コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

長い一日換算日

まぁ前回に続けてアレな感じの日記になりましたけど、読み流し推奨で。かいつまむと、この数日ドタバタだったね、ってだけです。



てことで、宣伝乙でせわしさ暴露な前回の日記でございましたが、事実は小説よりキアリー(←毒消し?)。今年のクリスマス(近辺)の記憶を書きとどめてみることに。仕事の話中心ですし、なんか「オレ様頑張ってるぜ」的な感じでもんにょり躊躇う部分が無いではないですが。


24日、会社での打ち合わせや来客を終えて、日比谷はニッポン放送へ……行く前に、急遽小道具の追加が入り、それを作ってもらい、タクシーで日比谷へ。クリスマスイブの都心は、クリスマスイブだからか知りませんが大変な混雑で、こりゃ荷物が少なきゃ絶対電車だよな……と思いつつ到着。


こちらでは、ニッポン放送さんのクリスマス恒例24時間番組、「ミュージックソン」とご一緒させていただいての生放送。ニッポン放送ロビーでのお笑いステージを中継。それぞれの芸人さんも面白かったのですが、繋ぎというかステージMCの、同局の吉田尚記アナウンサーが面白かった!


先方の担当の方にご挨拶して辞したいところでしたが生放送中のバタバタのためにお会いできず、次があったので東京の西方へ向かいます。目的地は、詩人・谷川俊太郎さんのご自宅。『谷川俊太郎さんとクリスマスイブ。〜谷川さんちで生放送!〜』なる生放送の現場です。


こちら、問い合わせでいただいたメールをワシの方で見つけて主催者の方とお話させていただき、一週間ほどで実現にこぎつけた企画。ただただお酒を飲みながらお喋りをする番組ではありますが、それでも面白いのは、氏の実績とキャラ、そして聞き役の方との関係性から滲み出る人情のようなものが、それぞれ魅力的だからでしょうね。


お喋りと詩の朗読の合間、番組の進行をみながらちょいちょい企画を挟ませていただきますが、上手くはまるもはまらないも、それは生放送の魔術。とはいえ、それらを吹き飛ばすほどのインパクトは、この放送のために作ってこられたという新しい詩。タイトルを放送で募集してみましたが、残念ながら採用は無し。笑。


個人的には、大学時代に母校の芸術祭で谷川さんにはお越しいただき、その打ち合わせの際にご自宅にお邪魔しているのがささやかな自慢だったりしますが、今回、お話をお持ちいただいた出版社の編集さんは、どうやら同窓の徒であり、しかもその時のイベントで谷川さんを初めて見てその後一緒に仕事をすることになった……という、なんとも数奇な巡りあわせ。


さらには、その出版社の社長さん含め、赤坂でカフェをやっている(先日谷川さんもそこで講演をされたそうです)友人が共通の知り合いということが分かり、これはこれで偶然というには出来すぎているほどの人の縁。言葉を紡ぐ谷川さん絡みの番組で、ここまで人の縁が紡がれていたとは思いませんでした。


さて、生放送も終わり、しばし打ち上げがてらの晩酌にお付き合いさせていただきます。谷川さんと一緒にご自宅で酒を酌み交わすなど、なんという贅沢……ではありますが、次の仕事もありますので、ほどほどに切り上げて帰社。仮眠を取りつつさっさと酒を抜いて、深夜、お迎えのハイヤーに乗って今度はフジテレビへ。


「新・週刊フジテレビ批評」という、関東ローカルで土曜の早朝にやっている番組がありまして、そのプロデューサーさんが、かつては例えば「ウゴウゴルーガ」なんかを企画していた非常にエッジの立った方なのですが、その方と一緒にお話しさせていただいて実現しているのが『「新・週刊フジテレビ批評」批評#2』なる生放送。


今回で二回目ですが、本編の始まる直前まで、フジテレビの局内から番組セットやアバンも使って生放送をする……という結構挑戦的な番組ではないかと思っております。ワシも、企画や番組タイトルなどを考えていて、結構思い入れも深い番組。今回は、アンケートなどの結果も使って、なかなか面白くできたのでは……という自負というか自己満足というか。


早朝帰社してほぼ寝落ちに近い形で仮眠。椅子の上でグッタリ。ニッポン放送さんとの番組が無事終わったのを見届けて、さてここからはプライベートタイム。クリスマス演奏のコンサートと、バレエとにお誘いいただいておりましたので、余り深く考えずに時間がずれていたからどちらも「行くよー」と軽く応えていたのですが……。


クリスマスコンサートは、「ウラィタナル合奏団」なる人々(http://www.za.em-net.ne.jp/~uraita71/)。ロシア系?と思いきや、楽団のサイトに次のような説明がありました。

『この名はロシア語でもなければ英語でもありません。純粋たる日本語なのです。弦楽器の裏側の板を「うらいた」と呼びますが、その「うらいた」が「鳴る」という意から、カタカナの小さな「ィ」文字を使って、露語風にしゃれてみました。』

……しゃれてみた……だと?とはいえ今回で63回目の定期演奏会ということで、結構長く活動している方々のようです。


で、お声かけくださった友人によれば、実はこの方々のほとんどは、宮内庁の楽部に務める楽師、すなわち雅楽奏者なのだとか。雅楽奏者が西洋楽器を持ち、しかも場所は芝の増上寺でクリスマス曲を演奏する……なかなかにカオスです。さて、その実力のほどは、と一曲目の「G線上のアリア」が始まり……


ズコー!


い、いや、素人のワシが言うのもアレですが、結構、合ってません。笑。音の取り方というか、音程というかが、ちょっとずつ、ずれているんですよね。そしてこれを聞いて、ああ、実はオーケストラってすごいんだな、というのを認識。考えてみれば、あの人数ですべてを合わせて演奏するって、すごい。


ちなみに友人曰く、彼らは雅楽では本当にすごいし、ピッタリと合うそうです。ワシもそっちも一度聞きに行きましたが、それは確かにそう。なかなか人間、同じ「楽器」とはいえ二つのものを極めるのは大変なのでしょう。なんだそのまとめ。


で、間に合うと思っていたバレエですが、コンサートが意外に押せ押せで最後まで聞いていると間に合わなそう……ということで辞し、五反田に移動。演目は、現地に来るまでよく分かっていなかったのですが、友人に渡された招待券には松山バレエ団による「くるみ割り人形」(http://www.matsuyama-ballet.com/)。おお、これ音楽は知っているぞ!


で、ギリギリ間に合って観賞開始。思えばバレエそのものがまともに見るのは確か初めて。さらに物語はほとんど知らなかったのですが、なるほどこれ、クリスマスのお話しなのですね!そしてバレエは、ひたすら音楽と動きだけで見せていく、身体表現を主にした身体芸術か!


なんて気付いたことを友人に話したら「……日芸でしょ?」と軽く蔑まれました。嗚呼。


ぶっちゃけ、この頃には眠気もピークで、わりかし船を漕いでいる時間が長かったのは否めませんが、それでも要所要所やクライマックスでの盛り上がりは相当なもの。さらに本編終了後は、まるで宝塚のレビューのように、クリスマスソングとお正月ソングを中心にしたクラシックアレンジを中心に舞台が盛り上がり、いやはや楽しいものを見させていただきました。


余談ですが、この「くるみ割り人形」始め、醜いものの正体が実は美少年、っていう物語は枚挙に暇がありません(今回のパンフレットにも、何度も「超醜いくるみ割り人形が」と書かれていて不憫に思いました)。てことはですよ、不細工なワシも実は中にイケメンが詰まっているという可能性もあるのではないk(ry)。閑話休題。


さて、劇場を辞したところで友人が急に具合が悪くなったということで動けないほどに。救急車を呼ぶことも考えましたがそこまでではないというし、ちょうど近場の屋内で休めるところがあったので少し横にさせることに。とはいえ余りよくならないものですから、救急ダイヤルに初めてかけて、近場の夜間診療をしている病院の案内をもらい、診察手続きをしつつタクシーで移動。


なんだかんだと深夜に近い時間でしたが、診察をしてもらい、数時間の点滴を打つことに。友人は、今東京に家族がいるわけではないので、さすがにここで放置するほどワシも鬼ではないので、そのまま付き添うことに。結局なんだかんだ朝まで休んで、動けるようにはなったようなのでお見送り。


ワシも、時間的には一旦帰れないこともない時間でしたが、それこそ次の予定を考えるとタッチ&ゴーも良いところだったので、シャワーを浴びられて横になれる漫喫的な感じでひと休んで、午後イチには眼下へ。先週「網膜裂孔」の手術で「網膜光凝固術」を施した目の、術語健診。今回も、準備40分診察2 分でしたが、まぁ問題は無かったようなので人心地。


この時点で、シャワーを浴びたとはいえ3日同じ服か……こりゃ発狂できるレベルだな、と思いつつ出社。積み上がっているタスクを右から左に処理して、夜はニコミュの初回公演、「クリスマスキャロル」の千秋楽へ。初回と千秋楽を劇場で過ごしたことになりますが、やっぱり舞台は水物、印象も完成度もすごく代わり、初日も面白かったのですが千秋楽はさらに楽しく見られました。いやはや、これはすごかった。


その後、打ち上げにも参加して、日が変わってから帰宅。それにてなんとも長い三日間、気分的には一日が終わりました。想定内のことと想定外のことで、何かと密度の濃いクリスマス前後、まぁ、充実してたってことで、ひとつ。