コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

イタリア映画のロケ地を訪ねて

イタリア・チュニジア旅のスピンオフ話、その5……くらい?


昨夏のこの旅ですが、旅に出る数日前の日記に書きました( http://d.hatena.ne.jp/tomosaku/20100909/1284044362 )ように、イタリア行の目的のひとつは、見たことのあるイタリア映画のロケ地をこの目で見てみること。イタリア映画、と言っても、イタリアを舞台にした映画のことで、制作はハリウッドや日本とかの場合もありますけどね。


言い方は悪いですが分かりやすい比較のために述べると、例えばハリウッド映画ってあんまりロケ地を見たいな、っていう意識は薄いんですが(なくはないですが)、イタリアを舞台にした映画ってワリと風景描写の美しいものが多い、ような気がして、映画を見てても「あー、行ってみたいなぁ」と思うこと多数だったんですよ。


で、ピックアップしていた映画と場所が、これだけ。


・「グラン・ブルー」から、シチリア島・タオルミーナ

・「冷静と情熱のあいだ」から、フィレンツェ。特にドゥオモの屋上。

・「ローマの休日」から、ローマ市内

・「ダヴィンチ・コード」から、ローマ市内

・「ロザンナのために」から、セルモネータ(ローマ近郊)

・「ニュー・シネマ・パラダイス」から、パラッツォ・アドリアーノ、チェファルー(それぞれ、シチリア中央部、シチリア北側海岸)

・「マレーナ」から、シラクーサ(シチリア島

・「ぼくは怖くない」から、バジリカータ州メルフィ(イタリア中部、ナポリ東方)


ロケ地の情報は、ほとんど「CinemaItalia」というサイトから辿りました。
http://www.cinemaitalia.jp/index.htm


むろん、全部を回ることが不可能とは思いませんでしたが、そうすると「ロケ地だけを巡る」旅になってしまい、あくまで趣味の一環(旅も趣味だけど)であることを考えるとそれはそれで本末転倒。ということで、一番行きたい「グラン・ブルーのタオルミーナ」だけは決めウチで、後は、旅をしながら行けそうなら行ってみるか、くらいのものでした。


結果的に行けたのは、映画名としては上に挙げた内の上4つくらい。


・「グラン・ブルー
タオルミーナ市街とイゾラ・ベッラ到達、タオルミーナ駅、ホテル「カポ・タオルミーナ」宿泊、ホテル「サン・ドメニコ・パレス」前から見学。

概ね満足。特に、映画でも屈指の「面白」シーンを撮影していた「カポ・タオルミーナ」に泊まれて、映画にも出ていたレストランで食事が出来たのは嬉しい!次は、ギリシャの方のロケ地「アモルゴス島」だな!


・「冷静と情熱のあいだ」
フィレンツェのドゥオモ屋上到達、アルノ川・ウフィッツィ美術館・ジュゼッペ・ポッジ広場を散策。

本作は、正直映画よりも、先に読んでた原作の印象が強く(映画は、個人的にはイマイチ。ただ、フィレンツェの美しい映像が見られたのは良かった)、何はなくともドゥオモの屋上にさえ行ければ目的達成と言っても過言ではなかったので、超はしゃいでました。屋上に、1時間近くいたもんなぁ……。


・「ローマの休日
スペイン階段(スペイン広場)、サン・ピエトロ寺院
・「ダヴィンチ・コード」
サン・ピエトロ寺院、サンタンジェロ城

ローマにいられたのが数時間だったので、まぁこれはロケ地に行った、というよりは、巡ったところがロケ地だった、くらいの感じです。


残念だったのは、「ロザンナのために」の「セルモネータ」。この映画の舞台になっている村の風景は本当に美しく、どうしても見てみたかったのですが、結局ローマにいられた時間が短く、近郊の町とはいえ足を伸ばす余裕はありませんでした。


ぼくは怖くない」のロケ地も、映画ではものすごく美しい金色の野原、それは実った小麦畑なのですが、それが出てくるのですが、時期的に小麦の収穫か微妙なラインだったのと、そもそも今回の旅の行程からは結構離れたところだったのが残念。


まぁ結果的に、ロケ地はあくまで添え物みたいな旅にはなりましたが、思い立ったキッカケを達成できたのは嬉しかった。しかし、考えたらチュニジアも「スター・ウォーズ」のロケ地があったんですよね(かなり南方だけど)。どっちにしろ日程的には厳しかったですが、それはそれで行ってみたかったですね。


写真は、1枚目、タオルミーナのイゾラ・ベッラ(右側の、陸続きの島)を含む美しい海岸線。2枚目、フィレンツェのドゥオモ。3枚目、サン・ピエトロ寺院オベリスク


※以下、初日の旅記リンク(まだ日本)。ここから9日連続でリアルタイム旅記を現地より更新。
http://d.hatena.ne.jp/tomosaku/20100911/1284174430