コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

ミクさん10年

2007年8月31日ころ、「ニコニコ動画」の話題と言えば「ねこ鍋」が大きかったと記憶しています。当時、サービスの広報を担当していたワシはいろんな問い合わせに対応していましたが、特にこの時期で覚えているのはねこ鍋。その数ヶ月後にはDVDの発売もされました。

 

9月に入って「初音ミク」の動画が投稿され始めましたが、最初は既存曲のカバー曲が多くその中に大好きな曲もあったりして、日々のサイトチェックをしながら「面白いものが出始めたなー」なんて思っていたものです。

 

そんな中に投稿された『【初音ミク】みくみくにしてあげる♪【してやんよ】』。
http://www.nicovideo.jp/watch/1190218917

 

やはりここが大きな最初の転換期だった気がします。その後、数多くのオリジナル曲が投稿され、それを歌ったり踊ったり演奏したり描いたり……一次創作と二次創作の強烈なサイクルが回り始めたのが、やはりすごかった。

 

そんな中、その年末にワシは母校の日芸でゲスト講師としてニコニコ動画について授業をしましたが、そこでもやはりミクを巡るクリエイティブの新しい形を中心に取り上げました。
http://textalk.moe-nifty.com/trash/2008/01/post_b8db.html

 

自分的に次に衝撃だったのは、2010年に行われた「初音ミク初のソロコンサート」。ディラッドボードを使って3D投影されたミクさんのライブは、「それまで現象と思っていたものが存在に変わった!」と、その新世界に歓喜と寒気を感じました。
http://tomosaku.hatenablog.jp/entry/20100401/1270133778

 

思い出深いのは、2011年の夏にあったロサンゼルスでのライブの中継と、同じ年の秋にやった初音ミクだけの53時間生放送。まぁこれは仕事としていろいろ苦労と楽しみを味わった故ですが、ささやかかもですがひとつのエポックメイキングにはなったのかな、と。
http://tomosaku.hatenablog.jp/entry/20110703/1309705130
http://tomosaku.hatenablog.jp/entry/20111023/1319376823

 

その後は、超会議を担当する中だったり、ユーザークリエイティブを盛り上げるところだったり……やはりこうして振り返ってみると、この10年の出来事・仕事のすぐ側に、ミクさんがいたんだな、と感じます。

 

なんか、単なる思い出話になってしまいましたが、10周年の自分備忘録に。