コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

日藝の卒展、文芸の卒業生

母校で卒展……卒業制作展示があるというのをtwitterで拝見しまして、お、ちょうどこの三連休中ならどっかで行けるんじゃね、ということで先の日曜日にフラリと行ってみました。これも母校近くにセカンドハウスを構えている故かも。ワシが現役の頃にこういうのがあった記憶は無いので、その意味でもどういう展示かが楽しみ。

日藝の卒展
http://www.art.nihon-u.ac.jp/sotsuten/

学校の入口に設けられた受付に行くと渡される案内書き兼スタンプラリーのシート。なんでも、8学科全部のスタンプを集めるとグッズを貰えるそうです。まー、そうはいってもこういうグッズってもてあましたりするからな……と、この時点ではあんまりスタンプには乗り気で無いワシ。

受付のすぐ目の前にあった、美術学科の助手展(授業補助などをする方々による展示)を拝見。ちょっと面白い本棚なんかを見ながら、出自の文芸学科のところに行ってみれば、いまは准教授をやっていてアミッドスクリーンでも一部で有名な馴染みの先輩がいらっしゃいました。

 

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そのままちょいと校内も案内してくださったのですが、その途中で彼が達したスタンプラリーの景品をもらいに行ったら、あ、なんか欲しくなってきた……。

ということで、全学科を巡ることを決意。

写真、映画、美術、音楽、文芸、演劇、放送、デザインの八学科がある母校ですが、展示・実演箇所=スタンプの設置箇所も結構散らばっています。演劇学科はその中でも唯一ホールに置かれてまして、舞台作品の収録映像が流されていましたが、定点あったこともあり、やはり舞台は舞台で見たいものです。役者やスタッ フを撮影したパンフ用などでも使われるのかな写真は、謎のクオリティの高さでしたが。

写真学科は当たり前ですが写真の展示。中に鉄道写真の連作があったのですが、まるでかつての「青春18きっぷ」のポスターのような美しい光、構図でした。映画学科は、各種映像作品の上映。数分のものから20分を超えるものまで様々で、ワシは余り時間も無かったので短編アニメを幾つか見まして、んー、見たものがたまたまかもですが、アニメのクオリティはイマイチ。でも、ストーリーテリングは面白かったものがあり、もったいなさを感じます。同じ棟内の音楽学科は、前日までで展示を終えていたとか。残念。

一番楽しめたのはデザイン学科。インダストリアルデザイン、コミュニケーションデザイン、などなど、まぁやはり仕事柄もあるのかもしれませんし、アートフェスに行ってもつい目がいってしまうものではありますので、ついつい、長居をしてしまいます。中には、このままグッズ化したら商業ベースでいけるんじゃね?っていうかワシが買いたい、ってものも幾つか。デザイン学科も助手展をやっていて、これも幾つか興味深いものが。

絵心の無いワシは、美術学科の展示はいまひとつ分からず、再び出自学科の文芸に戻ってきます。ここには、放送学科の脚本も一緒に置かれているのですが、文芸学科の卒業制作にあたる小説を中心に展示されています。

……うん、地味。

や、 分かっちゃいるし、自分の卒業の頃にこういう展示があったとしても同じようになっていたと思うんですけど、やっぱりぱっと見、規定の製本をされた作品集はちょっと寂しいですね……タグとか、サムネイルとか、簡単な説明書きが欲しいな、とか思ってしまうのは、職業柄もありますが、現代における「検索性」ってものの重要性を端的に表しているのかもしれません。

一応、読んだ人が付けられる付箋状のタグが置かれていて、インタラクティブ性のある試みとして面白いな、とは思ったのですが、これも読まないと付けられませんから、あらかじめ、作者が五つくらいタグ付けしていてくれる=その作品の 「ウリ」を端的に表現してくれていると、また手も伸びやすいのにな、と感じてしまいました。自分のいた場所だからこそ、もっと読まれるようになって欲しいな、なんて余計なお世話ですが。

なんだかんだで、来場から閉館までの二時間、八学科を巡ってそれなりに楽しみまして、スタンプも押しきってプレゼントに「日芸モレスキン手帖」を頂戴しました。使い切れてないモレスキンを既に一つ持っているのですが、中に入っていた東京英字地図に 惹かれまして……しかし、一度集め始めるとついつい巡ってしまいますから、やはりこのスタンプラリーも良い企画ですね。

 

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期間的には3月23日まで(文芸を含む一部学科はもう少しの期間やっているようですが)で終わってしまいましたが、意外に楽しめたので、お近くに住んでいる方は来年などもあれば、足を向けてみても楽しいと思います。



文芸学科のゼミ室という部屋を使って、ちょっと知己のある今年の卒業生が個展をやっておりまして。

 

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お邪魔して拝見しつつ少しお話をしたのですが、何でも今年の卒業パーティの幹事もしているのだとか。そしてパーティの場所は、池袋・サンシャイン60の最上階にあります展望台。ああ、なにこの既視感。

この話は前に書いたことがあるかもしれませんが、ワシが卒業した14年前は卒業パーティやら謝恩会的なものがなく、各ゼミごとに飲み会なんかを開いていました。で、言い出しっぺは友人だったのですが、ワシが幹事になって「学科全体行事」として卒業パーティを企画したのです。先生によれば、なんでもまとまった会合は10年以上ぶりだとか。

その時の会場が、サンシャイン60の展望台。学年の3分の1も集まれば上等かな、と思っていました が、3分の2近くの学生、先生方にお集まりいただき、料理が足りないくらいの盛況になり、なんとも嬉しくて達成感もあって、イベント尽くしだった学生生活最後に良いモノできたな!と感動したものです。

卒業生自らが幹事をやり、サンシャイン60の展望台で行われる卒パ。ワシの頃から続いているのかは分かりませんし、別に自分が先鞭をつけたという気もありませんが、自分の時を思い出して、その後輩をつい眩しい目で見てしまったのは、ワシ自身の歴史から自然に出てきたのだと思います。

全日大でやる卒業式、芸術学部でやる卒業生を送る会、そして文芸学科の学生主催の卒業パーティが、まさに本日行われます。卒業生の皆さんにお祝いを送りつつ、何故かニコ生で中継される「送る会」をタイムシフトしておこうと思います。笑

日本大学芸術学部卒業生を送る会 生中継
http://live.nicovideo.jp/watch/lv172899564