コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

ドイツ料理

先月今月と続けてドイツ出張に行ってたり、去年も案件としてはひとつだけど下見と本番でひと月に二回ドイツに行っていたり(下見は、フランス出張のついでにくっつけたのだけど)、そもそも生涯初の海外旅(もちろん独り旅)がドイツだったワシ。


そこまで贔屓しているわけじゃないですが、自然、ここまで縁があると愛着も沸いてくると言うもの。仕事をしていても、なんとなくですが、ドイツ人が一番真面目で、空気感は日本人とあっているな、と思って来るものです。まぁ日本人的には、他の国がいい加減すぎるように見えるのかもしれませんが。


で、今回も帰国してから何度か言われたのが、「ドイツ料理ってまずくないですか?」


いやいやいやいや、それどこ情報よ?ソースはwikipedia?それともソースの味がいまいち?


ワシもそんなに海外旅経験が豊富なわけでは無いですが、そんなワシにとって、欧米で一番ご飯が美味しいのが、今のところドイツなのですよ。以下、もちろん店による差異はあるものの、過去滞在した中で滞在全体を通じて感じた欧米各国の料理の感想。


【イギリス】
イギリス料理は不味い!ってのは定番でよく言われることですが、これは案外誇張でもなく、不味いとまでは言わないまでも、美味いものにありつけないのは確か。なにしろ一番美味しかったのが、スタンドのフィッシュ&チップスだったし……。

ただ、パブで飲んだ出来たてギネスの常温ビアは、格別の美味さでした。ワシが日本で、冷えた黒ビールがあんまり美味しいと思えないのは、この時飲んだ常温ギネスの美味しさが印象に残っているからかもしれません。(ギネスは本来、常温で飲むものらしいです)


【フランス】
フランス料理は、日本では珍重されていますが、実際現地で食べたものはまぁこれも、言うほど美味くはないなぁ、というのが正直なところ。というか、フランス滞在中はほとんど中華ばっかり食べてたから(仕事の都合)、フランスでの食事は評価できても、フランス料理の評価はしにくいのですが。

ワインは、ハウスワインでも美味しいし安く飲める国でした。


【イタリア】
これは、期待値が高かっただけに、残念なところが多かったです。全般的に塩気が強い。大衆料理店から高級料理店までその傾向は終始あったように思います。ただ、ツボに入る美味さの店が幾つかあったのも確かで、ホント、塩加減だけちょうどよければどれも美味しかったのでは、と感じています。


【アメリカ】
大味である、というたいていの評価は、たいてい正しいと思います。なんだろう、味に奥行きがないんですよね……。肉の塊、魚の塊と、食べごたえはあるんですが、量が多い故に食べている間に飽きが来る、そんなことが多かった気がします。


【カナダ】
ここは、意外にもドイツに次いで舌にあうな、と思った国。イギリスの植民地でアメリカに近い、ってことを考えると意外な感じですが。魚介類が特に良いな、と感じたポイント。ただそれは、新鮮だからかもしれません。味付けは、アメリカのように大味なところも少なからずです。


【ドイツ】
ひとつ嬉しいのは、ビールがたいがいどこでも美味い。ドイツは、ナショナルビールはそんなになくて、ほとんどが各都市や土地で作っているローカルビール。故にか、新鮮で美味しいビールが飲めます。そして料理も、日本人の(というかワシの)口に合う味付け。調味料のバランスが近いのだと思います。

ポテトとソーセージだけと思われがちですが、薄いヒレカツのような「シュニッツェル」や、各種肉料理など、バリエーションも豊富だったりします。ただまぁ、これはどこの国でもそうですが、スタンド系だとかなり手抜きのざっくり料理(パスタとか)が出てきて、そのガッカリ感はかなり。





てことで、結論としては、調味料のバランスの良さでワシはドイツの料理が舌にあうんだろうな、というところでしょうか。


写真はドルトムントで食べたあれこれ。1枚目がHEKENKESSELのシュニッツェルとか、ハンバーグとか、ポテトフライトか。ポテトフライもこう見えて意外に美味。2枚目がメインストリートのパン屋にて。こう見ると美味しそうに見えてくるマジック(実際美味しかったけど、特筆するほどではないかも)。3枚目がSchines Lebenで食べた骨付き肉(ぶれてますが)。これではないですが、この店の骨付き肉は感動的な肉だった!