コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

陽を蝕む日

小学校の頃は毎年学年末にクラスごとの「文集」を作っていましたが、たいがいそこに「将来の夢」を書くなんらかのページがあって、よく言えば好奇心旺盛、ありていに言えば移り気なワシは、だいたい毎年将来の夢が変わっていたものです。


で、小学校4年の文集に書いた将来の夢は「天文学者」。確か、ちょうどハレー彗星が前回地球に近づいていた頃。


確かそのちょっと前くらいから、宇宙についての本やSF小説なんかを親に与えられてむさぼるように読んで、ハレー彗星の接近の頃には夜な夜な空を見上げ、結局記憶では肉眼で目にできなかったのですが、他にも様々な天文現象に興味を持った頃でした。その記憶の一部は、今も知識と趣味の形で受け継がれていますが。


そこでやはり心に楔を打ち込まれたのは、76年に一度のハレー彗星の接近はもちろん、惑星縦列(だったかな?太陽系の惑星が太陽に向けて複数個整列する現象)や皆既日食と言った、生涯に二回以上遭遇できるか否かという天体ショー。や、皆既日食はそこまでレアではないですが、日本で観測できる、ってことに限定するとやはり珍しい。そういえば、小さい頃に金環食は目にした記憶があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E8%9D%95#.E4.BB.8A.E5.BE.8C.E8.A6.8B.E3.82.89.E3.82.8C.E3.82.8B.E6.97.A5.E9.A3.9F


だから、今日の皆既日食も、実は何年も前からずっと情報は追ってきていまして、トカラ列島は十島村のサイトも、2年以上前からチェックしてきました。

十島村
http://www.tokara.jp/index.html
皆既日食特設サイト
http://www.tokara.jp/kaiki/


合わせても人口数百人といった島々に、数千人といった人たちが押し寄せるという今回の天体ショー。天文スキーとしてその気持ちはものすごく分かるのですが、混乱無く終わって欲しいな、とも思います。特に、天候が心配ですので……。


で、十島村では鹿児島大学と協力して生中継を行うようですね。
http://eclipse.cc.kagoshima-u.ac.jp/


他、各ネットサイトでも生中継をするところはいっぱいあるようですが、某ncnc生放送でも、恐らく地点としては珍しい、小笠原諸島母島から衛星中継の予定です。


日食LIVE in 小笠原〜ニコニコ衛星生中継〜
http://live.nicovideo.jp/gate/lv1527950


余談ですが、昨日の日記にも書いたように、ちょうど一年前は小笠原は父島母島を観光していたワシですから、この一年越しの巡り合わせは、単なる偶然ではありますが面白いものです。


もしかしたら、どこかでは曇っているかもしれませんが、どこかでは晴れているかもしれません。どこでというのはともかく、この天体ショーをなんとか見たいものですね。


といっても、この日記を読んだ人の九割は、日食終了後でしょうけど……昨日あげれば良かったな、このエントリ。


余談:今回の日蝕のことを調べていて「サロス周期」( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%82%B9%E5%91%A8%E6%9C%9F )って単語を知りました。もしかしたら、小さい頃に読んだ本に載っていたのかもしれませんが。こういう知識の連鎖はホントに楽しいですねぇ。