コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

ペースメーカー

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と言っても、医学では無く登山のお話し。

 

 

先週末、通う神社の若手神主&神子(みこ)さんたち(専業ではないけど)で、ピクニックと称して筑波山に行ってまいりました。日本はたいていの山が山岳信仰の対象ですが、筑波山も、伊弉冉尊伊弉諾尊などを祭神とする霊峰のひとつ。

 

 

神道の信仰を持つ我々が行くと、さも霊的ななにかがありそうな気がしますが、そんなに霊山的なサムシングは余り関係なく、楽しく登山をしてまいりました。

 

 

そんな中、今回ワシは「ゆっくり登山組」のペースメーカー。3班に分かれて登るその三班目で、メンバーには体力的に登山が厳しいけど、当人がどうしても登りたい!という方がいたりで、その人含め、みんながきっちり登れるようにペースを作る役目です。

 

 

ってまぁ、最終的には他の班も含めて、女子全員と男子の半分くらいが、ワシの作ったペースで登ることになったのだけど。

 

 

しかし、初めて大人数(最終的には15人)の登山ペースメーカーをやらせていただきましたが、いやー、これって思いの外大変なのね!

 

 

普段、登山って独りでしかいかないものですから、完全に自分ペースでコントロールしています。独りなら、どんなペースだろうが誰も文句を言わないし、どこで休もうがひとり分の休憩スペースなんてたかがしれているので他の登山者、パーティに渋面されることもありません。

 

 

でも、脱落者が出ないように、スピードで言えば通常独り登山時の半分以下の速度で、後ろを気にしながら、15人がスムーズに動ける登攀ルートを考えながら前に進み、休憩のペースを考え、15人分の休憩スペースが確保できるところを捜しながら登る……ってのは、もう全く普段と違う登山。

 

 

とにかく、体力と頭脳のバランスで言った時、普段が体力8割だとしたら、今回は6割が頭脳。登るペースはゆっくりだから、体力的にはそんなにきつくはないんですが、とにかく頭を使って登ってました。

 

 

まぁね、筑波山で何を大袈裟な、って言われるのかもしれませんけどね。どんな山でも山は山、そこを嘗めてかかるつもりはないですし、矛盾するようですが、筑波山だからワシみたいな素人ペースメーカーでもなんとかなった、とも思います。

 

 

山岳ガイド、と呼ばれる人があっちこっちの名山にはいますけど、彼らの大変がほんの僅かですが、体得できた気がします。

 

 

そんなこんなで大変ではありましたけど、すっごく良い経験だったし、楽しかったです。まぁ、知ったる仲間たちと登った、ってのがその要因の最たるかもしれませんけどね。

 

 

写真は女体山の山頂から。ここから見える関東平野は本当に美しい。ちょうど、水を張った水田が緑と空を照り返して、より美しい。この日は遠くがガスっていましたが、昨今はスカイツリーも見えるのだとか。いやはや、また登りに来たいものです。