コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

踊らない大捜査線

踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!
http://www.odoru.com/


踊る3、観賞終了。いや、ここまでがっかりするとは思わなかった……というのが率直な感想。以下、ものっそい主観ですが(感想だから当たり前ですが)、ネタバレ無しのつもりで書きます。


一言で言うなら「出がらし感」。そして何より、演出と脚本のちぐはぐさが気になりました。さらに(ワシが気付いてないだけかもしれませんが)回収されないあからさまな伏線とかもあったり……あらゆるところで「作りの雑さ」が目立ってしまい、途中からは集中して観賞することすら放ってしまい。や、期待値がそこそこ高かっただけに残念です。


踊るシリーズには「踊るメソッド」とでも称すべきお約束の演出があるわけですが、今回、それがことごとく空回りをしていたように感じました。「いや、それこのシーンで使うもんじゃなくね?」的な。特に、泣かせる系の踊るメソッドがことごとく外していた感です。


細かいストーリー上のツッコミ所は、挙げていけばキリがないのが踊るシリーズ、良くも悪くもご都合主義の展開を、これまでは壮大な演出と「っぽさ」でカバーするのが常套にして上等でしたが、今回はカバーしきれず、その無数の粗が表立ってしまい、なんと申しますか、「セコさ」だけが目立った感じです。


そう、「セコさ」が目立つから、主人公・青島の行動や、恒例の「決め台詞」(映画1の「事件は会議室〜」なアレ)も小さく見える。だからかっこよさも半減する。この「踊るメソッド」ではこれ以上良いものは出てこないのではないかしら……その感覚が、冒頭で言った「出がらし感」になるわけで。


今回唯一心に響いたのは、大ラスのすみれさんのひと言だけだった(ああ、この台詞が笑顔で言える状況こそ幸せな状態なんだ、感)、と言っても個人的には過言でない気がしています。正直、踊る2の時も多少の出がらし感を感じていたので、こうなることは(後付けですが)当然の帰結だったのかも知れません。


てことで、心躍らない踊る大捜査線3観賞となってしまいました。元々好きなタイトルだけに残念な気持ちが強いです。個人的に踊るシリーズは、テレビ本編と映画の1、スピンオフの交渉人が良作かな、と思います。