コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

三日で二冊

年が明けてからの読書ペースが自分史上最大級の速度です。


ワシは、読んだ本の感想ないしは記録を、雑誌以外はブクログに書くようにしております。ま、感想だけならmixiレビューにも同じものを書いていますが。で、その1月のグラフがこちら。


2014年1月の読書グラフ
http://booklog.jp/users/tomosaku/chart/2014/1/book


18冊……だと。。。平均すると、だいたい三日で二冊、か。


や、実際のところ、小説ばかりでもなく、5分で読み終わった絵本も二冊含まれていたりしますが、それでもまぁ、絵本の内容を咀嚼したりすると案外「一冊の本にかける時間」ってのはそんなに変わらないものです。別段、一月が暇だった気はしていないので、これは単に時間配分で「本を読む時間」を多くした結果でしょう。


後は、一冊一冊にかける時間が短かった、ぶっちゃけ「ライトノベル」と言われるものが多かったのも、結果冊数が増えた一因でしょう。昨年から、小説にまつわる仕事をしていますが、仕事の中で知った本、興味を持った本を読み漁っているのも事実。一冊3時間くらいで読めるのは、言っちゃなんだけど読書としては「楽」です。面白いしね。


しかし、18冊……。2013年、ブクログの記録によるとワシは、写真集やエッセイなども含めてですが、59冊読んでいたようです。漫画の単行本はゼロ冊。ひと月でその3分の1ってのは、自分でもちょっと信じがたい。


2013年の読書グラフ
http://booklog.jp/users/tomosaku/chart/2013/total/book


というところで、2013年の読書総評でもオマケに書いてみようと思っております。前半は、その前の年に知った米澤穂信氏のいわゆる「古典部シリーズ」を読み漁っています。「人の死なないミステリー」というのにはまって、その傾向のままに三上延氏「ビブリア古書堂シリーズ」に手を出しています。


そして、2013年、ワシの一番の出会いは有川浩氏と森見登美彦氏、この二人の現代女流作家です。それまでもぼんやり自分の傾向は意識していましたが、昨年ほど「ああ、ワシはエンタメ小説が好きなんだなぁ」と実感したことはなかった。その意識が、先のグラフにも出ていますね。


あんまり「●●で一番」を言うのが好きでは無いワシですが、昨年で一番良かった読書は明確に口にできて、それは森見登美彦氏の「夜は短し歩けよ乙女」。まずは文体、言葉のリズムなどがすごいワシ好みで、その上内容が、現実に少しの魔法をかけたかのような「マジックリアリズム」なもの。

『夜は短し歩けよ乙女』のレビュー (tomosakuさん)
http://booklog.jp/users/tomosaku/archives/1/4043878028

「こういうの書きたい!」とここまで思い入れたのは久々かもしれません。や、「図書館戦争」(有川浩氏)も「こういうの書きたい」はあったけど、そっちはどっちかというと、題材としての「図書館」や「本」「表現の自由」を書きたい気持ちであって、物語で言えば「夜は短し〜」の方です。





人が人生で読める本は、三日に一冊読んだとしても、一万冊に満たないそうです。なるほど確かに、80歳まで生きたとしても三万日弱。揺りかごから墓場まで読んでても一万冊にいきませんし、もしかしたら千冊を超えれば良い方かも知れません。


本との出会いも人との出会いと一緒、良い出会いばかりでもなかったりしますが、限られた中で楽しい、個性的なものとの出会いをたくさんし、またある時は思いも寄らない出会いをして、積み重ねていきます。これも人と一緒で、数をこなせば良いものではありませんが、出来るだけ多くの出会いを、今年もしたいものです。