コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

小田原伊豆突発旅

土曜日夜、ビールを飲む会合に参加したらなんかそのまま渋谷でオールしてしまい、日曜5時過ぎに解散したものですから、そのまま思い立って旅に出ることに。いやまぁ、ビール飲む会終わったら深夜バスでどっか行っても良いかな、とは思ってたんですが、まさかのオールだったもので。


東北新幹線でグランクラスに乗って新青森まで行って月曜朝に帰ってそのまま出社も良いかな、と思ったんですが、ちょっと調べたら行程に無駄が多そうなんで、こないだ友達の日記で見て気になってた、足柄にある最乗寺ってところに行ってみることに。


や、そこに行くには小田原から「大雄山線」ってのに乗るんですが、元々その路線が気になっていて、一度乗ってみたかったんですよねー。そしたら、その終点にそんなスポットがあるって知ったものだから、これも縁かと、ね。


爆睡して小田原、大雄山線に乗り換えて終点まで、バスに乗り換えて大雄山最乗寺へ。思ったより観光バスが多くて、案外賑わっています。何でもパワースポットとして最近名を上げているらしいですが、霊験あらたかで無くパワースポットと呼ばれるところでもそれっぽいことは何も感じないワシですから、それでも、凜とした空気感は歩いていて気持ち良いです。


奥の院まで行くには300段以上の階段を登るのですが、これが思いの外しんどかった!300段くらい余裕と思ったんだけどなぁ……寄る年波にはなんとやら、おかげで午前一杯膝が大爆笑しておりました。ひととおり歩いて、40分くらいで退去。


小田原まで戻って、そういえば朝飯でも食べようかと駅ビルを捜したら、何故か「長田本庄軒」という、神戸の焼きそば屋さんが気になって食すことに。や、「ぼっかけ」という、牛すじ肉とこんにゃくを甘辛く煮たってのに惹かれてしまいまして。太麺でぼってりしてましたが、まぁまぁの美味。


さてここからさらにノープランでしたが、温泉でも行こうかな、と思い、伊豆半島でも行こうかな、と思い、ちょうど特急踊り子号が来たところだったので、そのままなんとなく伊豆急下田まで。意外に遠くて(小田原から二時間弱)驚きました。


伊豆半島はなんどか行っているんですが、なんかワシにしては珍しく車で行く機会が多くて伊豆急行で行くのは初めて。駿河湾伊豆七島を車窓に見ながら13時過ぎに伊豆急下田駅着。


とりま昼飯に海鮮でも食おうかと捜していたら、友人からtwitterでお店を勧めていただいたので、ここは素直にその「勝」って店に行くことに。駅から歩いて7〜8分、川沿いの小綺麗なお店です。注文は、デラックスチョイス丼、なる、トロを含む好きな魚を5種乗せられるドンブリ。ワシは「今日の魚」からトロ、金目、カンパチ、ブリ、オアカあじをチョイス。


あわせて、ビールに穴子焼きも注文。穴子焼きは、それなりに味が良いのに焼きたてのふっくら感が欠けてて少し残念。で、ドンブリ。これ美味い、そして豪華。選んだ魚の種類も良かったか、歯応え、舌触りともにバラエティ豊かに楽しめました。


あまり下田の観光をする気は無かったのですが、折角来たので、駅からすぐのロープウェイに乗って「寝姿山」なる山に登ってみることに。200mほどの山らしいのですが、上に登ると案外景色が良く、こと、下田港や伊豆七島を眺めやれるのは心地よかったです。まぁ、上に行っても歩いて30分も掛からず巡れてしまうので、ロープウェイ代往復1000円を払う程かというと、少し意見が分かれそうですが。


下山して、調べて狙っていた温泉に向かうことに。列車がちょうど行ってしまったので、隣駅だしとタクシーで移動。蓮台寺駅から徒歩5分ほどの、河内温泉「金谷旅館」に立ち寄り湯です。


ワリと古めかしい建物ですが、清潔感はあり、そして「千人風呂」と言うだけあって、総檜造りという大浴場(混浴可)は広々と心地良いです。お湯はアルカリ泉らしく、無色透明ですが、長く入っていると体の芯まで温まり、心地よい疲れを感じます。うん、なかなか良い温泉です。


ビールを煽って今度は駅へ。この辺の日帰り湯を調べてて、もう一軒気になったところがあったものですから、折角ならばとはしごをすることに。蓮台寺駅から伊豆急行伊豆大川駅下車、歩いて10分弱のところにある、大川温泉「磯の湯」という、これは完全な日帰り湯施設。


駐車場のところから、タイムリープか千と千尋の湯屋にでも繋がりそうな道路下のトンネルを抜けると、眼前の海を仰ぐ掘っ立て小屋が一軒。ここがその磯の湯です。もう日が暮れかけていましたが、5〜6人も入ればいっぱいになりそうな湯舟の向こうはすぐに海。ものすごく景色が良いです。


少し色づいて見えるお湯は、吹き出し口こそ熱めですが、掛け流しですから少し離れれば適温に。湯舟に座ってしまうと海は見えませんがそれでも空は眺めやれ荒波の砕ける音が寄せ、立ちあがれば眼前はただただ海、その向こうには大島の明かり。いやぁ本当に心地良い!しかし、温泉二軒はしごすると、コートがいらないくらい体がぽかぽかになりますな。


駅まで戻って再び列車に乗って、乗換駅の熱海へ。そういえば晩飯を食ってないな、と駅前をふらり捜して、「囲炉茶屋」なる海鮮炉端焼きのお店にイン。囲炉裏で野菜や肉、魚介を焼くことができるようです……が、そこは素人が焼いてもイマイチだったので、料理人の焼く干物に期待することに。


酒のアテに桜エビや白子を頼みますが、メインディッシュは金目鯛とあじみりんの干物。これは逸品!金目鯛は煮付けが高かったので干物にしたんですが全然充分、脂も乗って大変美味です。あじみりんも、これぞ酒のアテになりそうな濃い味ながら、魚ですからさっぱりもしていて、うむ、美味い。


軽く酩酊して、新幹線で帰京の途へ。いやはや、今回も行き当たりばったりでしたが、ネットがあればやっぱりなんとかなるものですなー。短いながらもすっかり楽しんだ突発旅でございました。


写真は、1枚目が勝のデラックスチョイス丼。デラックス!2枚目が寝姿山からの下田港&遠くに伊豆七島。3枚目が磯の湯。本当に浴槽のすぐ先が海!


最乗寺
http://www.daiyuuzan.or.jp/
長田本庄軒
http://www.toridoll.com/shop/nagata/

http://www2.wbs.ne.jp/~susikatu/
金谷旅館
http://homepage2.nifty.com/kanaya/
磯の湯
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/T-Shizuoka20.htm
囲炉茶屋
http://www.irorichaya.com/