁ評判通りに、と言うのもアレですが、肉、ご飯とも濃いめながら程よい味付けで、ワシの駅弁ランキングでは上位に入る味。ま、ランキング言うても、いつもすぐ食べたものを忘れるので宛にはならないのですが。


山形駅を降りて、1時間弱の待ち時間で駅前をふらふら。いつの間にか高層建物が幾つかできていて、駅の近くには、地上24階から辺りを見回せる展望台ができていました。街は発展するなぁ……なんて思いながら、山形の夜景をひととおり眺めやって、再び駅へ。そのビルの一階では、Jリーグサッカーのパブリックビューイングをやっていまして、山形のチームの対戦相手がよりによって柏。このままここにいたら、千葉県民のワシは唯一のアウェイ。


実にこの日三度目となる新幹線つばさに乗って、今度は新庄までを移動。新庄は、最後のチェックポイントである酒田へ、陸羽西線で向かうための乗り継ぎだけでしたが、翌日は朝イチで帰京することを考えるとここしかない、ということで、30分程の待ち時間に土産を買うことに。まぁ、この旅全体が場所としての目的地がないので、そんなんで良いのかもしれません。


陸羽西線は真っ暗な車窓なので、寝たりSNSを見たりして過ごしつつ、21時過ぎに酒田着。最後のチェックポイントも無事取得。ネタバレにもなるのであんまり書いてませんでしたけど、ここまでの道中で10個の愛、すなわち10個のチェックポイントをすべて取得して、14時間程の旅は無事、目的を達成。また今回も、乗りっぱなしの旅だった……。


酒田の宿は、昼間に楽天で見つけた駅前の「工藤旅館」。素泊まり3900円の安宿ですが、寝るだけなら十分。風呂トイレは共同ですが、部屋も布団も清潔です。よく考えたら、米沢のビフテキの値段とほとんど変わらないな、これ……。さておき、宿のおかみさんに安くて美味いとのお店情報を聞いて、徒歩1分くらいの「庄内藩」なる居酒屋へ晩食を食べに出立。


街の静けさとは裏腹に賑わった店内でカウンターに案内され、とはいえ夕方に駅弁も食べているので少なめにと、まずは刺身を何点か……おお、これは美味。「黒そい」は、さっぱりしている中に甘みが詰まっていて美味。インドマグロの中トロも黒そいとは別種の甘みが旨味となりつつ、水っぽさはまるでなく新鮮な感があります。で、庄内タコ。こいつも甘みが主成分ですが、とにかく美味しい。タコですからそれなりに歯ごたえはありつつ、でも口の中でとろけるような感もありつつで、こいつは絶品でした。


他、「いも煮」はけんちん汁風の一品で、味噌の汁や甘みとねっとり感のバランスが良い里芋も美味なのですが、なんといっても肉が美味過ぎてこれは驚きを感じるレベル。はずし、鳥皮の串ものは塩味でいただきましたが、こちらはまぁ、フツーに美味いレベル。焼き鳥居酒屋を名乗るなら、もう一歩欲しいところ。で、〆におにぎりを、鮭と筋子で握ってもらいましたが、さすが庄内平野も米所、ご飯が美味しいです。さらに、沢庵も妙に美味しく、さらに味噌汁はホッとする味で、や、堪能堪能。酒は、ビールの他に、焼酎の一刻者と日本酒のくどき上手。くどき上手は鶴岡のお酒だったんですね。


ほろ酔い気分で宿に帰還。考えたら今回、昼間は酒を飲んでなかったなぁ。まぁ、やや二日酔い気味だったのと、飲んで寝たら国盗りができないですからねー。風呂に浸かって、疲れきっていたわりには眠りについたのは25時頃。でも翌朝……今朝は、見事6時に起きられました!


今日は午後から用事があるため、酒田を6時44分に出る特急いなほに乗って2時間程で新潟へ。そこから東京までノンストップの(時間的に)一番早い新幹線で帰京です。合わせて4時間。酒田って意外に近いんだなぁ……。


ということで、今ほど帰京し、一度船橋の家に向かっているところです。新潟は晴天でしたが、谷川岳を越えたあたりから雲が空を覆い、東京は雨なんですね。ともあれ愛を探す今回の旅も終了。次は日常生活の中で、愛かそれに似た何かでも探してみますかねぇ(何)。


昨日(24日)のtwitterログ
http://twilog.org/tomosaku/date-091024


写真
一枚目:米沢で食ったビフテキ
二枚目:荒砥にて。最上川に照り返る橋梁。
三枚目:赤湯近くで、煌々とした夕空。