コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

清里道中膝栗毛(嘘)

ものっそい今更ですが、先週18〜19日の清里旅記を記してみたり。主に自分用備忘録だったりするので読み流し推奨ですー。長いし。





土曜日午前中の皇居内での春期雅楽会の後は、竹橋にある近代美術館併設のレストランアクアで、誘ってくれた友人やその雅楽仲間たちとランチ。そして新宿に向かいまして、乗りましたるは15時発のJR特急「あずさ」。半3徹明けで余りにも疲れていたので、ついカッとなってグリーン車に乗車。


行程の半分以上を寝ていましたが、辛くも小淵沢の直前で目が覚めて、そこからは小海線に乗り換えて清里へ。この鉄道は小さい頃から何度か旅をしていて、いろいろ思い出深くもありつつです。清里駅には兄が車で迎えに来ておりまして、そのまま夕食の待つ宿へ。


ガストホフ コメット清里
http://www.cometkiyosato.com/


今回の清里旅は家族旅でありまして、メンバーは母と兄夫婦とワシなのですが、ワリと多忙気味な中を仕事を持ってきてでも合流してしまったのは、以前このペンションに泊まった兄夫婦からの「飯がうまいからきなよ」というひと言に釣られたワケです。


果たして、イタリアンのシェフをやっていたというご主人の料理は確かに美味しく、きちんとコース仕立てで楽しめました。が、それにも増して楽しんでしまったのが、ボトルでおかれていた「石蔵和飲」という名のワイン。


ルミエールワイナリー(石蔵和飲の醸造所)
http://www.lumiere.jp/


ライトボディで、実際口に含めばものすごく飲みやすいんですが、香りを嗅げば、ものすごく豊潤さを感じさせます。この、香りと飲みやすさのギャップがすごい。さらに、飲みやすいと言ってもフルーツのフレーバーが濃い印象があって、ただサッパリしているだけのワインじゃないな、と思わせます。別に、ここで無くても飲めるんでしょうけど、料理にもきちんとあっている感で美味美味。4人でぺろりと空けてしまいました。(写真一枚目、肉と)


ワインの前にも地ビールなどたんまり飲んでいたおかげか、風呂に入って部屋に戻れば後は寝るだけコース。三日間ほど会社に泊まり続けた疲れか、翌朝まで10時間以上爆睡です。


目が覚めて、これまた美味な朝食をいただきながら朝の散歩などをしたら、10時前にペンションを出て兄の車で清里観光。特に行き先を決めずの行き当たりばったりですが、行った箇所はわりかし基本どころでして、まずは朝の「清泉寮」(http://www.keep.or.jp/)から。


もう解説の必要のないくらい有名ファームですが、ナニゲにワシは、初めて行きました。有名なソフトクリームは、個人的には少し水っぽく感じましたが、プリンとかフレッシュジュースをピーカンの屋外で山に囲まれて食べるのは気持ちいいものですな。


続いて行ったのは「まきば公園」(http://www.oizumi.ne.jp/~makiba/)……あー、ここ来たことある!行くまで気付きませんでしたが、大学時代、全学の学園祭での打ち上げ合宿で清里に来たときに十何人かで来た記憶です。広々とした斜面に広がる牧場の牧歌的な雰囲気が懐かしい。あと、ベーコンが美味い(ぉ)。


続いて、まきば公園近くに入口のある「八ヶ岳横断歩道」を歩きます。齢70超えの母を連れているので、せいぜい入口から20〜30分程度のところまで行って戻ってくるだけにしましたが、途中、野生のニホンカモシカらしき動物がいたり、折り返した地点からの八ヶ岳連峰の美しさ(写真二枚目)や高原に立つ山梨子の木の孤高感を堪能するナイス散歩。


続けては、ワシの希望で行きましたる「えほんミュージアム清里」(http://www.ehonmuseum-kiyosato.co.jp/)。ペンションにチラシがおかれておりまして、イメージの魔術師こと「エロール・ル・カイン展」に惹かれて行ってみました。といっても、余りこの人に詳しいわけではないですが、まぁやはり有名な方ですので。。。


安曇野にあります「安曇野絵本館」を思わせる構造やシステム(館を巡った最後に飲み物が付いてきて外で飲める)でしたが、展示そのものはまぁ可もなく不可もなく。知らない作品の方が多かったですが、気になってそのまま売店で本を買ってしまったりもしました。フィンランド出身の「ユリア・ヴォリ絵本原画展」も併催されていて、作品がそこそこ面白かったのでこちらも一冊お買い上げー。


昼も過ぎましたが、まだまだ動く我らが向かったのは、清里駅〜野辺山駅間にある「JR標高最高地点」。えぇ、ワシも兄も鉄ですから……ちょうどやってきた列車にワクテカしつつ、さらにそこから近い「しし岩」(平沢峠)へ。八ヶ岳から南アルプスまでの雄大な眺めは必見(写真三枚目)。ちなみに、ここで「フォッサマグナ」の概念は発見されたそうです。ついでについでに、ここからは国立天文台の野辺山観測所が一望できます。パラボラでけぇ。


いい加減昼も下がってきまして、そろそろお腹も空いたので、これまたテキトーに捜して入った「萌木の村」(http://www.moeginomura.co.jp/)にあります「ブリューパブレストラン
ロック」で遅い昼食。


レーズンバターの入ったカレー、に釣られての入店、注文ですが、こちらも4人いますからいろいろと頼む頼む。ビフテキ(軟らかく絶品)やポテトのパンケーキ(ハッシュドポテトっぽい)、オニオンスープ(甘っ濃くてこれも美味)などなど……をシェアして、免許のないワシは(兄に断り)ここで醸造している地ビールもいただいてすっかり満腹いい気分。


その後は、この萌木の里を散策。なんというか、ある意味で清里らしい、垢抜けない小洒落た感がある施設で、個人的にはそのツッコミどころの多さが楽しいです。最たるはメリーゴーランド。しかも馬だけでなく、ダチョウやお魚くわえた猫に乗れるあたり、実は狙ってやってるんではないか疑惑。


その後は帰路につきつつ、桜、まだ咲いてないかねぇ、ということで宿の主人に教えてもらった三代桜(昔は小学校だったらしい)、谷戸城跡と巡りますが、既にほとんどが葉桜。仕方ないね、と最後の土産買いに小淵沢の道の駅に行ったら、ここには立派な桜が満開。ちょっとした標高の差で開花がかなり異なるようですね。


中央道は例によっての小仏トンネル渋滞でしたが、談合坂SAで一時間くらいブラブラしてたら、割かし解消されててスルッと都内を抜けての帰着。や、なんか食いまくった感満載の一日半でした。


独りぶらり旅スキーなワシは、昔は、清里や軽井沢といった、いわゆる「観光地」「避暑地」って敬遠気味だったんです。なんか、理由もなくカッコ悪い気がしてた。でもいざ行ってみると、歳を取ったせいもあるかもですが、これはこれできちんと至れり尽くせりに整備されていて楽しい。人気があるにはそれなりの理由があるんだなー、と思う昨今なのです。