コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

旅、30周年。

NHKの旅番組、「関東甲信越小さな旅」が今年で30周年だそうで。


「小さな旅」公式サイト
http://www.nhk.or.jp/kotabi/


って、あれ、「関東甲信越小さな旅」じゃなくて「小さな旅」!?


そう、ワシの中ではずっと、初期タイトルの「関東甲信越小さな旅」でしたが、なんでも1991年、取材対象を関東甲信越に限らなくなって、「小さな旅」に改題されたとか。その頃から、実質的な全国放送になっていたようですが、正式な全国放送化は2010年になってやっとだとか……なんだか複雑ですが、その辺の経緯はWikipediaに掲載されております。
http://ja.wikipedia.org/wiki/小さな旅


いやー、幼少の頃からタイミングが合えば見ていて、テーマ曲の大野雄二さん作曲「光と風の四季」も印象深く、旅好きのワシとしては馴染み深い番組、というつもりでしたので、上記なところを20年以上も認識していなかったことに自分でも驚きです。まぁ改題された91年と言えば間もなく高校生。決まったテレビを見る習慣は薄れていったころですが。


何にせよ、30年続く旅番組ってすごいな、と改めて思ったのです。


とはいえ、なんでも観光スポットの紹介などがほとんど無いため、「旅番組」ではなく「紀行番組」としてクレジットされているらしいですが、然もありなん、確かにその土地は取り上げながら、どちらかというと「人」だったり「土地の空気」だったりを映していますから、それも得心。


NHKらしい、という言い方が正しいか分かりませんが、ものすごく真摯に取り組んでいる紀行番組で、紹介される物語や人も大変に真面目で真っ当。記憶にある限り、ワシが子供の頃からこのスタンスは変わりませんから、その点でも30年間ぶれずに作り続けているってことに驚きすら感じます。


ワシは、いつか旅に関するコンテンツを自分の手で生み出したいな、というほのかな思いがありまして、それは決して「小さな旅」のような形では無いのですが、それでも見る度に学ぶところは多くて、丁寧な取材に基づく丁寧な表現、表だし、ということでいえば、この真摯な姿勢に見習うところは多いです。


繰り返しですが、それが30年間ぶれない、ってことなのかな、という。


これは与太話ですが、先の作りたいコンテンツってのとは別に、旅番組のリポーターってのには憧れてしまいますな。方向性こそ全く違えど、「水曜どうでしょう」なんかもやっぱり面白くて、切り口は数あれど、旅を旅として面白く楽しく印象深く見ている人に届ける、ってのに憧れます。


そういえば、今回この番組を調べていて知ったのですが。この印象深いテーマ曲に、1986年、詩を乗っけたバージョンが使われていたそうです。ワシの記憶には無いのですが……。歌っていたのは岩崎宏美さん。某所でその歌を聴きましたが、彼女らしい力のある歌唱で、これはこれで素晴らしい曲だな、という。まぁでも、詩が乗ることである種の「概念の固定化」がされてしまいますから、それが続かなかったのもやむないかな、と。


まぁなんか、何を言いたいのかよく分からないテキストになりましたが、とどのつまりは「小さな旅」30周年おめでとうございます、ということでして。いや、ワシに祝福されるいわれも無いでしょうけど、こうした、良質なプログラムが続いていることは、旅好きとしてもすごく嬉しいことでして、その喜びにかまけて書いてみました。お粗末!