コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

実家暮らしを正当化する

トモサク、34歳、独身、実家住まいです。


過去、ひとり暮らしをしたことはありません。まぁ、時々お付き合いしていた相手がおひとり暮らしだと転がり込んだりしていたりもしますが、もちろんそれはひとり暮らしにはカウントされませんしね。


ずっっっっっと前に日記に書いた気がしますが、ワシは何しろ生活無能力者でございまして、いわゆる家事というものを自分ができる気が全くしません。


まぁ、掃除は実家にいてもできてないので、これはひとり暮らしをしても変わらないでしょう。洗濯は、洗濯機にぶち込むことと干すことと取り込むことくらいはできるので、なんとかなる気がする。炊事は、よく「できそう」と思われるんですが、包丁使いも覚束ないのでこれは絶望的、とはいえ外食でなんとかなるものかな、と。


……そう考えると、意外にひとり暮らしを始めてもなんとかなる気がしないでもないですが、それでもまぁ、今のところはそのつもりはありません。


まー、理由の大なるは言うまでも無く「楽で金がかからないから」という、これだけ読むとパラサイトシングルのようですけど、まぁ聞いてくださいよ。


金に関しては、そうは言っても毎月家に(というか、親に)一定額を納めています。もちろん、ひとり暮らしをしている人の家賃&水道光熱費に比べたら全然小さい額ですが。その分……ってワケじゃないですけど、食事に行ったり旅に行った時は、できるだけお金を出すようにしています。まぁこれは、親は親で自分で払いたがるので難しいところです。


楽に関しては……まぁ、楽ですよね。洗濯はお任せですし、昼夜を家で食うことは年に数回ですが、朝飯は出てくる。実際、寝てシャワー浴びて着替えに帰るだけの日々でも、暮らしていけるのは実家暮らしだからだと思います。


ここまで全く正当化された気配がありませんが、ここからですよ。正当化のキーワードは「絆」ですよ(←堂々と書くと恥ずかしい)。


昔々、と言っても6年くらい前ですが、mixiで足跡とかマイミクのマイミクとかを巡ってテキトーに日記を読んでいた時期がありました。そんな時、ある見知らぬ方の日記で見かけた記述、かいつまんで言うと、



ひとり暮らしをしているが、先日久しぶりに実家に帰って3日ほど過ごした。年に1〜2度帰るから、平均すると年に5日くらい親と会っていることになる。親が平均寿命まで生きたとして、私が親に会える日数は120日。一年の3分の1もないのだ。


なんか、がつん、とやられた気がしたんですよね。


我が家は、家族共同体の意識が強い家で、それはそういう教育を家の内外で受けてきたってのはあります。まぁワシが知る限り決して平和なだけの家庭でもありませんでしたが、絆は強いです。


実際、兄は結婚しても嫁を実家に迎えてウチの親と(ワシも)同居しています。嫁さん側も家族共同体意識の強い家だったせいもあるでしょうが。そういえば兄貴も一人暮らししたこと無い人だな。


そして、父親をワリと早く(って、ワシが19歳の時ですが)亡くしているので、残っている母親にきっちり孝行をしないとな、という意識も強いです。でまぁ、どうやら家族がひとところに参集しているのが母親にとっての孝行のようなので、仕事にも行けて、自分の生活上不可能にならない限りは、できるだけ家にいるのが親孝行なのだと思っています。


思い込みかもしれませんがね。


親離れ、子離れ、自立……いろいろ批判の語句はあるのでしょうけど、思えば古い時代は、祖父母親子孫と家族共同体で一生を過ごすのが一般的だった頃もあるわけで、それはそれで「正しい」というわけでも無いんでしょうけど、ひとつのありかたなのかな、と。


少なくとも、親と顔を合わせる日数があと120日……母はそこそこ高齢なので先の計算で行けばあと50日、ってのは、さすがに寂しいかな、と。


ということで、なんとなく正当化できたような気がするので以上としますが、まぁこれはあくまでトモサク家の場合。それぞれの家の事情がそれぞれあるワケで、それこそ学校や仕事のために家を離れている方も多い時代ですから、それぞれの形で、親とどんな時間の過ごし方をするか、ってのを考えてみても、良いのかもしれません。