コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

トレボン再来店

マクラは、昨日twitterなりに呟いたことですが。


津波に関する交通情報で「JR岩泉線終日運休」って出ていたけど、そもそも一日3往復だしな、とか思ってしまったのは「鉄」として仕方のないことかと存じます。でも、走っているのは山の中なんだけどね。接続の路線が運転見合わせだったから客がいないということか……。


さておき、思うに、津波に対する日本人の危機感が薄いのは「波」という漢字のせいではないかしら、と。「1mの波」というとせいぜい久々のビッグウェイブくらいの感覚ですが、「1mの水位上昇」と言われるととたんに大変な気がしてくる訳で。


水の持つ計り知れないエネルギーはなめられんなぁ。



昨夜は、練馬区・江古田にある喫茶店「カフェ・ド・トレボン」に行ってまいりました。数日前の日記にも書きましたが、道路拡張工事のために一時休店していたものが再開店したのです。というわけで、久々にマスターの顔と美味しい珈琲を楽しみに、江古田に住む大学時代の友人新婚夫婦に声をかけての来訪。


以前はそこそこ年期の入ったビルで、昨年初夏の休店までの間にこの地で30年くらい営業されていた店は、味のある古めかしい内装と白壁に付着した煙草の黄ばみが印象的でした。


新しいお店は、壁こそ新品の真っ白さ加減でしたが、きっとここも年月の経過とともに色付いていくのでしょう。店内の配置や、味を出していた木柱&欄間は、ほぼ前のままに再現されています。テーブルなんかはこれを期に塗り直しだか磨き直しをした風ですが、使っているのは以前のもの。唯一、磨りガラスになってしまった窓だけが印象的には変わってしまった部分です。


そして一番変わらないのは、マスターと珈琲の味。マスターは久々のワシらを覚えていてくれていつもどおりの腰の低さで歓迎してくれましたし、デミタスで炒れるトレボンブレンドは昔通りの深い香りと濃い味わいでした。


帰り際には、お花を買っていった故か(まぁ買ったのはワシではなく友人ですが)馴染みにはくれるのか、粗品を頂戴しまして、これがまた立派な陶磁器でした(写真)。そういえば店内は、ところせましと溢れんばかりの花が種々雑多に置かれていて、この店が愛されているな、と感じます。


大学時代は足しげく通ったお店も、今じゃ年に一度も行けば良い方。それでもここに、美味しい珈琲を入れてくれる大好きな喫茶店がある、というのは、お店が少し代わったところで、いつになっても嬉しいものです。