コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

世界一周~ゼミラリー2013、本番の2「決着編/余暇編」

世界一周~ゼミラリー2013、本番の1「謎解き編」』のつづき。

 

問題を解いた(閃いた)チームから、第四チェックポイント(CP)の押上駅B3出口にむかってもらいます。解けないチームには「コバゼニ」と引き替えにヒントを渡して、結果、制限時間までに解けなかったのは1チームだけでした。そして、オフィシャルのワシらの組も、しんがりで押上にむかいます。

 

押上には既に、東京ジャーミィから直接むかっていたもう一組のオフィシャルたちが各チームを迎え、改めての集合時間を案内してソラマチなどへ流し込みます。そう、ここまで来れば目的はひとつ、ある意味今回のラリーのハイライトである、今日行ったところ、都内にある「世界のカケラ」を空高くから見て欲しいな、という思いも込めて、東京スカイツリーへみんなで登ります。

 

しかし、ここまで来ても半分くらいの参加者は上に登れるとは思っていなかったようですが(予算を切り詰めるのもラリーのある種の伝統で、入場料の高い施設には入らないor入るなら自腹、が多い)、登ってみれば結構みんな童心で楽しんでいただけたようで、なんだかんだ行ってもこういうのテンション上がるよなー、と、ワシ自身も初のスカイツリーに興奮気味で楽しみます。

 

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スカイツリーから見た東京タワー、この日の行程の象徴かも>

 

ここで参加者は二手に分かれて、アテンドのオフィシャルも二手に分かれます。ゼミラリーは毎回「温泉」を盛り込むのも恒例なのですが、今回は「蛇骨湯」という、浅草にあります温泉銭湯。宿もその近くで歩いて行ける「アゴーラ・プレイス浅草」というホテルに取りました。そこに行きたいチームと、スカイツリーを長く楽しみたい組に、分割!

 

……ほとんどの方が、先にホテルに行く、温泉に行くチームに入りました。まぁ確かに、地下鉄で移動し、歩き回る今回は、結構体力的にはしんどいところ。ワシは、スカイツリー残留組のアテンドで、たっぷり二時間ほどを過ごしたみんなを連れてホテルにむかいます。

 

荷物を置いて、ひと息つく間もなく、夜の「答え合わせ&順位発表」……すなわち、宴席の準備に取りかかります。宴席は、ホテル内のレストランを借り切ってみました。採点は宴会が始まってからこっそりやるとして、まずはみんなを揃えて乾杯に持っていくまでの一仕事。開演後1時間くらいで最後のイベントを行うべく準備を進めます。

 

そこそこみんな酔いも回ったところで得点&準備発表。ここまでに消費した「コバゼニ」を引いて、1位は「3億コバゼニ」が2チーム、最下位はブービーと3千万差の「2億4千万コバゼニ」まで(今回、無駄に単位を大きくしてみました。インフレ!)、当初想定以上に拮抗した得点です。

 

と、ここで最後の問題。今日行ったところにまつわる問題と、オフィシャルのパーソナル問題を、あわせて10問、三択で用意しました。大ラス逆転あるかもな展開。

 

結果……先ほどまで最下位だったチームも追い上げたのですが、1千万差で結局ビリのまま。来年のオフィシャルという景品を差し上げてみました。目出度い優勝チームには優勝賞品に、スカイツリーワイン(ボトルがスカイツリーの形、意外に高い!)など、スカイツリーの造形を使ったグッズを贈呈。

 

一応ここまでで、メインのクイズラリーは終了。先生がご存命の頃は、問題の粗やミスをつついて大賑わいになるのが夜の宴席の恒例でしたが(先生が率先します)、今となってはそんなこともなく、多少のツッコミはあれど和やかなままに再び宴席に移行。オフィシャルとしては、楽ではあるのですが、一抹の寂しさも、ぽつり。

 

たっぷり22時まで飲み食いしたのに、飲み足りないメンバーは二次会へ。この近くで店をやっている友人がいる、という先輩が遅くまでやっている中華料理屋を手配してくれて(このゼミのOBたちがいれば、たいていの場所で店に困らない気がする)、ホテルから歩いてすぐの香港楼なるお店で二次会。お腹いっぱいのはずなのに、先生の好きだった「ビールと餃子」ぜみんなで乾杯し、ツマミも頼んでのパワフルな席。

 

てっぺん(24時)近くなり、お店の閉店も近付いたので中締めになりますが、ワシはまだ飲みたい組を引き連れて浅草の街へ。まぁ結局チェーン系の居酒屋に入り、座敷だったんでワシは半分以上寝てましたが、お店を出たのはもう午前3時。ホテルに戻って、まだ飲む!という先輩&後輩数人を見送って、ベッドに倒れ込みました。

 

 

翌二日目の朝。今年の朝食は、(予算の関係と美味しそうだったので)ホテルの近くにあるパン屋「ボワブローニュ」で、名物のブドウがぎっしり入ったパンを中心に揃えて、皆さんに配布。支度をして、さて二日目の旅のスタートです。

 

例年二日目は、たいてい一日目でクイズラリーを終えるので観光にあてることが多く、今年はさて浅草近辺、それなりにみんな行っているエリアだろうし、さて何か面白いものはあるかな……と捜していたら、オフィシャルのひとりが最近出来たばかりの面白い乗り物を見つけてきてくれました。

 

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水陸両用バス「スカイダック」

 

まれに観光地であるのを見たことはありますが、それが東京のど真ん中で乗れるとは。これは乗ったことが無かろう、楽しそうだし!ということで二日目のメインに据えて、みんなを案内します。

 

スカイツリーのほぼ眼前にある乗降場では、陸にある分には普通のバスよりもさらに車高の高い不思議な形状のバスが鎮座ましまします。実際、席に座ると都バスの天井部が見えるほどに高いです。乗り込む時に、ダック笛、というおもちゃのお囃子のような笛をもらって、皆でガーガー吹き出してみれば、謎のテンションマックス状態。

 

街中を走って、錦糸町、亀戸を抜け、川に入る「スプラッシュポイント」である東大島駅付近を目指します。窓が無く、天井もシースルーなので目立つ目立つ。沿道からは好奇の目で見られますので、手を振ってそれに応えれば、手を振り替えしてもらえます。ガイドさんの「それ必要?」という案内とその調子も含めて、行く先々でテンションを狂わせるバスです。

 

スプラッシュポイントでは「3,2,1,スカイダック!」というこれまた謎の掛け声とともに、最初に配られたダック笛を吹き鳴らしつつ、旧中川にどぼんと浸かってみれば、これはもう船。さっきまで道路上を走っていたのに不思議な感覚です。まぁ、狭いエリアをぐるぐる回って、ガイドさんもどうにか変化をつけようと小ネタを喋り、中々行程作りに苦労したんだな、というのを思わせます。

 

陸にあがり、塩水を含んだ水を洗い流す間に近くの売店に寄らされ、再び乗車してスカイツリーの麓を目指します。1時間半ちょっとのクルーズは、ツッコミどころ満載であるところも含めて中々に面白い体験で、参加者の皆さんも楽しんでいただけた模様。よかったよかった。

 

ラリーの最後はランチ、おしなり商店街を歩き抜けて向かいましたるは「いちりきや」なる蕎麦屋。この人数が入れる半個室で、ちょっと面白そうなメニューがあるところ……ということで捜してみましたが、みんなを座敷に詰め込んで、まず出てきたのがそのメニュー「パワータワー丼」。スカイツリーをイメージしたアナゴ丼です。これまた上がる謎のテンション。

 

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<パワータワー丼、形状はともかく、迫力はスカイツリー級>

 

昼とは思えない賑わいでたっぷり飲み食いをして、ここで今回のラリーは解散!

 

……って、このゼミ生たちが、昼下がりの都内で放り出されて、大人しく帰るはずがないワケで……

 

半数以上が残留して、そのまま浅草は伝法院の横にあります「浅草六区飲屋街」とも呼ばれる、道にまで席のはみ出た居酒屋が建ち並ぶ中に吸い込まれます。20人近くがいますから、中々入れる店も無かったのですが、ある一軒が「良いよ良いよ−、席作るから!」と言ってくれて、「席作る……?」と疑問符を出していたら、店内から机と椅子を持ち出してきて、隣の薬屋の前まで拡張してました。薬屋も勝手知ったるものなのか店の入り口までこなければという姿勢なのか、何も言わずに目出度く席設置完了。

 

日が傾く時間まで、煮込みと焼き鳥とをサカナにたっぷり飲んで、解散とあいなりました。

 

 

美味しいご飯とは、何を食べるかでは無く、誰と食べるかだ、なんて言葉があります。ワシは独り旅が好きですが、何十人といるこのゼミの旅イベントに毎年参加してしまうのは、ひとつには自分がオフィシャル側であれば、旅イベントを作る楽しさがあるからですが、やはりその最たるは、「先生」という共通体験を持った仲間と旅ができることかもしれません。

 

先生という糸から繋がった、30年にわたる先輩と後輩。きれい事だけでは無いですが、それでもここにこの仲間が集えた、ということが、とかく楽しいし、嬉しい。ワシは、今の仕事に繋がっているいろいろを教わったという点でも亡き先生を尊敬していますが(色々口論もしましたけどね)、やはりこの「繋がり」を遺してくれたのが、あの大学に入って、あのゼミに入って貰えた、大きなプレゼントだな、と思うのです。