コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

良いカモ!

昨日11月29日は、万人が認める、世界が認める「良い肉の日」。まぁ世界で「1129=良い肉」なんて語呂合わせはしないと思いますが。


ワシがmixiで主宰しているコミュ「倶楽部29」( http://mixi.jp/view_community.pl?id=720593 )では、毎月29日に肉を食いに行く月例オフが終わってからも、良い肉の日と忘年肉だけは実施してきましたが、昨年の良い肉の日は余りに謀殺もとい忙殺されていて断念(かっこわりぃ)。今年こそは!ということでなんとか企画しました!


……いや、店選びで悩んでて日記とか書いたりもしてましたけどね。で、これまでに行った(鉄板焼×2、鳥鍋、塩すき焼き)以外のジャンルに行きたい!と言ってみたら、馬肉と鴨肉というヒントを貰い、そういえば勤務先近くに鴨鍋の名店があることを思い出してそこにしてみましたがね。


てことで、今年のお店はこちら。


あひ鴨一品 鳥安
http://www.aigamotoriyasu.com/


「鳥安」というワリに安い店でも無く、料理は基本的に、鴨尽くしのコースのみの1万円。場所は東日本橋という、都会のような下町にございまして、いわゆる洋服問屋街と隅田川に囲まれています。店の設えは当然のように和風、料亭の趣ですが、内装はそんなに古くは無く、むしろどこもこざっぱりと綺麗です。なんでも、創業は明治5年ですが、6年くらい前に改築をしたのだとか。


で、一応廊下に面して格子戸はありながら、実質個室の部屋に通されます(お店にはちゃんとした個室もあるようです)。テーブル席ながら広々とした空間で、ゆったりとご飯を食べられます。


お酒はビールに始まり、白ワイン、ワシは日本酒へとシフト。ワインは、白とシャンパンが一種ずつと、赤ワインがそこそこ。日本酒は、150mlのミニボトルで、10種類くらいあります。焼酎も何種か銘柄がありましたので、思ったよりはバリエーション豊か。


お料理は完全にコースなので、お任せ。お通しは5種の小料理の盛り合わせでしたが、こちらは鴨よりは季節を感じさせる品々。や、鴨もありますが、銀杏に酒盗、鳥わさなんかが乗ってます。続いて出てきたお吸い物ですが、透明なナリでさっぱり系かと思えば、これが鴨の旨味が凝縮された濃厚な味わい。土瓶蒸しをいただいた時のような衝撃です。


鳥の刺身が乗ったサラダを箸休めに(この鳥も、身が引き締まって美味でした)、メインは「合鴨のすき焼き」。鴨のロース、もも、砂肝なんかを、野菜と合わせて女中さんが作ってくれます。そんでこいつがとにかく美味いっ!


最初に作ってくれたロースも、鴨肉の旨味がギュッと詰まって歯応えも良く、噛みしめるほどに芳醇な肉汁が飛び出す一品でしたが、さらに心震わされたのがまさかの「砂肝」。なんとも言えないコリコリ感と弾力とが肉の旨味をさらに引き立て、ほんわかしてしまいました。


鴨と言えば葱、ということで、白葱も美味しくいただきましたし、他のお野菜も、鴨のエキスが充分浸るように作られた鍋のおかげで、風味豊かに食することができました。


さらに、炭水化物スキーの多い回でしたので、追加メニューの「そぼろご飯」と「炒めご飯」を追加。そぼろご飯の、白米に乗ったそぼろの肉感&肉汁も堪能できましたが、すき焼きを終えた鍋で作った炒めご飯がまた絶品。最後の鴨の旨味を存分に吸い込んだ美味しさでございました。あ、デザートも美味しかったよ。


とまぁ、全体的に諸手を挙げて全力で美味しかったのですが、コストパフォーマンスを考えると「値段相応」ってところでしょうか。高い分、きっちり良いものを食べさせてもらったな、という感じ。あと、(そもそも滅多にありませんが)感動するレベルの肉で無かったのも事実。それでも、充分堪能しましたけどね!


てことで、今年の良い肉も良い日だった気分。そこそこ飲んだ人たちは、その浮かれ気分のまま、ワシが浅草橋で6年くらい前に行ったのを覚えていたスタンディングワインバーへ移動してさらにひとしきり飲んで、そこそこフラフラな人も出しながらお開きとなりました。


ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!


写真は、1枚目がお通し、バラエティ豊か。2枚目が合鴨のすき焼き。3枚目が炒めご飯作成中。写真を見ても涎が……。





予告。来月、12月29日には、忘年肉会を行うつもりです!今のところのお店候補は、ワシの中では「大木屋 市ヶ谷店」( http://r.gnavi.co.jp/gabr800/ )。まぁ別の店にするかもだけど、この「肉のエアーズロック」なる品は食べておかないといけないだろ、肉の妖精的に……。