コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

バス・アドベンチャー(1)始まりはいつもバスだった

24日(土)。当初は午前中、これまた友人に勧められたイルカの居る場所に泳ぎに行くというアクティビティを考えていたのですが、前日ホノルルのホテルに着いたらもう催行会社も終業後で、これはご縁が無かったんだと諦め。まぁそもそも、前日に決めるもんじゃない気もしますが。

 

さておき、土曜日の朝にやっているというマーケットを、やはり友人に勧められたので、タイミングも良いしちょっと行ってみるか、ということに。なんか今回思いましたが、ほとんど調べずに来ても、友人の勧めだけで飯も遊びも情報満載ですな、ハワイ。でもま、ネットに情報が溢れる前って結構そういうのをアテにしてましたよね。

 

KCCファーマーズマーケットというそれは、ダイヤモンドヘッドのある山の裏っ側、ハワイ大学のカピオラニ・コミュニティ・カレッジでやってます。カピオラニ公園ではないので要注意(ワシは間違えた)。パック旅行の手配バスか、ワイキキトロリーのグリーンラインで行くのが一般的のようですが、どうやらローカルのバス、The Busに乗っても行ける模様。よっしゃ挑戦してみるか。

 

まぁ乗換も無かったのでそんなに大事でも無いですが、なんとか正しいバスに乗って到着。地元車やレンタカーで混み合った先に、50軒くらいの屋台が所狭しと並びます。そして行き交う観光客、というか日本人。あれですな、築地場外市場のような、観光客むけの市場と思えば間違い無い。

 

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友人に勧められたグリーントマトのフライを扱う店「Fried Green Tomatoes」は入ってすぐにあり、ズッキーニ、オニオンと共に大変美味しくいただきました(特に看板のグリーントマトは美味!)。そして勧められる試食の嵐。それらを食べつ戻りつ、生鮮や花は眼中になく、地元産のアイスコーヒーを飲んだり、店員と会話したり(日系人や、日本語堪能)。

 

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右にある緑色の切り口のものがグリーントマト

 

歩いてたら見覚えのある店名。あ、ここもまた別の友人に勧められた「Ono Local Food」の「アヒ・ポキ」、マグロ丼がある!てことで、これをメイン朝食にすることに。焼いたマグロの乗った丼ものに、キムチに、ご飯。米多すぎじゃね?

 

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ひとしきり堪能して、次の目的地に行くことに。前回来ハワイ時に行けずに残念だった「モアナルア・ガーデン・パーク」へ向かいます。ここ、日本人以外には観光地としても余り知られず、行くにはアクティビティプログラムの一環か、ローカルバス。じゃあ、後者で行くよね。

 

一応下調べはしていて、前日、JCBプラザで聞いてみたら、地図と行き方をGET。一番ヘビーに使っているカードですが、こういう時に無料で使えるプラザがあるのは嬉しいです。その案内を見ても、中々行きづらそうです。

 

最終的に指定番号のバスに乗るために……と、ここでこのマーケットの場所を「カピオラニ公園」と勘違いしていたワシは、目的のバスの番号が見つからず右往左往。少し調べて誤解が解けましたが、まぁこれも自己責任。

 

そして目的のバスに乗りますが、バスに乗ってさらによく調べたら、別のバスに乗れば目的地のバス亭まで乗り換え無しで行けた!さっき出たヤツだ!貰った案内は、ワイキキからの行き方を書いてたのでこれも気付かなかった自分のミス。

 

さらに。降りるところが「高速を降りてすぐ」とあったのですが、料金所の無いハワイの高速道路の途切れるところがよく分からず、ワシが横でモアナルアの地図を見ていて気付いてくれたのでしょう、隣のおばさまが「ここで止めなさい」と教えてくれました。多謝!

 

坂を歩き下りて辿り着いたのは、しかし公園の裏っ側。来たルート的には正しいのですが、ガードレールの隙間から入り込むのは少し悪いことをしている気分に。でもそんなのも、公園に入って立ち並ぶ木々を見て吹き飛びました!

 

「この木なんの木、気になる木」という歌が流れる日立のCMをご存じでしょうか。「世界ふしぎ発見」の終わりに流れる、1分くらいのコーポレートCMです。あのCMには代々木が写っていますが、その何代目かにして、最も長く使われ、最も知られているのが、ここにある「モンキーポッド」という巨木。

 

実はここは、前々から「一度は来てみたい場所」のひとつだったのです。深い理由があるわけではないですが、子供の頃に見ていて「本当に、この木はなんの木で、どこにあるんだろう?」というシンプルな好奇心。その正体と場所はネットで知ることが出来ましたが、体験もしてみたかったのです。

 

いやー、あのでかい木が……えぇと、5~6本立ち並んでいますが、いったいどれがあのCMの樹?

 

CMの樹は「日立の樹」とも呼ばれ、日立グループはこの公園の保護活動もしているらしいのですが、どれがそれ、というと角が立つのかそこだけ人気になるのか、書かれていません。でも、たまたま表から入ってきてた日本人ツアー客が固まっている一本があったので、それだろう、とアタリを付けで木の下へ。

 

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感無量です。

 

実際、モンキーパッドは葉の茂やかなワリにその下は巨大な空間が広がっていて、枝振りもよく、なるほど猿も群れ(Pod)を作って休めそうな感。いや、語源知りませんけどね。とにかく、葉の陰で涼むには絶好の巨木です。これが「日立の樹」で無くても気持ち良いですし、これを以て企業CIにしたのは、色々考えられているな、と思います。

 

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ビジターセンターは日本人むけお土産が並び、ついワシも買ってしまって、いそいそと次の目的地へ向かいます。次の目的地は、ここも前回行けずに、日立の樹とは別の意味で一度は行ってみたかったところ。

 

真珠湾です。

 

詳しいわけでは無いですがそれなりに歴史が好きで、特に第二次大戦(WW2)は自分の身の回りを見ても関係性の強い戦争。その始まりの地を、この目で見たい。

 

というそれっぽい理由を付けてますが、その実ここに展示されている、真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナや、日米停戦調停が艦上で捺印され湾岸戦争まで活躍した戦艦ミズーリ真珠湾攻撃の模様やWW2時代からの航空機を展示している博物館など、アレです、思春期以降の「オトコノコ」の憧れが、ここに詰まっているんです。

 

はてさてここから、真珠湾の「アリゾナ・メモリアル」まで行くには、さっぱり分かりませんので一度、ダウンタウンに戻ってバスを乗り換えようとします。そして乗車時、運転手に「どこ行くの?」と聞かれたので「アリゾナ・メモリアル」と言ったら、「このバスじゃ行かないよ」うんうん、知ってるので街に一度戻ろうと。「乗り換えられるところで教えるから乗ってな」ええええ!それ、予定外。

 

とはいえ、せっかくの好意ですし、乗り継げば行けるって言うんなら行ってみよう!と、異国で謎の好奇心を発揮したワシは、当初降りる予定のバス亭を過ぎて、運転手のなすがままに移動することを決意したのでした。

 

<つづく>

 

(次回予告)ずんずか住宅地を走っていくバス、いつ降りるかと思いきや辿り着いたのは、終点?指示されたバスは、ガイドブックに載っていない路線系統だった!次回「バス・アドベンチャー(2)バス旅よ永遠なれ」お楽しみに。(なんちて)