コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

読書録2019

本と旅だけは一年を振り返るトモサクさん。

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‪2019年の読書メーター
‪読んだ本の数:89冊‬
‪読んだページ数:26498ページ‬
‪ナイス数:2482ナイス‬
‪★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/463647/summary/yearly‬
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文字本は70冊。例年より大きく減ってるけど、小説読めないバイオリズム期間があったからやむなし。

‪前半は「本好きの下剋上」(香月美夜)シリーズを読み耽っていた感で、第一部から第三部までの12冊を読破。第四部は完結したら手を出す予定。

小説っていいなぁ、としみじみ感じたのは「颶風の王」(河崎秋子)。孤島の馬たちの孤高の姿に、自分の生き方を重ねて熱くなってしまった。

意外に好きだったのが、言葉で日常ミステリーを解く「ことのはロジック」(皆藤黒助)。化けたらすごい作品になる予感だけど、続編出てないようで残念。

ドキュメンタリーだけど、大きく影響を与えられたのは「教誨師」(堀川惠子)。死刑囚の告解を聞く僧侶、それぞれの持つ物語が重い。

やっぱり三浦しをん氏はすごいなと思った「愛なき世界」。植物しか愛せない東大研究生をこんな物語で描写する手練手管よ。

映画orノベライズ見てないとさっぱりなんだけど、「HELLO WORLD if ー勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をするー」(伊瀬ネキセ)はかなり好きだった。『世界で最初の失恋』の背景にある壮大なSFがすごい。

年の暮れに読んだ中では「まほり」(高田大介)が圧倒的。膨大な知識の詰まった民俗学ミステリーは、人に勧めたいような、でもどう勧めればいいか分からないような、とにかく骨太で、物理的にも内容的にも分厚い物語だった。

前年読書した「屍人荘の殺人」に続き、「戒名探偵 卒塔婆くん」「そして誰も死ななかった」など設定に面白さを振っているミステリーをよく読むようになってきたが、中でも「その可能性はすでに考えた」は、キャラ立ちの素晴らしさから決め台詞のカッコよさまで大変好み。

マンガだと、「ブルーピリオド 」(山口つばさ)が安定の面白さだけど、昨秋知った「ほしとんで」が芸術学部(&文芸学)あるある過ぎて、もだえながら楽しい。