コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

子連れOh...GOD!

タイトルが「子連れ狼」→「子連れおおかみ」→「子連れ/おお(感嘆符)/神(よ)!」→「子連れOh...GOD!」の連想であると分かった人には、金一封を差し上げたいレベルで無理。


先の土日は箱根に行ってきまして。友人たちと「箱根、って言うか彫刻の森美術館に行きたいねぇ」って話をしていて、なんかの福利厚生的なもので安く行ける!って言われたのがこの土日。うん、ゼミラリーの箱根から三週間しか経ってないぞ。


という前提がありつつも、まぁ行けば楽しいものですから、楽しんで参りました。三週間前に行った時も感じましたが、箱根って結構見所なり楽しみ方なりたくさんあるので、さすがは日本が誇る保養エリアのひとつ、何度行ってもそうそう飽きないところです。



まずはいつもの備忘録的旅記。


今回は、土曜日が箱根湯本散策と、彫刻の森美術館鑑賞。ロマンスカーで10時頃に箱根湯本について、駅前を散歩します。「みのや吉兵衛」なる練り物屋さんで、魚型のはんぺん揚げの「箱根揚げ」、湯葉で野菜入り練り物を揚げた「ゆば巻き揚げ」、かまぼこをアメリカンドッグふうに揚げた「小田原ドッグ」などなどを買い食い。うん、なかなか美味い。


揚げるのに少し時間が掛かったこともあって、早めの昼食にと、少し道に迷って入ったのが湯葉丼のお店「直吉」。どうやら人気店らしく、11時の開店数分前に店に着いたのですぐに入れましたが、店を出ることには行列が出来るほどの盛況。


そして湯葉丼。湯葉ということで味が薄いかと思いきやそんなことはなく、出汁というかにがりというかと中に入った具材が味わいを醸し出していて、その湯葉を丼飯に乗せて食べると優しいけど深い美味しさ。湯葉刺しや吟醸豆腐も美味しくいただきました。ヘルシー!


湯本駅に戻ってみれば箱根登山鉄道が大混雑!これまでの箱根行では見たこと無い、臨時通路を活用しての行列で、列車も1〜2本待ちは当たり前、状態になっていました(ワシは1本待ちで乗れました)。やっぱり、紫陽花の見頃であるこの週末と、恐らく紅葉の時期なんかはすごいんだろうなぁ。


彫刻の森美術館は何度目か忘れましたが、まぁいつも通りの楽しい散策。そう、ここは基本的に、散歩しているだけで楽しい美術館、だと思います。前に来た時には無かったものも幾つかあり、相変わらず芸術的意味合いの分からないものもありますが、単純に楽しい。


美術館を歩いただけで夕方になってしまい、別の場所に行くにも微妙な時間になってしまったので、この日は散策はこのくらいにして、部屋で休んで、宿の周りを散歩して、飯食って温泉に入って、なんだかんだで24時頃には就寝。


日曜日は、雨も降りつつなので、基本的には移動の日。といってもただ移動しても面白くないですから、箱根の移動と言えば、ケーブルカーからロープウェイ、からの海賊船。


強羅駅前で買い食いをしてケーブルカーへ。そのままロープウェイにスライドしますが、なんでも大涌谷から桃源台までのロープウェイが点検のため7月2日まで運休……って、よりによってハイシーズンにやるなよ!と思いますが、まぁ仕方ないので大涌谷でタマゴソフトクリームなんかを食べて、代替バスで桃源台へ。


桃源台からは、芦ノ湖を渡る海賊船に乗り込みます。何度も箱根に来ていますが、実は海賊船に乗るのは初めて。見た目海賊船を模しているのは知っていましたが、船上デッキにもフック船長一味っぽい人形が幾つか。こりゃ子供は好きそうですが、この日はあいにくの小雨でデッキの人数も徐々に少なくなります。


そんなところにあらわれたのが、中東だか中南米あたりの観光客の一団。えぇと……めちゃその、フック船長とかの人形にそっくりなんですけど!そして恐らく自分たちでもそれが分かったのか、陽気に笑い合って人形と肩を組んで写真を撮っているものだから、周りの日本人的にはなんらかの仕込みじゃ無いかと疑うレベルで一致。


船は小雨の箱根町港へ。お昼時ですが、箱根湯本行きのバスまで1時間半という中途半端な時間なので、混んでいるレストラン入りは諦めて、買い物と見学、買い食いに努めます。まずは寄木細工の「箱根丸山物産」へ。寄木アイテム作りの体験も出来るようですがこの日は店を冷やかして買い物するのみ。展示されている「ひみつ箱」(開けるのに箱操作プロセスが必要)で少し遊びます。


そのまますぐ近くの、箱根関所跡へ。そもそもこの箱根町港から関所周辺も過去、来たことが無かったもので。入館料を払って資料などが展示されている部分や展望台に登ったりしますが、関所の雰囲気を味わうだけならそこまで必要なかったかも。まぁ、いろいろ雰囲気はつかめたので面白かったですけどね。


関所跡併設の茶屋で一杯飲んだりして、バス停に戻りつつお焼きや土産を買って、箱根湯本行きのバスに乗車。なんでもバイパスがあるらしく、30分ほどで湯本まで行ってしまうようです。ホント、箱根の各エリアの交通網は充実しています。湯本で最後の土産を買って、食いそびれた昼飯用に弁当を手にして、ロマンスカーで帰京。いやはや、雨の中なこともあり、すっかりつかれてしまいました。



とまぁ、もしマニアックなワシの旅記好きの方がいたら、「あれ、トモサクの旅にしては無茶してないし、大人しいんじゃ無い?」と思われる向きもあるかもしれませんが、その通り、今回の旅のパーティには、幼児がいたのです……というところで、タイトルに繋がるのです。あ、友人のひとりの子ですよ、ワシの子じゃ無いですよ?


でそうすると、基本、幼児あわせの動きになるんですね。


一応、全体の旅のプランというかはワシが立てたのですが、計画段階から「この行動はするとして、後は時間と体力を見てオプション」という考え方で作りました。なにしろ、過去の旅にて子連れで回ったことが無いものですから、勝手をつかむのに少し戸惑いました。ま、行き慣れている方にはどうということもないのでしょうが。


やはりワシの普段の、もちろんほとんど独り旅なスタンスからすると、かなり考え方を変えなければならないのは確か。まぁきっと、自分の子供なり家族なりなら、「どこをどう巡る」ということよりも「この家族と旅をしている」ことそのものが価値になると想像できます。そういう意味で、結婚願望もなければ子供が欲しいと思ってないワシには、ささやかであることは知りつつも、貴重な体験になりました。



写真、1枚目は「直吉」の湯葉丼セット。手前がご飯とそれに乗せる湯葉で、奥に湯葉刺しと豆腐。2枚目が箱根登山鉄道からの紫陽花。ちょうど見頃の時期ですから混雑もしていましたが、なんか、感動するほどの紫陽花には出会えなかった感。3枚目は海賊船、のデッキで賑やかな海賊っぽい観光客の皆さん。


・参考サイト

みのや吉兵衛 箱根湯本店
http://www.minoya450.co.jp/

湯葉丼 直吉
http://tabelog.com/kanagawa/A1410/A141001/14007598/

箱根丸山物産
http://www.hakonemaruyama.co.jp/