コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

ゴッドファーザー

元日の日記に「広い風呂に浸かってマッサージでも受けたいわぁ……。」とか書いたんですが、折角なんでその後ホントに実行してみました。勤務先からほど近い、「両国湯屋『江戸遊』」( http://www.edoyu.com/ryougoku/index.html )。初めて行きましたが、全体的には「劣化版ラクーア・スパ」といった感じ。サービスが悪いとかぼろいとか(むしろ新しい)って意味じゃなくて、こぢんまりとしています。


で、マッサージ。40分コースで、冷えた背中と張った足を中心にやってもらったんですが……もうね、マッサージ最強。あと、広い風呂も最強。すっかりほぐれて良い気持ちになってしまいましたですよ。


で、良い気持ちになってしまっているウチに終電を逃したのでそのまま宿泊。翌二日は退館ギリギリまで居て、無性に寿司が食いたくなったのでケータイで調べて24時間営業の「すしざんまい」( http://www.kiyomura.co.jp/ )を隣駅錦糸町に見つけて朝食。朝から寿司とビールと日本酒でダメ正月を感じておりました。というところに兄貴から電話。



以下、内容的に湿っぽいかもですが、個人的には記録のつもりですし湿っぽくするつもりは全く無いので、読み流してくださいませ。でも、ドン引きするのは構わないが、茶化すのは勘弁な!





ゴッドファーザー」と言えば映画が有名ですし、あるいはその語源でもあるカトリック的な意味では洗礼時の「代父母」となるんでしょうけど、ここでは狭義に「名付け親」という意味で使います。ちなみに、カクテルのゴッドファーザーも好きです。


で、ワシのゴッドファーザーが二日の早朝にお隠れになった、ってのが兄からの電話。


ワシがある神社に通い神主(心得見習)をやってるってのは何度か書いていますが、その方は、その神社の一番上の方で、この神社での神道の教えを体系立てた方でもあります。いや、神道自体は古代からあるわけですが、まぁなんというか、それらを見直した研究者でもあり、教えてくれた教育者でもあり、導いてくださった指導者でもあった方です。


ま、普段のワシの生活を見ていたらむしろ「オマエが神主を名乗れるなら神など信じられぬわ!」と言われても仕方ないんですが(ぉ)、実際信仰は持ちつつもかなりいい加減なのは確かですな。まぁそれは、ワシ個人の資質の問題。


ワシの「友作」って名前は、親が頼んでその方に付けていただいたそうです。あ、「トモサク」じゃなくて「ゆうさく」って読むんですよ、ホントは。意味は文字の通りですが「多くの友人を作り楽しませる人になるように」。名字とあわせての字画にもこだわっていただいて、おかげさまで今のところ、それほど名前負けをしていない人生を送っています。


もちろん、名前を付けていただいたという瑣末な(個人的には重大事ですが)ことだけではなく、直接的間接的に、ワシの生き方や思想、思考などに多大な影響を与えてくださった方です。それはワシ個人だけではなく、多くの人にとってそうでした。


そして、そんな影響のひとつなんですが。


7年くらい前のある年、ワシがその神社の若者たち(と言っても20代〜40代)の長を勤めていたことがあるんですが(地域青年団の団長、みたいなもんだと思ってください)、その時にその方からいろいろ指導されていた中で「偉大な指導者になるんだったらこのくらいできなきゃいかんぞ」と押し込みをいただきまして。


普段からその神社では「人の上に立てる人になりなさい」と教えられていて、誤解無きように申し上げておきたいのですが、これは「偉い人になれ」とか「権力を取れ」って意味じゃなくて、「人を導けるような実力と魅力を持った人になれ」って意味合いなんですが、「偉大な指導者」って言葉は、ワシはそれまで一度も聞いたことがなかったんです。


だから、そういわれたこと自体にキョトンとしていまい、その後もそれがすごく深い印象となって刻まれています。や、じゃあワシが「偉大な指導者」とやらかと言えば、少なくとも今はまっっっっったくその器には達してないですし、資質という意味でもあるのやないのや分かりませんが、少なくともそういわれたことで、それが自分の中のひとつの目標になったことは確かです。別に、数百万人を導くとかじゃなくて、誰かひとりでも、人生を良い方に代えられる人になりたいな、といったレベルですが。……漠然としてますけどね。





他にも多大な影響を受けた方、ワシにとっては両親の次に尊敬していたゴッドファーザーの他界。朝の寿司屋で兄からの電話を受けて、ひとり虚空にむかって献盃をしてみました。