コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

ミクラ

タイトル、まるでなんかの怪獣のようですが、いやなんというか、初音ミクのLAライブの、twitterハッシュタグが【#miku_la】だったものですから。


と言うわけで、初音ミク初の海外ライブ、として「MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES」が、現地時間の2日20時半、日本時間の3日昼12時半から開催されました。そして今回も、海を越えてncnc生放送で生中継を行うことができました。


公式サイト
http://mikunopolis.com/
ncncの番組ページ
http://live.nicovideo.jp/watch/lv54164376


この、初音ミクのライブについては前にも書いたことがありますが( http://d.hatena.ne.jp/tomosaku/20100401/1270133778 )、ディラッドボードと呼ばれる透明スクリーンに投写されて立体で動き、人類には不可能な音域変化を含む完璧な歌唱、0.1秒で可能な早替え、それらを活かした演出による、バーチャルアイドルがリアルアイドルとなった瞬間を目撃した者として、ワシなりに思い入れがあります。


でまぁ今回も、いろんなご縁もありつつで、ncncでも生放送をという話はありました。ncnc側の担当はワシになり(つかミクライブ系の中継はほぼ全部担当してますが)、制作委員会の皆さんともいろいろ打ち合わせを重ねていたのですが。


実は最初、「生中継」は出来ないかもしれなかったのです。


そこに存在したのは、ライブカルチャーの違いと、NokiaTheaterという場所の縛り、そしてネット回線状況。詳細はアレですが、ともかく生中継が出来ないかもしれない、というお話しをいただいた時、ものすごく落胆したものです。


代替案として、収録したものを後日放送する、という案もあったにはあったんですが、ワシはとにかく「生」にこだわりたかった。同じ時間帯に、LAと、日本を中心にした世界中とで、同じ世界を共有している状態を作りたかった。


だから、問題点を伺い、考え、知恵を絞り、解決策を提案。粘り強い交渉と、スタッフの皆さんの熱意の賜物か、結果、なんとか「生」中継が出来そうな状態になりました。今回、ネットチケットの発売が直前になったのは、もったいぶっていたわけでは無く(会場のチケットは売り切れてましたからね)、そのネゴシエーションに費やされていた時間を割いていたのです。


根回しはしきっていたと思ったのですが、しかしウチの配信を担当するスタッフが渡米してからも、大きなものから小さなものまで、結構な問題点を抱えていたことが分かり、本当にここは、文化の違いを感じることしきり。ワシは東京にいて指示を出すことしか出来ませんでしたが、みんなの頑張りでそれも解決し、ライブを迎えることが出来ました。


結果。いろいろ大変だったけど、生中継出来て良かった、生にこだわって良かった!というライブ中継になりました。


とにかく、ncncのコメントで、twitterで、ライブ中継を見ている皆さんの歓声を、喜びを聞く度に、心の底からそう思いました。さらに友人や先輩がLAまで飛んでフツーに会場にいたり、ストリングスのひとりがマイミクさんだったり、そんな皆さんのtweetを見るのも楽しかったです。


ワシ自身はたいして何をしたわけでもなく、自分の職分の中でこうしたい、という熱意とそれを実現するためのお話しをしていただけで、それを聞き入れてくださった制作委員会のスタッフの皆さんや現場に行ったウチのチームの人たちの頑張り、そしてミクという存在をここまで押し上げたクリエイターやファンが作り上げたライブ。


ただ、その一端を担えて、多くの喜びの羽を舞わせる一助ができたのは、ものすごく嬉しかったです。本当に皆さん、ありがとうございました。