ミステリークロック
“ミステリークロック”って知ってる?
文字盤が透明で、時針分針が宙に浮いているように見える置き時計。宝飾メーカーであるカルティエが20世紀初頭に考案した不思議なアイテム。
引用、参考:
ワシは「ギャラリーフェイク」なるマンガでその存在を知り、仕組を想像してワクワクして。そしたら大学時代に独り旅したロンドンは大英博物館でたまたまカルティエ展をやっていて、実物を見て興奮したものだ。
それ以来、約22年ぶりの対面をしに、国立新美術館「カルティエ、時の結晶」来てみた。
いやー、美しい。ミステリークロックも、プリズムクロックも、そして宝飾品の数々も、何をみてもまずは「……美しい」ってなるの、実はすごいことだと思うのね。
すごい技術や、惜しげもなく宝石の数々が投入されているのに、繊細なデザインと組み合わせでシンプルな美しさに落とし込んでる。
そう、今回強く感じたのは、宝飾デザイナーのすごさ。ひと粒何十万だか何百万だか、下手したらそれ以上の価値を持つ宝石を、大胆に組み合わせる作業って、とんでもなく大変だしストレスだと思うのよ。
俗っぽい発想で恐縮だけれども、それをなし得る職人の豪胆さと繊細さが、この美を作ってる。
そんな技術に想いを馳せつつ、シンプルに美を堪能できる空間、オススメ!