コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

知の系譜

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[世界を変えた書物]展にやってきた。上野の森美術館。入館可能時間ギリギリになってしまい、駆け足で見ようかな、と思ったのだけど。

 

バカバカバカ!トモサクのバカ!

 

と自分を詰りたいくらい時間足りねぇ。なんだよ少なく見積もっても2時間はいるじゃないかこの展示!

 

ファサードの書物的造作から、図書館ふうの内装と、まずは空間演出がキュンと来る。そして本は本であるだけで美しい、とつい言ってしまいたくなる展示の数々が素晴らしい。その展示は、科学技術系の稀覯本が中心。

 

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いきなりアインシュタインの直筆研究ノートとか最高だけど、ニュートン「プリンキピア」の初版、コペルニクスが地動説を唱えた本の初版、ガリレオ、マクスウェル、ユークリッド、etc etc。意外な本もあって、かの文豪ゲーテが色彩の本を書いてるとかも面白かった。

 

ワシは趣味で自然科学を少しかじった程度だけど、知っている科学者、聞き覚えのある法則を記した本が、ここに揃ってるのに感激。さらに、一部書物は同じ製本をした稀覯本のレプリカも置いてあって、めくるだけでなんか頭良くなった気がする!(頭悪い発言)

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そしてこれらを見ていて思うのは、本は知の連鎖を産み出す媒介だったんだな、と言うこと。特にグーテンベルク活版印刷以降、遠くの地で誰かが研究した内容が書物で届き、それを元に新たな研究や反証がされ、科学も哲学も技術も文明も発展してきた。その重要な系譜がここにある、人類の叡智を感じる空間。

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これがまさかの無料ですよ。そしてまさかのあと3日で終了ですよ。ワシは行く時間が取れずに再訪が叶わないけど、週末時間のあるこの手のものが好きな人に全力でオススメしたい。