コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

ラジオじゃないタンパ〜フロリダ紀行〜

てことで、今更ながら先日のフロリダ出張へ行った際、予定通りの打ち上げで運良く一日空いた日がありましたので(シャトルの打ち上げは簡単に延期になるので、少なくとも1日は余裕を見ています)、その日に行った場所の記録など、備忘的に、いつもの通り需要は無視。

打ち上げの日記
http://d.hatena.ne.jp/tomosaku/20100419
フロリダ出張全体(除シャトル打ち上げ)の写真集
http://picasaweb.google.co.jp/tomosaku.n/STS131_#


そういえば、書こうと思って書けていない備忘旅記は4つ。一昨年の国分寺周辺散策と、昨年2月の掛川&静岡、8月の越後妻有アートトリエンナーレ、11月の伊勢神宮宇治橋渡始式。たまにこうしてメモしておかないと忘れるのでね……えぇ、書くつもりはありますので。需要無視で。



フロリダ現地時間で4月6日の朝、シャトルの打ち上げが予定通り5日に行われ、帰国便は皆7日のフライトと言うことで、この日は一日フリーになったのは前述の通り。宿泊していたココアビーチのホテルをチェックアウトして、近くにあります「ワッフルハウス」なるお店でワッフルな朝食をいただきながら、さてどこに行こうかと、一行は色々考えます。


朝焼けのホテル前ビーチ


個人的に一番行きたかったのは、フロリダ半島最南端、キーウエストと呼ばれるあたりで、CMや映画でお馴染みのセブンマイルスブリッジなる、海の上を延々と走る橋を渡ってみたかったのですが、片道だけでゆうに5〜6時間はかかりそうだと言うことで断念。結果、フロリダ半島西海岸、タンパ周辺に行ってみるか、ということに。


滞在中借りているレンタカーを駆って、オーランドを通り抜け西へ向かいます。地図上ではそんなに感じませんが、実際のところフロリダ半島を横断していますし、距離にしたら200km以上。結構なドライブです。アメリカの広くスムーズなハイウェイだから良かったですが、それでも3時間くらいのドライブにはなります。


途中途中で見かけるは、ディズニー的な看板や、ディズニー的なアミューズメントエリア、ついでにディズニー的な電柱、とか。ディズニーワールド、というだけあって、ここオーランド周辺だけでかなりの数のディズニー施設があるんですね……そりゃ、一週間でも遊びきれない、と言われるわけです。


例のアレっぽい電柱


昼前にはタンパに到着、するもハイウェイから降りて早速道に迷います。一行の持っているiPhoneで地図を見ながら修正しつつ、取りあえずは見かけたスタバで休憩。店内に「Usagi」と書かれた看板とかあってぽかーんとしたりしましたが、飲み物を持ってテラス席に座って落ち着いてみれば、もうここは常夏の日差し!


その前週に行ってた沖縄もたいがい暑かったですが、ここはさらに暑い!もはや、夏の沖縄に近い気候に感じます。でも、海沿いのワリにはカラッとした空気感で、そんなに湿度は高くないのかな、というイメージ。


さて、タンパに来たのは良いですが、目的地としては決めていてもその中でどこに行くかは決めていなかった我々。取りあえず、海を渡る橋でも渡ってドライブするかー、てな感じで、まるでセブンマイルスブリッジに行けなかった恨みを晴らすかのごとく、オールドタンパ湾を渡るギャンディ・ブールバード通りを渡河。ここはここで、左右に湾口と湾内を見渡す中々に風情のある橋です。


湾を渡ってセントピーターズバーグの街に入り、ダウンタウンに向けてひた走ります。どうやらこの先、タンパ湾とメキシコ湾の間にそびえ立つ「サンシャイン・スカイウェイ・ブリッジ」というのがあるらしく、じゃあそこを渡ってみよう!ということで車は進みます。


さて、さっきから「橋渡ってるだけじゃね?」って言われそうで、それはそれでその通りなんですが、この辺りの橋ってのは、幾つかが連続してって意味ですけど、軽く10kmを超える長大なもので、それが海の上をひた走っているものですから、それなりに見所だったりするのです。まぁもちろん、それ以外に街並みとかを眺めるのも楽しいワケで、もうこれは完全にドライブですな。


セントピーターズパークのダウンタウンから、さて高速に乗ってサンシャイン・スカイウェイ・ブリッジに向かおうか……というところで、右手に見えましたのが、メジャーリーグ・タンパベイレイズのホーム球場「トロピカーナフィールド」。


トロピカーナフィールド


一行の中の一人が結構なMLB好き、ということで、一度ハイウェイを降りまして球場へ。見学だけ、で駐車場に入れて貰えなかったので、近場に駐車して歩いてスタジアムに寄ってみました。どうやら今夜試合はあるらしく、当日券の販売はしていましたが、グッズショップなどはまだ空いておらず、残念。まぁMLB好きの者は、来られただけでも満足げで、写真を撮っていました。


車は再びハイウェイへ。サンシャイン・スカイウェイ・ブリッジは幾つかの橋から構成されていますが、その最初の辺りに、パーキングエリア的な休憩所があるようなので一回降りてみます。さらに先には、釣り人用のピアもあるようです。で、ここからの眺めが中々に絶景。松、じゃないと思うんですが松っぽい木々が石浜沿いにずっと立っていて、なんか日本の松島を彷彿とさせる眺めでした。


休憩所の海岸線

休憩所で目があった海鳥


ハイウェイに戻って、メインの橋へ……って、え、どんだけ急なの、この橋の坂?


車の前から坂的橋

全景


なんか、橋を渡ると言うよりは、坂を登って降りるかのような感覚ですが、とはいえこれは眺めも良いし何となく面白いしで、わーきゃー言いながら写真を撮りまくる一行。橋を渡りきったら、またUターンして渡り帰ってまいりました。


時間的にはそろそろ昼下がり。昼食を食べられそうなところを捜しつつ、車はサンシャイン・スカイウェイ・ブリッジを戻ってすぐに西に向かい、2005年に全米ナンバー1ビーチに選ばれたという、フォート・デソト・パークへ向かいます。


元々フロリダ半島とは、東海岸は人工的に作られたビーチが多いらしいのですが、西海岸は自然のままのビーチが数多く残っていて、その美しさも折り紙付きだとか。今回西海岸を選んだのは、そんなところも目的だったりします。


フォート・デソト・パークの辺りは砂州のような形になっています。まずはサンシャイン・スカイウェイ・ブリッジの見える東側に行ってみますが、この辺りは、ビーチとしてはイマイチ。とはいえ、タンパ湾越しに見える橋は、その長大さが分かって見所なのは間違いない。


車を西に走らせ、さらに北に進路を向け、砂州の北端に到着。公園にはバカンス中の米国人たちが一杯いて、また水着姿の人々もちらほら。防砂林らしき木々の間を抜けてビーチに出ると……。


今までに見たことがないほどの白い砂浜。


ビーチ


驚きました。ここまでとは。全米ナンバー1は伊達じゃない。まず、砂は本当に真っ白で、陽光の照り返しもかなりのもの、反射率は相当だと思います。さらに触ってみればサラサラの手触り。きめ細やかな砂の粒子が指の隙間からこぼれ落ちます。


さらっさらの砂。ワシの血液もこれくらいサラサラなら(ry


そして目の前には、メキシコ湾の青々とした海。この白と青のコントラストは、忘れようにも忘れがたい景色の一つになりました。まぁもっとも、観光客も多くて、その意味ではカラフルだったんですけど、風景だけ切り取れば、ってことです。そう言えば、水着姿の米国人たちの中で、普段着の我ら日本人はものすごく浮いていたことも、明記しておきましょう。


ビーチの後は、近場にある砦を探訪。19世紀に作られたものらしいですが、実戦で使われたことはないそうです。300mm迫撃砲などありますが、まぁさほどに見所があるわけでもなく、とはいえ砦の上からはフォート・デソト・パークが一望できますので、ちょっとした立ち寄りには良いのかな、という程度。


そろそろ空腹の限界に来つつありましたが、どうにもピンと来るお店がないまま車はハイウェイに戻り、再びタンパの街へ向かいます。途中、オールドタンパ湾にかかるハイウェイの橋をまた渡りますが、事故があったらしく中々の大渋滞の中を、なんとか進んで街に降ります。


タンパでは、かつてキューバ移民で栄えた葉巻の作られた街、イーボーシティを行きます。このブロックだけはスペイン風の街並みが残り、アメリカらしからぬ雰囲気。その中で、「コロンビア」という、当地で100年以上やっているというレストランに入ることに。


ラフなお店を想像していたのですが、意外にシックな内装のお店で、固さと高級感が漂う雰囲気。値段も、思ったよりもお高いです。でも出てきた料理はプレートっぽい感じで、味はそこそこですが少し安っぽいかなぁ……と。なんともちぐはぐな印象の残るお店でした。


コロンビア店内

イーボーシティの街並み

イーボーシティの路面電車


食後はイーボーシティ内をもう一周し、路面電車なんかも見ながら再びハイウェイに乗り、一路今夜の宿泊地オーランドへ。またも2時間近くをかけての旅路でしたが、疲れながらもみんなで「フロリダモール」なるショッピングセンターに行き、お土産屋iPadなんかを買ってホテルにチェックイン。さらにウォールマートに行ってお買い物、と買い物三昧な夜になりました。





いやー、行程のほとんどを車の中で過ごした一日ではありましたが、これはこれで面白いもんです。アメリカの旅らしい……と言って良いかは分かりませんが、自分的にはそう感じましたです。そして運転してくださった方(ワシは免許ないので)、ありがとうございました!