コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

キンカンを食す宴

今朝の金環日食、マスメディア、ソーシャルメディアでは結構な騒ぎでしたね。昨日までは国内の観測出来そうなところが軒並み曇り空と報じられていましたが、ふたを開けてみれば概ね、好天に恵まれたようで何よりです。


かく言うワシも家の窓からチラッ、チラッと外を眺めていて、金環になった時はちょうど薄雲がかかったのを幸い、結構な勢いで直視してみました。えぇえぇ、観測メガネを用意していなかったワケで、よい子は真似をしないでいただきたいですが、ワシ、何も知らないガキの頃は太陽を直視することが好きで、その後焦点が黒くなるのを楽しんでました。無知って怖い。もしやワシの目が悪いのはその影響と思わないでも無いですが、でもま、報道は「恐怖を煽りすぎ」か「説明不足」か、って感じですな。


煽りと言えば、「二度と見られない!」などといったワードが若干煽りすぎというかミスリードして報道してるなぁ、ってきらいもありました。例えば「東名阪でいち時に見られる」って意味だと、数百年に一度かもしれませんが、金環日食自体は日本でも20年に一度くらいは見られるし、世界中でなら金環食、皆既食ともに、1〜2年に1回ずつぐらいはあるものです。


日本での次回の金環日食は、2030年に北海道で見られるそうです。それなのに「生きてる内にはもう見られない!」的な煽りは、先述のようにミスリードか、2030年までに人類滅亡の情報を仕入れているか、ですね。な、なんだってーーーーー!……まぁ、明日死ぬかも知れない、ってのは別にして、ね。


さて、金環日食が前回日本で観測されたのは25年前。ワシは小学校5年生でした。当時のワシは、小4の最後の文集で、将来の夢に「天文学者」と書いたほどの宇宙好き。当然、金環日食の情報もどこぞで仕入れてましたが(当時はネットなんて無いので、雑誌かテレビでしょうね)、ワシの住む千葉県は部分食止まりと言うことで、それでもワクワクして見ていました。まぁ、裸眼で、ね。


さておき、細かいところまで覚えていませんが、「太陽が欠けて見える」という現象に興奮したのは覚えていますし、その体験は、結局は天文学者には成れないまでも今に至るまで宇宙好きであるという特性に一役買ってますし、SFものの物語への果てしない憧憬にも繋がっています。


今回も、多くの小さい子供たちが金環日食を、しかも正しい観測方法で見たと思いますし、それをもって、太陽や宇宙に、科学的なアプローチか、物語的なアプローチかを志す人が出てくるんだろうな、と思います。どんな時代になっても、変わらない衝動ってあるんだな、と、仄かに思うのです。





でまぁ、大人なワシは、一昨昨年の皆既日食フィーバーが忘れられず、いつか見たいと思っているわけですが、とりま直近、今年の11月14日にオーストラリアはケアンズ付近で見られると言うことで、ケアンズは一度行って多少の土地勘もありますし、ギリギリ乾季の初夏で良い季節だし……。


てことで、大人なワシは、ついカッとなって今日ほど、オーストラリア往復のエアチケットを取ってしまいました。いやまぁ、溜まったマイルで取っただけだし、ワリと直前にキャンセルしてもそんなに手数料コスト掛からないし、ってことで。とはいえ、JAL往復なのでシドニー。行ければついでに、オーストラリア他都市やニュージーランドにも足を伸ばしてみようかな、と。


ちなみに、ワシは恐らく独り旅をしそうですが、皆既日食ツアーもいろいろ組まれているようなので、ご興味の方はご参照。
http://20121113eclipse.nazenaze.info/tour/

このツアー、ちょっと妙にこだわりを感じて面白いかも。
http://tse.kokusaikoku.co.jp/