コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

千羽鶴

諸事情により千羽鶴を折ることになりまして、ワシの割り当ては折り紙一袋分、40羽。でまぁ、全然関係ない勤務先のウチのチームの皆さんにもご協力いただいてワリとさっくりと折り終えることができました。みんなでやると結構楽しいですよね、これ。ちなみに写真は千羽綴り終えた鶴。


で、実は一度だけ千羽鶴を頂戴したことがありまして。


といっても、大病を患ったことも、事故にあったことも、そもそも入院もしたことのないワシですから、そういう系の祈願ではなく、ありていに言えば合格祈願。


ホンのちょっぴり、ほろ甘い思い出(ほろあま!)。





高校を出て、フリーター生活を送っていたワシ。大学に行きたいなぁ、という思いはあったもののお金が無くて、予備校にも通っておりませんでした。故に、フリーター生活。ところがひょんなことから冬前にまとまった資金が手に入り、まぁその引き換えに親父を亡くしてしまっているワケですが、経緯はともかく行きたい大学に行けそうなお金はできた、と。後は、学力。


そんな折、冬に高校時の同級生から千羽鶴を送られました。合格祈願、ってことで、彼女の家の三姉妹(だったかな?)とお母さんで折ってくれたんだそうです。そういえば、昔一度遊びに行ってご家族とも会っていたワケで。ま、恐らくは父を亡くして気落ちしていたようなそうでもないようなワシを励ましてもくれていたんでしょう。


ちなみにその彼女には、その年(フリーター年)の夏に告白して、お断りをいただいておりまして。


彼女が、共通の友人でもある同級男子のことを好いていたのは知っていたんですが、まぁ言わないで後悔するよりは、と気持ちを伝えて、砕けてみました。


で、その後もぎこちないながらも友達関係は続けていて、さらにその後、彼女と友人が付き合い始めたのは知っていたんですがその件は突っ込まず(突っ込めず)、そんな折に父を亡くして大学進学を見据えられるようになってきて……と、何かとモニョッとした中での千羽鶴の贈呈だったので、戸惑ったことを覚えています。その戸惑いの理由は、その後縁遠くなってしまいましたので、掘り下げられてはいないのですが。


それからもう10年以上をけみし、もちろん彼女のことは思い出の話になっていますが、いまだにワシの部屋にはその千羽鶴が飾られていたりするのです。





あ、その話とは無関係だけど、その前に好きでやはり玉砕した女性の名前が「千鶴」だったことを思い出した。千羽鶴絡みはそんなのばっかりか、ワシ。甘じょっぱいわ!