コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

ウェストファリア

今回来ているドルトムントは、ノルトライン=ヴェストファーレン州に属するそうです。ヴェストファーレンの英語読みが「ウェストファリア」。まさか、15年超の時を経て、再びこの名前を聞くことになろうとは……。


っていうと大袈裟ですが、なんてことはない、高校のころに書いた(書きかけた)小説とその物語の舞台が、1000年くらい先のヨーロッパなんですが(この時点で厨二臭い)、その世界のなんらかの歴史的転換点になったなにかを行ったのが「ウェストファリア」だった、って設定でした。覚えてないでやんの。


まぁたまたま地図帳かなんかを見ていて、語感だけで決めていた予感。当時のワシは、そんなに世界史が得意でもなく(今も得意じゃないですが)ウェストファリア条約なんてのは脳内にありませんでしたし、将来自分がこんなにドイツに行くことに(しかも人生初海外旅がドイツに)なるなんて、想像もしていませんでしたからね。


そんな、微妙に絶妙な思い出のあるこのあたりなのですが、そのせいで、ってワケでもあるような無いような、元々公園スキーだからって方が強い理由ですが、昨日はちょいと昼まで時間が作れたものですから、ドルトムントの街歩きを決行し、主な行き先は「ヴェストファーレン・パーク」。


宿泊していた、中央駅近くのnHホテルからメトロに乗って公園前へ。入口まで行ったら入場料を取られることに吃驚。欧米の公園で入場料を取られた記憶って余りないんですが、まぁ考えてみたら日本だって浜離宮庭園に入るのは有料なワケだし、たかだか3ユーロだし、で入場。


公園内を歩き始めますが……うーん、パッとしない。いや、悪くは無いんです。ところどころの池や、適度に木陰を作る並木、様々な色が彩るフラワーパーク、開放的な芝生の広場と、必要な要素は全て兼ね備えているんですが、何か、もう一味が足りない。


まぁ、ありがちな公園だよね、と言ってしまえばそれまでかもしれません。せっかくお金を払っているんだから、もう少し楽しくしてくれても良いんじゃ無いかな、とか。あ、公園内を走る子供向けの鉄道があって、あれは面白そうだった。あと、ロープウェイもあったけど、そっちは営業してませんでした。


公園に入ったときは10時20分頃。公園内には200mのテレビ塔があって、150mくらいのところまで昇れるようですが、テレビ塔の土曜日の営業時間は12時からということで、そんなに長くはいないでどっかに移動するよなぁ……と思いきや然もありなん。歩くにしても広さはありますし、広がる芝生を眺めながら少しぼーっとしてたら、あっという間に12時になってしまいました。


ま、もう少しで12時だから、と当初予定をねじ曲げて待っていたんですけどね。


テレビ塔からの眺めは、これは素晴らしかった!そんなに高い建物のある街でもないですから、遠くまでドイツの平野を眺めやれます。行かなかったけど、近く(徒歩10分くらい)にある、ボルシア・ドルトムントのスタジアム、駅前の教会群、仕事で入っている文化施設ドルトムントU、そして、工業地帯の工場群や、北海に抜けるという運河、さらに遠くには、ヨーロッパ型の原発の形も見えます。原発の近くに、巨大風車があって風力発電をしていたのも印象的。


テレビ塔を降りてからは、先述の通り立ち寄ってみようと思っていたスタジアムを諦め、街中に戻ります。繁華街は前日にも少し歩いたのですが、この日はサッカーの試合がある日だったようで、ホームの黄色と黒のユニフォームを着たサポーターで街があふれていました。たまに日本人もいましたしね。


ついでに、メモ程度に、ご飯食べたところの備忘録。


HEKENKESSEL。到着日夜に行ったドイツの郷土料理のお店。会場のドルトムントUから徒歩数分。郷土料理ってことで、この地方(ウェストファリア地方)のものを中心に揃えているっぽいです。内装は明るい雰囲気で、その意味ではバーやダイニングっぽくはないかも。でも、それなりに居心地の良い空間。味は、全般的には良いですが、特筆するものは無いかも。ビールは瓶のみ。ハズレのない(特徴も少ない)ドイツ料理を食べたいときに、でしょうか。


Schines Leben。ビューティフルライフ、という意味のドイツ郷土料理のお店。最後の夜に、打ち上げで。照明落とし目のシックな雰囲気。料理はどれも美味で、特にラム肉?らしき骨付き肉は感動を覚えた美味さでした。他にも、魚(鯛を揚げたもの?)、キノコのリゾットと、出てくる料理がたいていかなり美味で、海外では、ドイツでのご飯は滅多にハズレがない、という自説をより強く感じます。


写真は、1枚目が公園のテレビ塔から、ボルシアのスタジアムが見えてます。2枚目が街中のサッカーグッズショップで、子供を蹴ろうとしているの図。3枚目がHEKENKESSELで飲んだビール、これらはドルトムントのローカルビア、の模様。