コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

スジはスジ屋

昨夜、NHKでやっていた「プロフェッショナル 仕事の流儀 サラリーマンはスジを通せ・牛田貢平」を拝見しました。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/100202/index.html


テレビも、テレビ番組表もほとんど見ないワシですが、twitterの“@NHK_PR”の呟きで番組を知り、再放送をすることを知りまして、鉄としてこりゃ見逃せん、とワクテカしていたのですが、番組の始まる日時をすっかり忘れていて冒頭15分を見逃したのは内緒だ。


さて、スジ屋(筋屋)とは、鉄道ダイヤ(ダイヤグラム)を作る人のことです。映画「交渉人・真下正義」にも出てきましたね。で、ダイヤ、っていうのは列車運行表のことで、要は「何時何分何秒にどこ駅についてどこ駅を発車する」というのを一覧記載した図のこと。上下線を記していくと表の中に幾つものダイヤ形の図形が出来るから「ダイヤ」と呼ぶとか呼ばないとか。


ダイヤグラム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0


ワシは、旅の手段としての鉄道が好きなタイプの鉄ですが、日常的に鉄道を利用するのも好きですし、その日常で使っている鉄道を、文字通り支えているひとりが、このスジ屋さんなワケです。彼らが作るダイヤに沿って鉄道は運行され、またダイヤ改正によって鉄道の運行は最適化されていくワケです。


世間的にはすごいマニアックな仕事に思えるのでしょうが、ワシらの生活の下支えをしている人たちですし、ワシも、小さい頃鉄道に関する仕事に就きたいと思っている頃にダイヤグラムを知り、このスジ屋を知って、ちょっとなりたいな、かっこいいな、と思っていました。


番組では、牛田氏が最近、東京メトロ東西線のダイヤを組み替えて、ラッシュ時などの遅延本数を半分以下に減らして、またお客様からの苦情も劇的に減ったことなどを紹介していました。東西線は、ワシも日常的に使っている線ですので(ラッシュ時にはあまり使っていませんが)身近に感じます。


5秒が大切。牛田氏はラッシュの緩和を考える際にそう言っていましたが、これも鉄にはよく分かる、気がします。ホント、日本の5秒単位で作られたダイヤは、世界的に見てもとてつもなく正確で緻密ですし、同時に更なる最適化はとんでもない苦労があると思います。ワシらはその正確さを意識することなく日常的に慣れていますが、その背景にはとんでもない苦労があるんだな、と(もちろん、スジ屋だけの話じゃないですが)。





しかしまぁ、「スジ屋が(サラリーマンとしての)スジを通す」という洒落を交えた展開が待っているのは番組タイトルからも明らかでしたが、牛田氏が昔、会社(営団地下鉄)に出した論文のタイトルが「営団の大英断」で吹いた。