コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

リアル脱出ゲームからの脱出

1月9日(土)12時開始の回にて参加してまいりました、リアル脱出ゲーム「廃倉庫からの脱出」。
http://realdgame.jp/


そして、公式サイトで解答が出されていましたが……なんと、今回は問題にバリエーションがあったのか!それはまた手間のかかる……ワシの参加した回では、C部屋問題がバージョン3でした。結果、良かった、のかな?
http://realdgame.jp/feature/index.php/answer


さて、前回の「廃校脱出シリーズ3〜終わらない学級会からの脱出〜」の時の顛末は、下記の日記をご参照。リアル脱出ゲームとは?ということも簡単に書かれております。まぁ公式サイトにも書かれてますが。

学級会、終わらず。
http://d.hatena.ne.jp/tomosaku/20091110


▼「入場、いきなり二分割」


えぇと前置きが長くなりましたが、前回のがヒジョーに楽しく、且つ脱出できなかった悔しさで、今回の公演も速攻チケットゲット。今回は、初めての人を連れて行こう!と募集をかけたらワリとすぐに席が埋まりまして、男4人で会場の「BankART Studio NYK」に行ってまいりました。


受付をすれば、首掛けストラップを渡されるのは前回同様で、またもチーム戦?と思いつつ、ただ今回はストラップの種類が多い!今回は1公演が前回の倍の人数らしいですが、ストラップの種類は前回の4倍くらいありそうです。もちろん、ワシら4人も別々のストラップを渡されます。


待っている間に、受付時に渡された「招待状」を熟読。この遊戯、どこにヒントや伏線が隠れているか分かりません。「字は綺麗に」などと書かれているのを見て、恐らく中で細かく分割されて見えない相手と答えかヒントなどのやり取りをするんだろうなー……などと予想。


時間が来て、会場内にご案内……と、ここで全体がストラップによって2グループに分けられます。まさに廃倉庫な内装に、やはりアチコチに貼られたヒント群と「判定室」と書かれた小部屋。ワシの入った部屋は「B1」という名称で、壁を隔てた隣の部屋は「B2」と呼ばれています。で、その部屋内でさらに細かく、ストラップに従い1テーブル3〜4名ずつが着席します。


ワシの持っていた「電話機」のストラップの卓には、2回目の参加という女史と初めての参加という男性。テーブル上には電話機と鳩の書かれた封筒。「B2」の部屋にいる「鳩」札の人たちとチームを組むんだろうな、と考え、そういえばワシと一緒に来た友人のひとりが「鳩」だったことを思い出し、同卓の方に聞いてみれば、女史は友人が、男性は妻が、やはり「鳩」札だった模様。どうやら一緒に来たグループは、偶数人であれば壁を越えて同じチームに配属されるようです。


さて、着席が終わると、主催者からルール説明があります。「B1」の部屋の問題のヒントは「B2」にあったり、逆もまた然り。なので、ヒントをメモして封筒に入れ、それを各部屋に置かれたポストに投函すると、郵便局員が隣部屋に届けてくれる、とのこと。ちなみに前の公演で、封筒にケータイを入れてやり取りをしていたチームがあったらしく、それだけはご勘弁ください、とのアナウンス。さらに封筒を持って両部屋を行き来する郵便局員役の人も紹介されます。彼は今日が誕生日だとか。本当かな?


なんでもかんでも疑ってかかるのは、前回の経験から。とにかくこのリアル脱出ゲーム、基本的に「無駄なことは言わないし書かない」んです。


▼「壁越しのヒント」


そして、ゲーム開始。まずはとにかく手分けして、部屋中に書かれているヒントのメモを書き、集めます。前回で誰かがリーダーシップを取らないとカオスになるのは学習していたので、エリアを指定して四散。三人だけど四散。


そうして集まったものを付き合わせますが……もちろん、どれ一つとして解けません。とにかくB2部屋との情報交換が第一ですので、清書して封筒に入れて投函。そして、待っている間に、どれかひとつでも分からないかと首を傾げますが、やはり分からず。


そうこうしているうちに向こうからの封筒が帰ってきました!で、開けてみますと……うーん、分かるような、分からないような……。きっと、こっちから送ったも同じ現象を起こしていたと思いますが、案外人は、書くだけで正確に物事を伝えるのは、特に「自分が知っている」というバイアスがかかることで、難しくなるものです。


それでも解読したり、逆にこっちに書かれたヒントを正確に記述し直したりして、封筒のやり取りは続きます。他のチームも同様に進めていますが、中には大声を出して「●●のヒント早く送ってー!」なんでやり取りも。上が開けていて倉庫なので、声が反響して届くのです。違反行為では無いらしい。


解けた問題を「判定室」に持っていって新たなアイテムをもらって、それがこっちの部屋かあっちの部屋かの問題の、新たなヒントにもなったりするので、手に入れたものはとにかくやり取りをして可能な限りの情報交換。


そんな中、急遽主催者が壁上に現れて、「郵便局員が、誕生日だというのに働かされてやる気をなくしてしまいました」というアナウンス。やはりネタ誕生日だったか、と思いつつ、ワシも大声で「HappyBirthday!」と叫んでみれば、続けて「HappyBirthdayの歌」の大合唱。倉庫に反響してかなり大きな祝い歌でしたが、歌い終われば郵便局員さんは復活して、再びやり取りを始めてくれました。


▼「新たな最後の部屋」


そんな中時間は過ぎ去っていきますが、どうしてもヒントが足りないのと、使っていないヒントがある。そこを通りかかったスタッフが「判定室に何かありませんでしたか?」との声かけ。何?と思ったものの、判定室への提出は他の方に任せていたので、果たしてワシが行ってドアを開けて見れば……ヒントの使い処になる箱を発見。嗚呼、おかしなものがあったら教えてくださいよぉ。。。


それでも結局全ての解は得られないまま、遂に時間切れ。今回も無念の脱出失敗かっ……と思ったら、次の部屋に移動してください、とのアナウンス。まだ幕切れじゃないっ!と移動して、最後の部屋「C」では先ほどまで封筒でやり取りしていた壁の向こうのチームと合流して、最後のナゾを、残り10分で解いてください、とのこと。


ここでも急ぎヒントを書き写し始めます。床に書かれた模様+文字が解答用紙の一部と同じなので、まずは単純に床面の書き写し。そしてそれを、解答用紙から読み取れたルールに当てはめ、さらに別の問題で得たヒントに照らし合わせて……の答えは、女史友人の鳩チームの方がすぐに閃いて「サカサマニシテキケ(逆さまにして聴け)」と判明。


「逆さまにして聴け」と聞いて今度はワシが「ラジオだ!」閃きました。B部屋でヒントになったラジオの周波数は「89.8」。デジタル表記で逆さまにして「86.8」。文字にすればたいしたこと無いですが、今回のゲーム中で一番「閃きの快感」を味わったのがこの場面でした。


▼「サイゴノトビラ」


果たしてそれは正解で、その周波数のラジオを聞いてみると……

「最後の扉に数字が隠されている。その数字を紙に書き封筒に入れて提出せよ」


これをチームの皆に伝えると、一斉に駆けだして部屋中の扉を見に行きますが、恐らくそこに答えはないだろうな……というのはなんとなく想像が付きまして、果たして戻ってきた方々からの報告は芳しくないもの。この最後のナゾは、これまでに出されたものの中に答えがある……。


最初にワシが考えたのは、「扉」という漢字の分解。そうすると、一番上の部分が漢数字の「一」になるから、というものですが、これじゃさすがに弱いよなぁ……と思いつつ、ワシも他の人も閃かない。もう「1」と書いて提出しようか……という時に、閃きました!


今回のイベント、チュンソフトのゲーム「極限脱出9時間9人9の扉」が協賛に付いているんですが、待合い場所ではそのPVが流れてたんですよ。で、確かそこの中で「最後に9の書かれた扉を探し出せ」みたいなことを言っていなかったかなー……と、実際曖昧記憶なんですが、自分自身がこのゲームをクリアしたこともあって、且つこの公演には無駄がない=協賛のPVすらヒントでは、という連想で「9」を候補に。


ワシの説明でなんとなく納得してくれた風のチームの方々でしたが、そうは言っても時間ギリギリまで悩み、結局他の解が思いつかなかったので「9」と書いて提出。えぇい後は野となれ山となれ!


採点の後、答え合わせ。と言ってもキーになるポイントだけですが、果たして最後の問題の解答は……


「このC部屋の床に書かれた文字を、「サイゴノトビラ」という順番でなぞると「9」の数字が出てきます。ですので「9」と書かれた紙を書いたチームが脱出成功です」


▼「脱出成功?」


おおおおおおおおお!脱出成功した!けど、解法が全然違った!なんだこの、協賛をヒントに組み込んで見てしまう宣伝マン思考は!


あれだけ力説した手前恥ずかしい思いは残りますが、まぁチームの皆さん、脱出成功の結果オーライな感じで喜んでたしワシも嬉しかったので、まぁ、良いか。でもでもでもね、絶対「9」という数字にしたのは、「9時間〜」の協賛があったからだと思うんだ。あ、言い訳は良いですかそうですか。


いやー、しかし脱出のプロセスには誤りがあったとはいえ、これ、脱出できると本当に嬉しいものですねー。前回の悔しさをバネに今回挑みましたが、またこの快感を味わうために挑戦したいと思います。一緒に行った友人たちも、ひとりはワシと(合流して)同じチームになって、初参加ながら脱出成功。後のふたりは(その二人も合流して同じチームになっていました)脱出失敗。どちらも「またやりたい!」と言っていましたので、やはりこの遊戯、中毒性は高いですな。


一度経験すると、多少コツなりクセなりが分かってくるので、脱出できる可能性はあがると思います。ただまぁ、リピーターの多いであろう今回でも、脱出率は2割程度とのことですから、やはり難しいのは難しいでしょうね。実際ワシも、最終的には「偶然」脱出成功でしたしね(うじうじ)。





脱出後、twitterで「脱出成功!だしゅっほーーーーい!」と書いたら、公式twitterが「だしゅっほーーーーい!」と返してくれてて、さらに最終日の呟きでも使っていらっしゃいました。もしや公式のお気に入りワードに成れるのかっ!?(成れません)


写真
一枚目:招待状とチケット
二枚目:解答発表での主催者さん(ステージ上)
三枚目:問題の、C部屋床面の文字。確かに「サイゴノトビラ」を繋ぐと「9」ですね……。