コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

悲しみを思い出に

なんか、J-POPの歌詞にありそうな厨二タイトルですが。


昨夜は、急遽のお誘いで久しぶりの友人とご飯。かつての同僚で、彼女の結婚式二次会の司会なんかもやらせていただいたのですが、向こうが会社を辞めてからはすっかりご無沙汰になっていまして。世辞か本気か分かりませんが、とてもワシを買ってくれていて、それは買い被っているほどにも思えるのですが、まぁそう言ってくれるのは嬉しい限り。


そんな久方ぶりの人達で美味しくご飯を食べてたら、共通の友人の話になりまして。その友人はワリと最近他界してしまったのですが、年代もワシらとそんなに変わらぬ頃ですから、30代の中盤。妻子を残しての夭逝でした。


友人は、とにかく彼に世話になりっぱなしだったと良い、ワシも何かとたまに酒を交わす仲でしたので、惜しい、悔しいという話をしていましたが、どんなに悲しんでも故人は還らぬもの。


葬式や故人の話題ではよく書きますが、人の死が悲しいのは、もちろんその人に会えなくなることも悲しいのですが、それ以上に、その人を失って悲しむ人を見ることが悲しいからだと思います。昨夜も悲しくはなりましたが、かといってじゃあ、彼の話題を封印して忘れることもできないし、したくない。


でも、つくづく思ったのは、人は死ぬまで死んじゃいけないな、ということ。当たり前の修辞ですけど、まぁ、感覚的なものです。


先週末のゼミラリーも、楽しいのはもちろんでしたが、やはり数年前に亡くなった先生を思い出しては、その話題が出てきては、悲しい気持ちも沸いてきて。ただそこに、懐かしさも交わってきたのは、いわゆる「時の経過に癒される」ってことなんだろうと思います。


悲しくても、落ち込むことなく、湿っぽくならずに、懐かしむ。まぁよく言われることなんでしょうけど、そうしてひとつひとつのお別れを思い出にしていかなきゃな、と感じた夜でした。