コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

雲を掴むような〜おみくじ2012

<ここからテンプレ>はい、まぁなんかほぼ毎年書いている新年の恒例備忘録。ワシの通う神社で今年ワシが引きました「おみくじ」についての記録です。なんだかんだで、毎年このネタを楽しみにしてくださっている方もいるようなので、今年も書きます。


一応予防線を張るべくいつもの文句を書いておきますが、ワシ自身は神道の信仰を持っていますが、もちろんそれを周囲に強制することも必要としない人に広めることも無いですし、違う信仰を持つ人とも信仰を持たない人とも等しく付き合ってます。


そもそも信仰を持っているといっても「オマエが神主なら神など信じられぬわ」と言われる程度には日常生活で全く露出してないというかむしろ破戒的ですらあるかもしれません(これ神社の人も見てますが!)。なのでまぁ、こんなのもあるのね、程度に軽く読み流していただければ。


で、おみくじと言っても「大吉」とか「凶」とかの「吉凶」ではなく、易や陰陽道で言うところの「八卦」を組み合わせた「六十四掛」と同様に表しまして、神道では(つか通う神社では)「月日のおしえ」ってのを元に解き分けします。ちなみに、陰陽裏返る場所が一箇所あるんで、全部で384通りの組み合わせがあります。


下記にて、赤丸(塗りつぶされている丸)が「日(陽)」、白丸が「月(陰)」です。上三つと下三つがそれぞれ「宮」の意味を為して、その「宮」で解き分けをします。細かく言うと、上三つは「周囲」の、下三つは「自分」の、「宮」です。さらに、青丸(右側に丸がある箇所)の部分が陰陽転じて、年内の変化の時期と変化した後の「宮」となってまた意味を為します。<ここまでテンプレ>


では、今年のワシのおみくじ。


 





上三つが、上から陽-陽-陰の順番で、これが「巽宮(せんくう)」という「風」の働きを持った位。下三つが、上から陽-陽-陽の順番で、これが「乾宮(かんくう)」という「天」の働きを持った位。ここまでを合わせて「風天小畜(ふうてんしょうちく)」と言います。で、陰陽転じる箇所が下からむっつめですから、転じた後は上三つが上から陰-陽-陰の順番で、「坎宮(かんくう)」という「水」の働きを持った位。この転じた後は「水天需(すいてんじゅ)」と言います。


例によってのテンプレ解説ですが、何年経っても説明が下手でごめんなさい。なんとなくそんなものか、って感じていただければ。


でまぁ、今年もテーマは「仕事」で引いたんですが……引いた瞬間、自分でも苦笑してしまう(ワシも少しは説き分けられる勉強をしているので)レベル。てのも、風、水という、まさに「いそがしさ、慌ただしさ」を示すものが明示的に出ているじゃ無いですか!


その上、自分の位置は「天」、すなわち最も充実している状態。はてさて、これをえらい神主先生にきちんと説き分けをしていただきますと……。


開口一番「頼られるし、リーダーシップも取れるし、人望も付いてくるし、何をやっても上手くいくよ」とのお言葉。えぇえぇ、そういうお宮さんですよねー。そしてやはり、「風」が出ているから、回りがめまぐるしく変わっていく、そんな中できちんと頭を張らなくてはならないようです。


そして、転じての「水」のお宮さんになるわけですが、「水」は悩みも表しているので、周りの人は悩んだり不安がっている状態だそうで、「天」たる自身は、それを引っ張ってあげなければならないそうです。


さらにさらに。「天」の上に「水」が出ているので、これは雲も表していて、あるいは転じる前の「風」もそうですが、一見すると「掴み所の無い」もの。だから、ワシは「自分のやっていることはこれで良いんだろうか」「実態が無いんじゃないだろうか」という不安に苛まれるかもしれない。(これが例えば「山」を表す「艮宮」なら、頭を張ってしかも実態がある状態になります)


でもそれも、実力があるからそう感じてしまうのであって、実際は出来ている、そうです。それも、自分が「天」の位にいるから。掴み所が無いから、分かりやすい見返りも無いかもしれないが、今年は「奉仕の心」、見返りを求めない心で通るべき年だから、それで良い。いずれそれは徳となって自分に返ってくる……みたいな。


や、なんか誉められすぎじゃね?これこそ、実態よりも良く見られすぎじゃね?


とまぁこそばゆい気持ちにもなるわけですが、とはいえやはり説き分けを聞いて、ワシは驚きました。


実はワシはこの1月から異動しまして、実際には12月の半ばからですが、生放送のプロデューサー職を離れて、新しい仕事をしています。まぁざっくり言うと、4月に行う大きなイベントのプロジェクトマネージャー的な何かで、これもありがたいことに、上の人からのご指名でそちらに就くことに。


久々とはいえイベント自体は昔からやってますが、さすがに幕張メッセの1〜8ホールまでとイベントホールを使い切るイベントなんてのは、これまで経験のあるものと比べて桁違い、その上もちろん勤務先的にも初めてのことですから、まさに「掴み所の無い」心持ちだったワケです。


手探り状態で、今までの人からの引き継ぎと、これからのビジョンを策定し、関わる数多くのスタッフの調整と、タスクの仕組み化を行い、もちろんその上で面白い企画を引き出し、イベントを成功に導く……文字に起こせば簡単なことですが、もちろん、簡単なことではありません。無論プロマネですから、ある程度はみんなの先頭に立っていろんなことを引っ張っていかなきゃいけません。


そんなことは、まだ通う神社では誰にも言っていないのに……言い当てられた気分です。


や、皆さんの言いたいことは分かります。「占い効果」と一緒で、これだって「ある程度何とでもあてはまる言葉」と「自分の中でそれを自分の現状と結びつける力」が絡み合って、それっぽく信じ込んでるだけじゃね、と言われるかも知れません。


でも、ワシはそうは思えないものを、おみくじを引いた瞬間も思いましたし、先生に説き分けてもらっても感じました。


まぁこの先は、これも毎年言っていますが、解釈論というかこじつけというか、特に信じない人から見たら笑止千万なおみくじさんだと思いますし、ワシはそれに反論できる論拠を持ってません。そもそも、こういうものを実証実験なり検証するのって不可能ですし。


だから、信じるか信じないかだけの問題。一般的な占いは信じないワシですが、ここではこのなんとも説明できない「不思議」さを感じてますし、やはり、自分の信じ得るところで自分の糧にするのです。