コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

トモサク・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ」の舞台をネット情報も元にプロッティングしてはみたんだけど、言うても著者・森見登美彦氏が生まれ育った町(生駒市)とその周辺で、そしてなんとなく、聖地巡礼をしに行く感じは湧いてこなくて。

 

むしろこの作品に触れると、自分が子供のころを過ごした街に行きたくなる。もしかしたら、そこにはお姉さんがいて、近くの森にはペンギンがいるかもしれない。

 

……なんてことを思ったので、小学校3年まで過ごした土地の地図を切り出してみた。

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鎌ケ谷市との市境まで数10メートルの船橋市に産まれ(赤丸)、開校初年度の咲が丘小学校というところに通っていたワシの日常の行動範囲は、オレンジの枠の中で9割が完結していた。

 

そして、今はすっかり宅地になっている市境の鎌ケ谷市側は、ワシが幼稚園の頃までは鬱蒼とした森(緑塗り部分。もちろんもっと広かっただろうけど当時の大きさは分からない)で、端っこには公園もあって、その奥に続く木々は永遠に続いていく闇に思えたものだ。

 

たぶん小学校に上がるかくらいのころ、森が切り開かれ、道路が出来た。

 

小一か小二のころ、その新しくできた道(赤い線。まだ住宅は建っていない)を辿って、行き当たった大通りまで歩いてみたことがある。距離にしたらたかが1km、でも普段の生活圏からは外れた、出来たばかりで通ったことのないぴかぴかの道を行くことは、子供にはとんでもない冒険だった。

 

そして辿り着いた大通り(木下街道)は車通りが多くて、怖くて帰ってきてしまったんだけど、その角っこにあった何かの店(紫丸)に、招き猫が何体かいたことだけが、強烈に記憶に刷り込まれている。

 

全然こじつけだし意味も違うけど、あの新しい一本の道は、ワシにとっては一筋の冒険で、ペンギンハイウェイならぬトモサクハイウェイだったんだなー、なんて戯れ言を、原作を再読し映画を見た機会に思い返してみた。