コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

師とするに

余談から始めますと、初めて知った徒然草は、117段「友とするに」でした。小学生の頃、NHKでやっていた古典をアニメで分かりやすく紹介する番組。清水ミチコがMCで爆風スランプがテーマソングだった曖昧記憶。





それはさておき、一昨日の金曜日は送別会の幹事でした。送別されるのは、昨年末勤務先を退職した昔の上司。ワシが今の勤務先を受けた2002年、面接官でもあった人で、それから6年間に渡っての上司でした。


一応、大学時代に起業のマネゴトをしてイベントやデザイナーの仕事をしていたワシでしたが、そんなワシの甘っちょろい感覚をぶち壊し、ワシに宣伝や広報の仕事を染み込ませてくれた方であり、仕事上の師匠といって過言ではありません。


扱う商品(サービス)は様々に代わってきましたが、まぁ比較的文章を書くのがそこそこ上手で言葉を知っていたワシは、プレスリリースの作成や広告のコピーなんかも任せてもらうようになり、それらが世の中に伝播する楽しさを知ったのも、ここで、この人の元で仕事をしていたからだと言えます。


また、管理職としての大事なことも教えてもらいました。その最たるは「絶対に部下を守る」こと。ワシ自身、守って貰ってましたし、ワシが入社4年目にこの人の下で管理職になった時も、それを実践しようと努力しました。今でも偉い人とかの前で部下を売っている管理職を見ると嫌悪感が発生するのは、その感覚が染みているからでしょう。


とまぁ、さも崇拝しているかのような書き方をしていますが、性格的には結構正反対なところも多く、苦手なところもありましたしぶつかる時もありました。それもひっくるめて、良い勉強をさせていただきました。ワシは、大学や仕事上、プライベートの付き合いでも、何人か師匠的な人がいますが、やはりこの方もそのひとりです。





二ヶ月遅れの送別会になったのは、ワシ個人や少ないメンバーではとっくに何度も送別会(という名の飲み会)をしていたのですが、昔のメンバー、昔この人が管轄していた「広告宣伝部」のメンバーを集めた故です。もう退職した人もいますし、異動した人もいます。かくいうワシも2年前にはこの人の元を去って、某ncnc動画の広報に専念することになり、1年前からは生放送を管轄するようになってそもそも広報宣伝業務からも離れてしまいました。


だから、送別会というよりも、この方の元で働いた多くのメンバーによる、同窓会のようになりました。仕事だから、嫌なこともそりゃありましたが、それでもこうして集まれるというのは嬉しいことだし、良い部署だったんだな、と改めて思います。


ワシなんか、実力も能力もまだまだですが、いつか誰かにとっての師となれるような、何かの折にはこうして会合を開いてもらえるような、そんな人間になりたいものです。