コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

頓挫のホンネ

今週、飲む人からも打ち合わせする人からも「お帰りなさい、日本一周おつかれさま」と言っていただき、あんな旅でも追ってくださった方がいて嬉しいところ。

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そして口々に「途中欠航、残念」と労っていただけるのですが……企画倒れに終わったのは残念だけど、正直、気持ち的には助かってた!


てのも、3本目のフェリー、神戸から那覇まで48時間洋上にいたやつで、かなりのダメージを喰らっていたから。台風とか船の揺れとかではないダメージ、それは何かと言うと、選択肢がないことによる「精神的閉塞感」。


1本目、2本目のフェリーはまだ良かったんです。基本的には酒飲んで本読んでれば良いや、と思ってましたけど、とはいえやはりなんらかの「別の刺激」が欲しい時に、例えば船内エンターテイメントとか展望風呂とか、選択肢があった。でも3本目はやる気の起きないゲームだらけのゲーセンしかない。


そして何よりダメージを食らったのが食事。先の船はレストランがあり、新鮮な食材がまがりなりにも食べられたけど、3本目はホットミールとカップ麺の自販機だけ。パンを持ち込んだとはいえ、フレッシュな食材はカケラもなし。
やー、まさか自分がここまで、新鮮な野菜や果物を欲することになるとは思いもしませんでしたよ!


てことで、3本目は乗船30時間くらい経ってからは、気分にしろ食事にしろ選択肢がないことの苦痛を感じ始めていて。そのままフェリーに乗って日本一周してた場合、4本目はまだ設備的に大丈夫でしたが、ラスト5本目、北九州から東京までも36時間のフェリーが3本目に近い設備だったので、たぶん、かなりのグッタリ帰京だったはず。


旅に出て心が追い込まれるって、なんか本末顛倒な感もありますが、喉元過ぎればなんとやら、ワシ的にはそうやって、新しいアレコレに気付いたり思い至ったりするので、やはりこれは良い体験ですなー。