コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

プロージット!

先の18日土曜日は、昼に「東京食肉市場まつり」に行って肉食と肉買いをしてきたのですが、夜は、大好きな小説関連のイベントが高円寺で開かれると知って、つい参加して来ちゃいました。

銀河英雄伝説好きの飲み会 in 薬酒Bar高円寺 〜リアルにプロージットします!
http://twipla.jp/events/67631

好きな小説、とは「銀河英雄伝説」。田中芳樹氏の書いたスペースオペラです。ワシが中学時代にぼんやりと「小説書きになりたいな」と思った原因の書ですし、それを踏まえれば大学からその先の人生まで影響を与えている作品。ちなみに、アニメ化もされていますが全110話とこれまた超大作。ワシはやはり小説の方が好きですが、アニメもたまに見たくなっちゃう面白さがあります。

さて、その小説の中で、宇宙に戦いに赴く前に将校たちが勝利を記念して「プロージット!」(ドイツ語で、「乾杯」の意)とワインで乾杯するシーンがあります。乾杯後は床にグラスを叩きつけて割るのが、作中の様式美です。

と、前置きが長くなりましたが、このイベントではその様式美をリアルにできちゃうとか!ワシも、過去にビールかけをやったことはありますが、グラスを叩き割ったことはありませんよ?

ということでお邪魔してみれば、店主を含めて9人ほどの銀英伝好きが集まりました。特に自己紹介などもないまま、早速銀英伝トークにいそしむ皆さん。アニメの設定集を持ってきた方もいて、ひとしきり盛り上がります。数人、大学生くらいの方もいたようで、80年代の作品なのに知っている若い方もいるんだなぁ、とおっさんみたいなことも思ってみたり。おっさんですが。

店内には銀英伝のアニメが流れていますが、それぞれが「あのシーンみたいね」「それは第○話ですね」とフツーに交わされて、集まっている人たちのレベルの高さ(銀英伝フリークとしての)を思い知ります。先述の通り、小説から入りどちらかというと小説の方が好きなワシは、「そのシーン、原作なら○巻の○章あたりですね」とは言えるのですが。

遅れてきたメンバーも揃って、いよいよ「プロージット」します。折角なのでアニメのシーンにあわせよう、と、とある作戦に向かう前のシーンを見て、まずはリハーサル。その後、同じシーンを流しながら同じタイミングで「プロージット!」と叫び、ワインを飲み干して、グラスを叩き割ります。

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ちなみに店内の一角をゴミ袋で覆い、そこを「プロージットエリア」として叩き割りゾーンにしてました(写真2枚目)が、やはりそこからも幾つかの破片は飛び出してしまい、プロージットできた高いテンションのまま掃除をしてみたり。

その後も、主に有名将校が死ぬシーンを中心に観賞し、盛り上がっているのに肝心の部分が来るとお通夜みたいに沈み込む、の繰り返し。謎の一体感を保ったまま、21時までの予定が23時過ぎまで店に居座って楽しんじゃいました。

行く前は、知らない人ばかりだし(ひとり、肉友を誘ったので全員初見ではなかったですが)ちょっと不安もあったのですが、そこは同じ作品を好くもの同士、コンテンツを軸にたっぷり楽しんじゃいました。

余談ですが。作中「ブランデー入り紅茶」と「紅茶入りブランデー」というのがあるのですが、その再現とばかりに、店主が「紅茶入りブランデー」を作ってくれたのですが……紅茶が、ティフィンという紅茶のリキュールで、すなわちアルコールをアルコールで割っていて、飲んでいるものの逃げ場無い感がすごかった。ユリアンなら、アルコールだらけで激怒してるレベル。