コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

朝日の前に起きていて、夕日の後まで起きている

いやタイトルは、童謡「南の島のハメハメハ大王」から「朝日の後で起きてきて 夕日の前に寝てしまう」を捩ったつもりなんですが、なんかもう原型留めてない。



22日(木)午前1時45分。ホテルの玄関にお迎えの車が待っています。そう、今日はアクティビティとして申し込んだ「ハレアカラ山サンライズ鑑賞&ダウンヒル」に行くのです。結果、3時間くらいしか寝られず、時差ボケになる暇すら無い状態。

参加者は最終的に13人。全員、外人さん。ガイドも、日本語を解さない外人さん。どうする、ワシ!?

いやまぁ、どうもしないんですけど。ワシは、外国の方とコミュニケーションは取れますが、言語は英語を含めてとんとダメ。最初の会話でそれを理解してくれたらしいガイドさんは、2時間くらいの行きの道中やらで注意事項を説明しながら「You understand?」とワシに振ってくるので鷹揚と「Yes」とか言ってましたが、ごめんなさい、8割くらい分かりませんで心の中では「Maybe」や「About...」って言ってました、ごめんなさい。

や、一応、日本語の説明書きがあるって事前に知ってたから、大丈夫だろうという見切り発車だったんですけどね。結果、なんとかなったのでオーライ。

さて話しをツアーに戻して。誰もいないハレアカラ山頂に着いたのは4時近く。3000m強ですが車でこられます。まずはここでサンライズ、すなわちご来光を拝むわけですが、この時間はまだ太陽の端すら地平線に届いておらず、結果、満天の星空。まぁほぼ満月だったんで月明かりが星を消してはいましたが、それでも中々に美しい。

と言っている間に、後から後から車が到着しては人が吐き出され、さながら人気ラーメン屋に並ぶ人の如く、東側の山の端に人がみっちりと押し寄せます。ここのご来光、かなりの人気のようです。

5時半頃から、山頂の下に広がる雲海の雲の端が徐々に色付き、少しずつ全体が茜色に染まっていきます。そして6時近く雲の端が光ったと思ったら、すぐに太陽がご挨拶。ご来光、見事に拝めました。

 

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明るくなっていく山頂をさっさと辞して、2000mの標高まで降りてここからは自転車でダウンヒル。防寒着にヘルメットを被り、軍隊のように自転車を振り分けられていざ、出発。

途中途中、他のダウンヒル催行会社もあるようで、トータルで見ると相当数の人がダウンヒルっている模様。かなり標高を降りるまで高い木も無く、ビーチ近くのまで裾野が広がるハレアカラ山だからこそのアクティビティであり、この人気なのかもしれません。

 

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遙か海の先まで見渡せる景色と、草原の斜面を駆け下りる爽快さ。ガイドブックには時速20kmくらいと書かれていますが、実際体感的には30kmは超えていたでしょうか、ブレーキを掛けながら進みます。そして何より感じるのは「風」。森に入れば木の香り、牧場を通れば家畜の臭い、パイナップル農園を横にすれば甘い匂いが、風に運ばれて来ます。

東海岸側の街、というかビーチまで、約28マイルということなので40km以上を走って到着。朝からやっているタパス屋で飯を購入&食べて、帰路につきます。まぁちょっと最後の方で色々思うところもあったのですが、それは別の機会があれば。



ホテルに戻ったのは昼の12時過ぎ。既に12時間くらいを活動しすっかり一日を終える気分ですが、部屋のテラス席でビールを煽って、Wi-FiでカタカタPC作業をして、ちょっと海でも行ってみるかとホテル隣接のビーチへ。

 

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これは美しい。

足下の水は透明で、すぐ先を見ると水色から深いコバルトブルーに色を変え、先の方には緑の島々に白い雲。ワシのこれまでの「Most美しいBeach」は、波照間島のペー浜&ニシ浜でしたが、それに匹敵する美しさを見ました。ワシランキング一位タイ。

サトウキビ列車、と呼ばれる、ハワイでは数少ない鉄道のひとつが、ホテルのすぐ近くから出発します。というか、このホテルを選んだのはこれに乗りやすそうだというのが理由。てことで、この日の最終便に乗るべく駅にむかいます。列車は、ディーゼルの機関車にトロッコふう車両が4両。

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汽笛と良い、ふるびた列車に線路と良い、吹き抜ける風と良い、のんびり走り伝わってくる震動と良い、とても気持ち良いですね……気持ちよくて、7割寝てましたね。ほら、深夜から活動してたから!

ラハイナ駅について、ラハイナを散策。ここは、かつてハワイ王朝の首都だった街と言うことで、史跡もありますし店の風貌は古きアメリカの街と言った赴き。メインストリートには商店が建ち並び、ウインドウショッピングをするだけでもすごく楽しい店の数々。

結局ワシは買い物はしなかったのですが、したことはそう、巨大肉を食うこと。友人たちから散々「アメリカンな肉、期待してるよ!」と言われ、現地で手に入れたもの含めて三つのガイドにここラハイナのある店が肉写真と共に掲載されていて……これは、行くしか無いな。

てことで行ったのは「ルースズ・クリス・ステーキ・ハウス」。この街では比較的高級感漂う店ですが、半パンビーサンで入ることは出来、とはいえ実際お値段は中々。オススメという、「T-Bone」ステーキを頼んで酒を煽ることしばし。

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出てきました……でかい!

大きさが伝わらない気もしますが、少なく見積もって350g、もしかしたら400g超えかも。これで、アメリパっぽいぼそぼそした味だったらきついな、と切って口にしてみれば、おお、これは美味い!

味付けは塩胡椒のシンプルさながら、肉質自体が良いのでしょう、とてもジューシーで食べ飽きない。美味い美味い!と、口に運びますが、さすがに量の多さは誤魔化せず(付け合わせもポテトグラタンとか頼んでたので。これも美味しかったけど)、最後はひいひい言いながらも、完食。満足!

 

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腹ごなしに再び歩き始め、ちょうど夕暮れ時の海沿いを散歩&撮影しながら、帰りのバスの時間を待ちます。日が落ちて、まだ少し時間があるな、と行ってみたのが、バス亭から遠くない「ラハイナ本願寺」。いやほれ、勤務先近くに「築地本願寺」がある身としては、ある意味交流。

すっかり暗くなった境内……というかガーデンには、おお、櫓が建って提灯がぶら下がってる?ちょうど水まきをしていた寺の人が(住職、とは言わない模様。なんとか師)声を掛けてきて、なんでも明日夜に「盆ダンス」があるとのこと。それは見たい!

でも、翌昼にはこの島を発ってしまうのでそれは適わないのですが、そのお寺の方と、東京の暑さの話題(ハワイより暑い!)とか含めて結構話し込んでいる間にバスの時間、名残惜しいですが切り上げて帰路に付きます。



ローカルバスで、カアナパリの「ホエラーズ・ビレッジ」というショッピングモールまで戻ります。昨日までとは違って、ここからホテルまでの無料送迎シャトルバスがあるのを知っているワシは、もう30分も歩かない!と、そのシャトルバス待ちの間、ショッピングモールを歩いてみることに。

ここは、「リゾート地のこじんまりとしたお土産点街」といった風情で、そんなに大きくは無いのですが綺麗で多くの店がひしめいています。店のラインナップは、案外ラハイナの古い街並みと変わらず、ここはリゾート地ですからこういう方が流行るのでしょうか。随所にある鯨の造作が個人的にはツボ。

ホテルに帰着、しましたが、これからはPC叩いてまだ作業。結局28時くらいまでカタカタやってて、途中寝ている(さとうきび列車の中とか)時間もありましたが、朝日の前から朝日の前まで、24時間以上を稼働した一日となりました。