コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

世界一周〜ゼミラリー2013、準備編

先週末は、大学の出自ゼミの毎年恒例な旅イベント「ゼミラリー」でした。年に一〜二回程度日記に出てきますが、行き先を知らされずに集合し、クイズを解いたりしながらチェックポイントを巡り、目的地を目指しながら得点を競って行く、クイズラリーともミステリーツアーとも言えるイベント。

 

 30年以上に渡って続いてきたゼミの先輩から後輩までが一緒になって、もちろん運営幹事もゼミメンバーがやる、年に一度のお祭りであり、同窓会のようなものでもあります。主宰していた先生が亡くなってから早六年、それでも遺されたゼミ生たちは毎年イベントを続け、今年で実に37回目。

 

今年のワシは、「オフィシャル」と呼ばれる幹事側。なんだかんだ、二〜三年に一回はオフィシャルをやっていて、参加している半分がオフィシャルってのは、恐らくゼミ生の中でも多い方だと思います。

 

一昨年、オフィシャルをやった時は震災復興の思いもあって福島県は会津方面に行きましたし、参加者だった昨年は箱根に行きましたが、この二年のトレンドは、それぞれ理由は違うとは言え、参加案内時に行き先が明示されていたこと。また、さらに前回ワシがオフィシャルをやった、先生が他界した年の追悼ラリーでも、別の理由で行き先は明示。てことで、今年は原点に立ち返って、行き先不明のゼミラリーを企図します。

 

昨年12月くらいから本格的に……と言っても月に一回くらいですが、オフィシャルで打ち合わせを開始します。最初にぶち上げたテーマは「世界一周」。そして旅先は、ある意味でこれまで禁じ手だった「東京都内」。結局最後までこれで企画していくわけですが、何度も何度も悩んだのは「旅感」をどう出すか。 

 

ゼミラリーは旅イベントですし、参加者のOB、OGもほとんどが家庭持ちで、ゼミラリーの旅を年に一度の旅という方もいるほど、その特色は色濃いもの。それが都内と知ったら肩すかしをくらうんじゃないか、という不安は常につきまといます。そこで、演出や、都内の中での行き先、クイズの内容で、出来るだけの「旅感」を出すことに腐心しながら企画を考えます。

 

そして、もう一つワシが盛り込みたかったのが「謎解き」。ご存じの方はご存じのように、ここ数年、「リアル脱出ゲーム」なる遊戯にはまっているワシとしては、従来のゼミラリーである「クイズ」ともひと味違う方向から頭を使う「謎解き」と、それを演出に使えないかな、と思って、全体の構成を考えます。

 

今年のオフィシャルは計6名。最後の1名はラストひと月半で合流してくれたんですが、それまではワシと女史4名とで進めて来まして、さらに今回は、オフィシャル代表のような感じになって全体仕切りもほんのりやっていたので、プレッシャーとやりがいもひとしおです。

 

2月にはみんなでリアル脱出ゲーム研修に行ったり、コンセプト決めだけで3月くらいになったり、そんな中候補地の下見もし、ゼミ生への案内も投げ、しかしクイズと演出はラスト一ヶ月、すなわち先の5月にほぼ毎週のように集まり詰めていく、という、まぁイベントにはよくある進行パターン。

 

ちなみに、ワシがオフィシャルをやると、クイズ(問題)が難しくなることで有名です。内容が難しいと言うより、クイズの出し方に凝ってしまうのです。2008年は、館山城を見学した時に参加各チームが問題を作って三択で他チームに解かせるというのをやったり、2011年は、それまでクイズは行った先々で解くのが定石でしたが、まずは各所見学だけさせて、夜の宿にてテスト形式で問題を解かせたり、と、何か一手間かけたい。

 

そして今年は、特に自分が受け持ったチェックポイントの問題は、まさにリアル脱出ゲームなどで見る「謎解き」形式の問題にしてみたのでした。さらにみんなで、旅感を出すためにみんなにパスポート風のしおり(クイズ付き)を配ろうとか、得点はオリジナル通貨を作ってその合計金額にしよう、とかアイデアを出し合い、作ります。

 

そんなこんなで、みんなで準備して迎えた6月1日の朝。東京駅に近い集合場所にいるオフィシャル6人は皆アロハシャツを着て首にはレイを掛け、道行く一般の方々が二度見していきます。集まり始めた参加者の皆さん、あらかじめ案内で「世界一周」とは送ってあるので、オフィシャルの格好を見て「スパリゾートハワイアンズ?」とか「世界はハワイだけじゃ無いよ!」とか、いろいろ突っ込んできます。くふふ。

 

集合完了してまずはオリエンテーション。司会がツアコンのように皆さんのお越しを歓迎し、それでは今日は、とアロハシャツを着ていたオフィシャルがそのシャツを脱ぐと……アイロンプリントで作った「I LOVE TOKYO」(LOVE、はハートマーク)のTシャツ。ここで、今回の旅の舞台が、「東京に散りばめられた世界のカケラ捜し」であることが明かされたのです。

 

つづく

 

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写真は、1枚目は、今回のチェックポイントのひとつ、代々木上原にある「東京ジャーミィ」という、トルコ文化センター&イスラム教の礼拝所に下見に行った時のもの(本番では、オフィシャルの移動の都合上で行っていないので)。2枚目は、その近くで昼食を取ったブータン料理店「ガテモタブン」の「パクシャパランチ」。ブータン料理なんて滅多に無いし、本番の昼食ここで取ってもらおう!とオフィシャルで盛り上がったのですが、残念なことにちょうどラリー本番日に「スタッフ全員でブータン研修のため休業中」とのことでした。てか、ブータン研修て。3枚目は、パスポート風しおりとオリジナル通貨。先生の写真を使って、我々は「小林ゼミ」略して「コバゼミ」と良く言っているので、通貨単位は「コバゼニ(コバ銭)」。