コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019旅メモ+私的絶景

1年を振り返って、ってあまりやらないんだけど旅と本は別。ってことで今年の旅を列挙してみて、ついでに私的絶景を再掲してみる。 なんか最近、絶景にお目にかかることが増えた気がするけど、単に旅の回数が多いからか、見つける感性が伸びてるのか(自己満…

これは展示か演劇か〜【ネタバレあり】「目 非常にはっきりとわからない」鑑賞記

「目 非常にはっきりとわからない」展を見に千葉市美術館へ。何かと話題で、SNS上では暗黙のうちにネタバレ禁止が合意され、最終的にはチケットを求める人の列が2時間に達したという(ありがたいことに事前にチケットは手に入れてたので入るのには並ばなかっ…

見立てと駄洒落

千葉そごうで今日から始まってた「MINIATURE LIFE展 -田中達也 見立ての世界-」鑑賞。 twitterで食べ物や日用品を使ったミニチュア写真を精力的に発表している田中氏の、写真やミニチュア実物を多数展示。https://twitter.com/tanaka_tatsuya 見立て、って…

海に面した美術館

猿島の暗闇の美術島から、三週間ぶりの横須賀。人生、こんな頻度で横須賀に来たことがあるだろうか、いや無い(反語)。 なんていうと横須賀近辺住まいの友人に怒られそうだけど、メインの用事は夜なので、一度来てみたかった横須賀美術館来てみた。今の展示…

ゴッホ展〜ハーグ派から印象派への作風の変化

近年、小説や漫画の題材としてよく見かけ、以前より気になってたので「ゴッホ展」行ってきた。上野の森美術館。 画家として生きていこうと決意してからの作風の変化を見ていける展示なのだけど、小説漫画で読んだアレがこの辺で影響してるのかなぁ、なんと思…

渋谷今昔物語

昭和女子大学内、光葉博物館にて「羽化する渋谷」展をやっていて見に来た。新宿駅の巨大立体模型や山手線全駅の立体模型を造られた田村研究室さんの展示。 ‪したら、いきなり渋谷駅全路線の発車時刻をプロッティングして「時刻譜」としている展示があって頭…

お値段以上?似鳥美術館

小樽芸術村は、お値段以上なニトリが運営する複合アート施設(創業会長が似鳥さん)。 主要な館が三館あるけど、全部巡ってみようと、まずは旧北海道拓殖銀行小樽支店を使った「似鳥美術館」に往訪。 ステンドグラス、ガラス工芸品、日本画、西洋画、版画、…

名作vs現代美術

箱根は仙石原方面にあるポーラ美術館、そこで初の現代アート展をやるってんで初めて行ってみた。「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」は、モネ、ピカソ、ロダンなどの作品をベースに現代アーティストたちが再解釈、再構築した作品が並ぶ。なお…

無人島、暗闇の美術島

横須賀は三笠公園の沖に浮かぶ猿島。昼間はBBQ、夏なら海水浴で賑わい、また弥生時代の人の痕跡や、明治時代に置かれた砲台や戦闘拠点の遺構もあるが、夜は無人島になる島。その夜を使って開かれている「Sence Island -感覚の島- 暗闇の美術島」に来てみた。…

ミステリークロック

“ミステリークロック”って知ってる? 文字盤が透明で、時針分針が宙に浮いているように見える置き時計。宝飾メーカーであるカルティエが20世紀初頭に考案した不思議なアイテム。 引用、参考: https://www.cartier.jp/ja/%E3%83%A1%E3%82%BE%E3%83%B3/%E3%83…

極音・銀河鉄道の夜

映画「銀河鉄道の夜」極音上映にて鑑賞。杉井ギサブロー監督の、キャラクターが猫中心のアニメ。 やー、関係者全員頭おかしいな!(誉めてる)改めて見ると、銀河鉄道の夜の原作も相当へんてこな話だし(誉めてる)、これを猫キャラで描いた漫画も変だし(誉…

現代美術と文学性

国立新美術館「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」往訪。狙ったわけじゃないのに、行ったのが文化の日で入場無料だった! 展示の解説にこんなことが書かれている。 【古代ローマの詩人ホラティウスが『詩論』で記した「詩は絵のごとく」という一節は、…

デザインタッチ

昨日見たもののうち、今日で終わるものから書いておこう。 六本木の東京ミッドタウンで「デザインタッチ」って祭典が開かれてて、全部追おうとするとこれまたとんでもない情報量なのだけど、とりあえず絞って、「六本木カラー渓谷」「グッドデザイン賞受賞展…

スタシス展@武蔵美

ポーランドの大好きなアーティスト、スタシス・エイドリゲヴィチウスの美術展「イメージ—記憶の表象」が、ポーランドと日本の国交樹立100周年を記念して武蔵野美術大学で開催されている……というのをスタシス仲間から聞いて武蔵美に来てみたら、学園祭(芸術…

禅と庭のミュージアム

広島県は福山市にある「新勝寺 禅と庭のミュージアム」がおかしい。 ・現代アーティストが手がけるインスタレーション・ピエールエルメとコラボした焼き菓子・浴室があってしかも入れる 前情報だけでお腹いっぱいだけど、ここを知ったのは、一昨年の正月に見…

ブラタモリ「熊野の観光」私的まとめ

※大斎原大鳥居周辺。ここだけ広い中洲。 NHK・ブラタモリ「熊野の観光」視聴。テーマは「熊野観光の“深〜い”魅力とは」だったが、テーマを見て地殻や火山活動が絡むだろうという察しは正しかった。それらが産み出した様々な観光資源の由来を辿る。 串本の橋…

ブラタモリ「熊野」私的まとめ

NHK・ブラタモリ「熊野」視聴。テーマは「なぜ熊野は日本の聖地になった?」。 舞台はワシも何度か訪れている熊野三山。都である京都からは300km離れているが、蟻の熊野詣でと言われるほどに参拝者が多く、そこには誰もが訪れたくなった理由がありがたい理由…

赤城山登山

昨日。「朝5時に起きられたら赤城山登りに行こー。でも前夜もしこたま飲み食いしてほぼ終電で帰ったから起きられるワケないよねー」と思ってたらまさかの3時半に目が覚めてしまったので、予定を早め4時半に家出て電車とバスに揺られて4時間半。 赤城山登って…

ブラタモリ「阿寒・摩周」私的まとめ

NHK・ブラタモリ「阿寒・摩周」視聴。テーマは「“色”とりどりな宝の秘密とは」。先に書くがこの色とりどりとは「摩周ブルー」「黄色い硫黄(硫黄山)」「純白のエゾイソツツジ(硫黄山近辺)」「緑のマリモ(阿寒湖)」そして「黒い滝」であった。さて、それ…

ブラタモリ「釧路湿原」私的まとめ

NHK・ブラタモリ「釧路湿原」視聴。 ※釧路湿原(撮影筆者) テーマは「世界に誇る釧路湿原のスゴさとは」。釧路湿原はたぶん3~4回は行ったことがあるが、その広大さと、鉄道に乗りながらの左右の風景は日本でも類を見ない絶景だと思う。 そんな釧路湿原は、…

遊んでみた〜マーダーミステリーゲーム

昨日プレイしたマーダーミステリーゲーム「王府百年」所感。 そもそも何それ、という方も多いと思うけど、このゲーム、まず各自がプレイするキャラクターとその設定、背景を与えられ、他のプレイヤーとの議論や密談、取引を通じて、各キャラクターのミッショ…

縁と絆と紡ぐもの〜塩田千春展

「塩田千春展 魂がふるえる」(森美術館)に行ってきた。 ワシが氏の作品に初めて触れたのは、2009年の越後妻有アートトリエンナーレ(大地の芸術祭)に出展していた「家の記憶」という作品。古民家に糸を張り巡らせ地元住民の家具などをよりつけたインパク…

すごい日本地図

すごい日本地図があるとDPZの記事で拝見して行ってみたら本当にすごかった。 ‪日本列島の立体模型地図がすごすぎて動けなくなりました https://dailyportalz.jp/kiji/should_see_the_three-dimensional_map_in_tsukuba‬ ‪場所はつくば研究都市群の中にある地…

いらつく作家〜クリスチャン・ボルタンスキー展

クリスチャン・ボルタンスキーの作品は、いつもイライラさせられる。 それでもやはり展示があると聞くと行ってしまう。それだけ、ワシの心にぞわぞわを植え付ける現代アーティストなワケだけど、今回、国立新美術館でLifetimeと名付けられた回顧展をやるって…

サメの泳ぐプール〜むろと廃校水族館

徳島に肉を食いにきたついでに、高知は室戸岬足を伸ばしてやってきました、「むろと廃校水族館」! 2001年に休校、2005年に廃校となった室戸市立椎名小学校を再活用し去年開館した水族館なんだけど、もう、25mプールでサメが泳いでいる写真を見た瞬間に魅せ…

メディア芸術祭2019

文化庁メディア芸術祭受賞展行ってきた。 ずっと国立新美術館=六本木だったので気軽に行こうと思ってたら、今年はお台場でちょっと遠征感。日本科学未来館とフジテレビ湾岸スタジオ。 アート部門。例年だけど、ハマるものとそうでないものが二極化してて、…

見たことのある、知らない未来

平日美術館巡り3本目は「シド・ミード展」。車メーカーでのインダストリアルデザインに始まり、SFを中心にした様々なコンセプトアートやアートワークを生み出してきたイラストレーターの巨匠。 やー、すごい。何を見ても言葉にするのが無粋というか、陳腐に…

ピュリスム展&林忠正展

平日美術館巡り、二軒目は国立西洋美術館へ。西洋で日本美術を商った初めての日本人で、ジャポニズムを支えたといわれる林忠正の展示を見たくて来たが、そちらは常設展の入場で見られるようようで、ピュリスムってワードが気になった企画展「ル・コルビュジ…

「トルコ至宝展」鑑賞記

平日美術館巡りと称して、まずは「トルコ至宝展」を見に国立新美術館。 オスマン帝国の繁栄を伺わせる宝飾品の派手さはもちろん、服飾品のしつらえなんかも見どころ。一点ものでこんなに作り込むのよねぇ。東洋の陶磁器に後から宝石を付けたものや、時計なん…

挑戦し続ける印刷

印刷博物館でやってる「 #グラフィックトライアル 」見に来た。 黒を追求する、青を印刷で表現する、140倍拡大に挑戦する、印刷不良を表現に取り込む。テーマは「興奮」とのことだけど、確かに興奮するなこれ!それぞれのADのアプローチに嘆息する。 そんな…